ディミオルゴ=プリェダーニエ

《シンボル》

文字の大きさ
1 / 51

プロローグ『運命の日』

しおりを挟む
~~~~~~~~~~~~~~~~~

誰かが言った。

「十人十色」

それならば俺は無色だろうな。

俺の名前はトシジ。しがない高校生だ。なんとなく勉強し、なんとなく生活している、俺の日常は平凡だ。

だが、この物語は平凡な俺が体験した非現実的な物語だ。











「…今日も暑いな!」

俺は東京で一人暮らしをしている高校生だ。学校には地方に住んでいる親に無理を言って行かせてもらっている。そして、俺はいつも通りの通学路を通り、スマホをいじっていた。そんなある日。

《昨日の深夜に〇〇夫妻の変死体が発見されました。あの“モンスター”の仕業なのでしょうか?》

モンスター、数年前から目撃されているUMA的存在だ。目撃されてから奇妙な死体の事件が相次いでおり、そのモンスターの仕業だとされている。

「…物騒だなぁ…」

俺はスマホの電源を切って学校に向かっていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「疲れたぁ……」

まさか体育で持久走があるとは……こりゃあ筋肉痛になるぞ。

「…今日は早めに寝るか」

俺は布団をひいて7時くらいに寝た。

ドンドンッ

「…ん……なんだよ、うるせぇな」

俺の家はアパートだ。たまに隣の部屋がうるさい時がある。俺はいつもよりもうるさく感じたのでベランダに出て隣の部屋を見た。俺のアパートはベランダから隣の部屋が見えるのだ。まぁ、隣は男だけどな…

「…!?」

俺は驚愕した。部屋では隣人が倒れており、黒いフードの男?が立っていた。アレって、事件の…と、その時、俺はフードの男と目があった。

「!」

俺はすかさず部屋に戻ったが、どうしようか……ベランダからこの部屋に来れる…どうす…あ!





ベランダから男がやってきた。

「………運が悪かったな、見たらいけないものを見たお前が悪いんだ」
「……何をする気だ」
「…この後何が起きるかくらい分かるだろ?」
「………」

男は俺に詰め寄ってきた。その瞬間

「…そんなものを…持っていたのか」
「形勢逆転だな」

俺は剣を突きつけた。

「…持っていたのではない…作ったのだ」
「……あの短時間で作ったというのか…」
「ああ、あいにく工作が得意でね」
「まぁ、無駄だかな」

俺の剣を弾き飛ばし、男は後退りした。俺は剣を拾い、構えた。

ブゥゥゥン…

鈍い音共に何も無い所から黒い剣が現れた。

「なんだよ…それ」
「…少し遊んでやるか」

俺は男の振った剣を受け流した。

「…ほう…」
「この剣は回避と受け流しがしやすいように比較的軽く作ってある。まぁ…【トシジの鉄の剣・鉛の剣】とでも名付けるか」

そして、俺は縦回転斬りを繰り出した。

「これでも、剣道をかじってたんだ」
「…じゃあ、少し本気でいくか」

その時だった、男は回転斬りを軽く受け流した。

「…グフッ!」

そして、俺は的確にみぞおちを打たれ、その場に崩れた。

「……心配するな。痛みは感じない」
「…ここまでか…」
「…………いや、やめておこう」
「何?」

予想だにしない言葉に俺は動揺を隠せなかった。

「…長年生きているとな、楽しみが無くなってゆくのだ。だが、お前という存在が現れた」
「どういうことだ」

そう言って男は被っていたフードを脱いだ。俺は再び驚いた、なんとその男は13にも満たない子供だったからだ。

「…吾輩に勝てば、望みを一つ叶えてやる………この場所に来い、いつも吾輩はそこにいるからな」

少年は近くのメモ帳に超能力かなんかで文字を書いた。これは地図か?…だが、勝てば望みを叶えてやるか。

「吾輩は吸血鬼ヴァンパイアテオス。いつでも来るがいい。吾輩も暇なのでな」
「…なぜ俺を見逃す…」
「お前が強いからだ。何度も戦ったことがあるが、人間にしては強いからな。また戦いたいのだ」

そして、少年は窓の縁へ座りながら満月を背に言った。

「…俺を殺さないのか…?」
「……当たり前だ」
「…あの隣人のように」
「………隣人…?……ああ!隣の者か…殺してはいないぞ」
「え!?」

俺は3度目の動揺を隠せなかった。今日はよく動揺をするな…って、そんなことより、殺していない…?

「…吾輩はよっぽどのことが無い限り殺生はしない。あの者は喉が渇いたから少し血を頂いただけだ。貧血を起こしたのだろう」
「……なんだよ…てっきり殺したのかと思ったぜ…」

俺は大事なことを忘れているような気がした……………そうだ!!!

「って…吸血鬼…!?……ほ…本当にいたのか!?」
「…当たり前だ」
「……じゃあ、変死体事件は…」
「あれは吾輩ではないぞ?…恐らく狼男や、喰種、ゴーストの仕業だろうな」

…狼男…?…ゴースト?…俺は訳が分からなかった。そんなハロウィンにしか出なさそうな奴らが現実に存在しているだと…?

「…ま、そういうことだ。吾輩はあの事件とは無関係だ。あぁ、それと、吾輩に挑みに来いよ。お前は吾輩の新しい楽しみの一つになったからな」
「ま…待ってくれ!!!」

俺は、窓から出ようとしていたテオスに声をかけた。

「…俺を……弟子にしてくれ…!」












しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

背徳のミラールージュ(母と子 それぞれが年の差恋愛にのめり込んでいく鏡写し)

MisakiNonagase
恋愛
24歳の市役所職員・中村洋平には、自慢の恋人がいた。2歳年上の小学校教師、夏海。誰もが羨む「正解」の幸せの中にいたはずだった。 しかし、50歳になる母・美鈴が21歳の青年・翔吾と恋に落ちたとき、歯車は狂い出す。 ​母の恋路を「不潔だ」と蔑んでいた洋平だったが、気づけば自分もまた、抗えない引力に引き寄せられていた。  その相手は、母の恋人の母親であり、二回りも年上の柳田悦子。 ​純愛か、背徳か。4年付き合った恋人を捨ててまで、なぜ僕は「彼女」を求めてしまうのか。 交差する二組の親子。歪な四角関係の果てに、彼らが見つける愛の形とは――。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

処理中です...