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213話 いざ王都へ
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買い付けた大量の鉄は全てあじさいの間に運んだ。これだけあれば小人たちのために色々と物が作れるだろう、僕はその日のうちにメルフィルさんに別れの挨拶を済ませ王都オリスを目指して旅立った。
第三都市エドックスから北東にある王都オリスに続く道は、よく整備されており走りやすいんだろう、トリプルホーンガゼルの雄の二匹ガゼオとガゼゾウが、鼻歌でも歌うように喉を鳴らしながらご機嫌な様子で二頭引きの馬車を牽く。旅の途中天気が良い日は、ジャイアントトードの皮で作った折り畳み式の幌を開けて、みんなで日光浴も楽しんだ。
馬車を牽くのがガゼオとガゼゾウだと聞いて、ツァガンデギアたちは悲しそうな目で僕を見たが、こればかりはどうにもならない。王都に恐竜が牽く馬車で乗り付けたりしたら、どれだけの騒ぎになってしまうのか想像するだけでもゾッとする。
御者台には僕が座り、時々、他のみんなが交代で隣に座った。町や村に近付く際には『リンゴの苗』のメンバーの誰かと急いで交代して騒ぎにならないように注意する。
王都オリスは、第三都市エドックスから馬車で五日ほどの距離にある。余計な騒動を避けるためにも途中にある町や村には寄らずに、従魔の住処で休みながら王都を目指す。
さしあたっての問題は、王都で誰を供に選ぶかだ。ムボたちはそれぞれ大穴で新しく従魔にしたダンジョンウルフに決めたそうだ……ムボ曰く〝ルフト様、珍しいものは人の興味を惹くだけですよ、その点生息地が分かる魔物であれば、興味を持つのはどうやって従魔にしたのか?と考える僕らと同じ従魔師くらいですから安全です〟ともっともな説明をする。
「あれー、ムボの方がルフトよりずっと常識人じゃないか、あれあれあれールフトも見習わなきゃだね」
モーソンがうざがらみしてくるので、思わず無言で両頬を引っ張った。カワウソになったモーソンの頬は人間の数倍伸びる。今日も変わらずモフモフである。確かにムボの言っていることは正しい、珍しい魔物を見れば金になるだろうと欲をかく、そう言われても……僕の従魔に普通の子っていたかな?スライムたちなら珍しくはないと思うけど、Eランク以下となるとハイヒールスライムのホワイトさんくらいだ。インスタントゴーレムをガンガン呼び出して回復魔法でみんなを癒すホワイトさんは、実質もっと上のランクな気もするけど、『鑑定』魔法で見ると魔物ランクはE+ランクになるからセーフだよね?
ゲコタやナナホシにハナホシもEランクの魔物ではあるが、妖精ってだけで響きが希少だし、一緒に町を歩くならホワイトさん一択だろう、白いスライムってだけで十分珍しいけど。
王都が近付くにつれて同じ方向へ進む旅人や商人の数も増えてきた。流石は王都である。貴族が所有する馬車なんだろう、見たことも無い綺麗な彫刻や飾りが付けられた馬車も多い。
ムボの予想も的中した。珍しい魔物は人の興味を惹く、エドックスに来た時にも経験したけど、ガゼオとガゼゾウを譲らないかと声をかけてくる商人が増えたのだ。大半は一度断れば離れていくが、それでも諦めない商人には、ナファローネの冒険者ギルドカードを見せることで退散していただいた。
そんなしつこい商人の中に、気になることを言ったおじさんがいた。
〝Aランク冒険者でナファローネだって……まさか巨斧なのか、いや、あの英雄はとっくに死んでいるはずだ〟と、『巨斧』確かにナファローネは大きな武器を持つことを好む。いまもダンジョンメガクラブの巨大なハサミを使った鈍器を愛用している。ナファローネは昔死んだ冒険者のミイラから生まれた魔物だ。商人のおじさんが話していた英雄と同一人物の可能性もあるのだろう。王都について時間があるのなら調べてみた方がいいのかもしれない。
過去の英雄と同一人物だったりしたら、恐竜以上に大騒ぎになる予感がするもんな。
王都に到着して入場申請と同時に従魔の同行許可の手続きをする。
馬車とガゼオとガゼゾウを従魔の住処に入れて、僕はホワイトさんを、ムボたちはそれぞれダンジョンウルフを登録した。ムボたちは狼に跨ったまま町の中に進む。
魔物に跨った小人に、白いスライムを肩に乗せた鎧姿の大男、各地から珍しい物が集まる王都ですら僕らの存在は目を引くのだろう、町に入って早々多くの視線に晒された。
ジロジロ見られてはいるが、魔物を怖がっている素振りはない。従魔を連れた従魔師は珍しくないのかもしれない。そのままリヴィエールさんから渡された地図を頼りに目的地に向かう。王都の中にはもう一つ壁があり、壁の向こう側には王城の建つ貴族街がある。
貴族街へと続く門の前で止められると、従魔たちをしまうように指示があり、僕らは目の前の大きな建物の中にある待合室のひとつに案内された。
貴族街では僕ら一般人は自由に出歩くことも出来ないそうだ。担当者に手紙を渡すことで、依頼者の屋敷に護衛という名の監視付きで向かうことになる。
どれくらい待っただろう、しばらくして金糸で刺繍があしらわれた黒い正装で身を包む二十代後半の騎士風の男がやって来た。
「はじめまして、私は王都守護部隊所属の騎士で名をベンジャミンと申します。今回ルフト殿の案内役を担当しますのでよろしくお願いします」
金色のフワフワした柔らかい髪のせいかアルトゥールさんを思い出す。彼の服の左胸にも百合をモチーフにしたリレイアスト王国の紋章が刺繍されていた。
彼に続き二頭引きの馬車に乗る。騎士にしては気さくな人物なのだろう、彼の方から僕たちに話し掛けてくれた。王都守護部隊とは、貴族街の警備を担当する部隊の呼び名で、僕らのように外から客人が来た際には必ずこうして付き添うんだそうだ。
馬車の後には、別の二人の騎士が乗る馬が追走する。
「冒険者の皆さんには窮屈かもしれませんが、これも決まりなのでお許しください。それにしても、私が当直の日にルフト殿が来てくれるとは、本当に運が良い」
「あの……僕のことを知っているんですか」
「はい、ルフト殿は有名人ですからね。第四、第五、第六兵団に多数のファンを持つ冒険者にして国に従魔師の有用性を示した人物。何より、その若さで緑のゴブリン王を倒して、黒のゴブリン王まで退けてみせたのです。英雄と呼ばれてもおかしくないと思いますよ」
顔が熱を帯びる。こうして初対面の人に褒められた経験があまりないからだろう、僕は少し恥ずかしくなった。〝ありがとうございます〟と小さな声でお礼を言った。賛辞は続く。
「直接は何も言わなくとも、ルフト殿に感謝している貴族はこの国には結構いると思いますよ」
「感謝ですか?」
「ええ、職技能は神から授かるものでどんなに金を摘んでも買えませんから、自分の家から従魔師の職技能持ちが出ることを隠そうとする貴族も多かったんです。それがいまや斥候や諜報として国から取り立ててもらえる者も増えました。貴族だからといっても簡単に子は切り捨てられませんからね、従魔師の職技能持ちの子を持つ親にとってルフト殿は救いの神なのです。あーもうすぐ元宮廷魔術師長リンドオブ様の屋敷に到着しますよ」
馬車が停まった先にあったのは、見たことも無いような大きくて立派なお屋敷だった。
第三都市エドックスから北東にある王都オリスに続く道は、よく整備されており走りやすいんだろう、トリプルホーンガゼルの雄の二匹ガゼオとガゼゾウが、鼻歌でも歌うように喉を鳴らしながらご機嫌な様子で二頭引きの馬車を牽く。旅の途中天気が良い日は、ジャイアントトードの皮で作った折り畳み式の幌を開けて、みんなで日光浴も楽しんだ。
馬車を牽くのがガゼオとガゼゾウだと聞いて、ツァガンデギアたちは悲しそうな目で僕を見たが、こればかりはどうにもならない。王都に恐竜が牽く馬車で乗り付けたりしたら、どれだけの騒ぎになってしまうのか想像するだけでもゾッとする。
御者台には僕が座り、時々、他のみんなが交代で隣に座った。町や村に近付く際には『リンゴの苗』のメンバーの誰かと急いで交代して騒ぎにならないように注意する。
王都オリスは、第三都市エドックスから馬車で五日ほどの距離にある。余計な騒動を避けるためにも途中にある町や村には寄らずに、従魔の住処で休みながら王都を目指す。
さしあたっての問題は、王都で誰を供に選ぶかだ。ムボたちはそれぞれ大穴で新しく従魔にしたダンジョンウルフに決めたそうだ……ムボ曰く〝ルフト様、珍しいものは人の興味を惹くだけですよ、その点生息地が分かる魔物であれば、興味を持つのはどうやって従魔にしたのか?と考える僕らと同じ従魔師くらいですから安全です〟ともっともな説明をする。
「あれー、ムボの方がルフトよりずっと常識人じゃないか、あれあれあれールフトも見習わなきゃだね」
モーソンがうざがらみしてくるので、思わず無言で両頬を引っ張った。カワウソになったモーソンの頬は人間の数倍伸びる。今日も変わらずモフモフである。確かにムボの言っていることは正しい、珍しい魔物を見れば金になるだろうと欲をかく、そう言われても……僕の従魔に普通の子っていたかな?スライムたちなら珍しくはないと思うけど、Eランク以下となるとハイヒールスライムのホワイトさんくらいだ。インスタントゴーレムをガンガン呼び出して回復魔法でみんなを癒すホワイトさんは、実質もっと上のランクな気もするけど、『鑑定』魔法で見ると魔物ランクはE+ランクになるからセーフだよね?
ゲコタやナナホシにハナホシもEランクの魔物ではあるが、妖精ってだけで響きが希少だし、一緒に町を歩くならホワイトさん一択だろう、白いスライムってだけで十分珍しいけど。
王都が近付くにつれて同じ方向へ進む旅人や商人の数も増えてきた。流石は王都である。貴族が所有する馬車なんだろう、見たことも無い綺麗な彫刻や飾りが付けられた馬車も多い。
ムボの予想も的中した。珍しい魔物は人の興味を惹く、エドックスに来た時にも経験したけど、ガゼオとガゼゾウを譲らないかと声をかけてくる商人が増えたのだ。大半は一度断れば離れていくが、それでも諦めない商人には、ナファローネの冒険者ギルドカードを見せることで退散していただいた。
そんなしつこい商人の中に、気になることを言ったおじさんがいた。
〝Aランク冒険者でナファローネだって……まさか巨斧なのか、いや、あの英雄はとっくに死んでいるはずだ〟と、『巨斧』確かにナファローネは大きな武器を持つことを好む。いまもダンジョンメガクラブの巨大なハサミを使った鈍器を愛用している。ナファローネは昔死んだ冒険者のミイラから生まれた魔物だ。商人のおじさんが話していた英雄と同一人物の可能性もあるのだろう。王都について時間があるのなら調べてみた方がいいのかもしれない。
過去の英雄と同一人物だったりしたら、恐竜以上に大騒ぎになる予感がするもんな。
王都に到着して入場申請と同時に従魔の同行許可の手続きをする。
馬車とガゼオとガゼゾウを従魔の住処に入れて、僕はホワイトさんを、ムボたちはそれぞれダンジョンウルフを登録した。ムボたちは狼に跨ったまま町の中に進む。
魔物に跨った小人に、白いスライムを肩に乗せた鎧姿の大男、各地から珍しい物が集まる王都ですら僕らの存在は目を引くのだろう、町に入って早々多くの視線に晒された。
ジロジロ見られてはいるが、魔物を怖がっている素振りはない。従魔を連れた従魔師は珍しくないのかもしれない。そのままリヴィエールさんから渡された地図を頼りに目的地に向かう。王都の中にはもう一つ壁があり、壁の向こう側には王城の建つ貴族街がある。
貴族街へと続く門の前で止められると、従魔たちをしまうように指示があり、僕らは目の前の大きな建物の中にある待合室のひとつに案内された。
貴族街では僕ら一般人は自由に出歩くことも出来ないそうだ。担当者に手紙を渡すことで、依頼者の屋敷に護衛という名の監視付きで向かうことになる。
どれくらい待っただろう、しばらくして金糸で刺繍があしらわれた黒い正装で身を包む二十代後半の騎士風の男がやって来た。
「はじめまして、私は王都守護部隊所属の騎士で名をベンジャミンと申します。今回ルフト殿の案内役を担当しますのでよろしくお願いします」
金色のフワフワした柔らかい髪のせいかアルトゥールさんを思い出す。彼の服の左胸にも百合をモチーフにしたリレイアスト王国の紋章が刺繍されていた。
彼に続き二頭引きの馬車に乗る。騎士にしては気さくな人物なのだろう、彼の方から僕たちに話し掛けてくれた。王都守護部隊とは、貴族街の警備を担当する部隊の呼び名で、僕らのように外から客人が来た際には必ずこうして付き添うんだそうだ。
馬車の後には、別の二人の騎士が乗る馬が追走する。
「冒険者の皆さんには窮屈かもしれませんが、これも決まりなのでお許しください。それにしても、私が当直の日にルフト殿が来てくれるとは、本当に運が良い」
「あの……僕のことを知っているんですか」
「はい、ルフト殿は有名人ですからね。第四、第五、第六兵団に多数のファンを持つ冒険者にして国に従魔師の有用性を示した人物。何より、その若さで緑のゴブリン王を倒して、黒のゴブリン王まで退けてみせたのです。英雄と呼ばれてもおかしくないと思いますよ」
顔が熱を帯びる。こうして初対面の人に褒められた経験があまりないからだろう、僕は少し恥ずかしくなった。〝ありがとうございます〟と小さな声でお礼を言った。賛辞は続く。
「直接は何も言わなくとも、ルフト殿に感謝している貴族はこの国には結構いると思いますよ」
「感謝ですか?」
「ええ、職技能は神から授かるものでどんなに金を摘んでも買えませんから、自分の家から従魔師の職技能持ちが出ることを隠そうとする貴族も多かったんです。それがいまや斥候や諜報として国から取り立ててもらえる者も増えました。貴族だからといっても簡単に子は切り捨てられませんからね、従魔師の職技能持ちの子を持つ親にとってルフト殿は救いの神なのです。あーもうすぐ元宮廷魔術師長リンドオブ様の屋敷に到着しますよ」
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