ディミオルゴ=プリェダーニエ

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第20話『子供』

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「…それが言い訳か」
「………ああ…」
「『……ああ…』じゃねぇよ!!…何過去の歴史人物を連れてきてんだよ!!」

俺は信彦に怒られていた。

「…ったく…まぁ連れてきても大丈夫なんだけどな」
「え?歴史変わっちゃうじゃん。家康とか秀吉とかが天下統一したりする…」
「そんなん言ってたら織田信長を助けた時点で変わっとるわ。俺たちが変えた歴史は並行世界、パラレルワールド化するだけだ」

要するに歴史改変を行なってもパラレルワールドのようになり、俺たちの世界の歴史は変わらないという。

「じゃあ…コイツらは…」
「…まぁ…この世界では死んだ事になってるし…普通に暮らしたらいいんじゃない?」
「ってことは!あの《めいどきっさ》に毎日行けるということか!?」

信長が信彦の言葉に反応した。

「…ったく…さっさと行くぞ…早く迷宮を抜けたいんでな」
「…それもそうだな」
「早く出て めいどきっさ に行くぜ!!!」
「お前…ホント好きだな…」

俺たちは六つの扉の奥に出現した大扉に入った。



ガチャ…ン…









「…」

そこはまだ迷宮だった。

「…どうやら、また迷宮に戻ってきたようだな」
「そうガッカリするな。迷路にゴールがあるように、この迷宮にも出口が必ずあるはずだ」

そう言って信彦は一人、歩いていった。

「どこ行くんだ」
「俺は一人で迷宮を回る。お前らと大人数で迷宮を探索すると、いつ襲われるか分からんのでな」

そして、歩き出そうとした時、信彦は思い出したかのように帰ってきた。

「…これ、返すぜ」

信彦は俺に刀を投げてきた。

「こ…これは…【月光丸】…!?…何故お前が!?」
「気にすんな!」

そう言って信彦は闇へ消えていった。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







…一体どのくらい歩いただろうか。俺はトシジたちと別れ、一人、迷宮を彷徨っていた。

「…マジで…この迷宮どうなってんだよ…」

俺が歩いていると、遠くで足音がした。俺は隠れて様子を見た。すると、子供と半獣で半人間のような男が歩いていた。

「おい、そこに隠れているのは誰だ」
「……ッ!?」

死角に隠れていたはずだが…俺はそいつらの前に出てきた。

「俺は敵じゃねぇよ」
「…迷宮に迷い込んだ人間か」
「ああ、そうだ」

男はどうやら最深部に向かっているようだった。もしかしたら出口があるかもしれない、俺はついていく事にした。

「……デモニオ…とザインか」
「…お前は信彦…というのか」

俺たちはちょっとした話をしながら進んでいた。

「ああ…だが…最深部には悪魔が潜んでんだぞ?」
「…分かってる……だが…俺はアイツの為にも最深部へ到達しないといけない」
「アイツ…?」
「……俺と一緒にこの迷宮に入った男だ…途中……歪みに飲み込まれたがな…」

歪み…あの過去に行っちまう時空間異常か。アレに飲み込まれたらその時代で生きるしかない。そして、二度と元の時代に戻ってはこれないと言われている。

「…ここらで一旦休むか」

俺たちは迷宮の行き止まりで休む事にした。

「…ちょっと見張ってくる」
「ああ」
「じゃあ…俺も向こう側を見てくる」
「子供にゃ荷が重いぜ」
「大丈夫だよ」

俺は少し離れた位置で敵を確認していた。そんな時


ドサッ


「!?」

後ろで物音がした。俺は敵だと思い、恐る恐る近づいた。

「…なんだよこれ…」

そこには白髪の痩せた老人の様な死体があった。

「…こんな所に死体なんて置くなよな…ん?」

俺は老人の隣に置いてあった手記を手にとった。

「…これは…」

そこには迷宮の事などが書かれていた。だが、一つ気になる事が書かれていた。

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ここに来て恐らく半年が過ぎる。多分、俺もあと少しで理性を失い、奴等のようになるだろう。早く脱出しないと…

迷宮の奥?まで来た。敵も多くなっている。そんな時、一人の子供と出会った。その子は色々なことを知っていた。そう、まるで迷宮の製作者程に…

その子供に望みを聞かれた。俺は極上のワインが欲しいなと軽くあしらった。そんな雑談などしている暇は無いからな。

すると、目の前にはよく熟されたぶどう酒が置いてあった。最初は幻かと思ったが、それは現実だった。美味い、今まで飲んだワインの中でダントツの一番だ。

俺がぶどう酒を飲み終わった時、子供が変なことを言い始めた。


「…願いは叶えたよ……だから君にも対価を払って貰わないと」
「対価?…酒を譲ってくれた所悪いが…何も持っていない。持っているのはこの剣だけだ」
「大丈夫!…君が俺に条件を出して、俺がそれをクリアできたら対価を払ってもらうから」
「へぇ…条件は何でもいいんだな…?」
「うん」
「じゃあ……俺を見つけ出したら対価を払ってやる!」
「…それでいいんだね…」
「ああ!…それよりも…対価ってのは何だ?」
「うん、対価ってのは…魂だよ」
「魂だぁ?…何だよ魂って魂を取るってのか?」

俺はその場で笑った。この迷宮で俺を見つけられる訳がないし、何より魂を取るって…

「…はは!魂を取れるといいな!」

俺はその場で子供と別れたが、さて、どうしようか。






あの子供に会った。俺は驚いたが、子供は「約束通り対価を払ってもらうよ」と言って俺の体に触った、その瞬間、俺の体は一気に萎れていった。も、もうじき意識もなくなるだろう、これを読んでる同士、迷宮でその子供には話かけるな、その子供の名はーーー



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





「…何だと…?」

その時だった、背後から殺気を感じ取ったのは。

「………何だよ…俺にもツキが回ってきやがったか…」



ザシュッ!












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