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第21話『悪魔とトシジ』
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「…!?」
「大丈夫か…?」
間一髪だぜ…信彦の背後に人影が見えたから行ってみたが…
「…クソ!逃げれた…」
「………」
信彦は動かない。俺が揺さぶると倒れた。
「ど…どうした!?」
「ぐ……」
背中には十字架の形の切り傷がある。馬鹿な…確かに防いだ筈…
「…みんな!信彦を手当てしないと!」
「悪魔…あいつが…」
「喋るな!傷が開く…」
「トシジ…急げ!!ザインの元へ!!!」
信彦が無理して起き上がり、俺の肩を掴んだ。
「な…どういうことだ…何故ザインの事を…」
「いいから!!あのデモニオは……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…ここが…最深部……」
そこには魔法陣のようなものが書いており、周りには札が沢山貼ってある。デモニオが信彦は後で来ると言っていたから目印を置いて先に来たが…
「…ザイン…最深部に来たけど…どうするの?」
「あぁ…まずはここを調べようか」
俺は出口がないか調べ始めた。
「…ねぇ…ザイン」
「なんだ?」
デモニオが話しかけてきた。
「君の望みって…何?」
「望み…?」
いきなり聞いてきて俺は戸惑った。
「……あえて言うなら…」
「お前を倒すことだな…デモニオ」
聞き覚えのある声が入り口からした。俺が振り向くとそこにはトシジが立っていた。
「トシジ!?」
「あれ?…出れたんだ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「…トシジ…!」
「感動の再会の前に…まずはそいつを倒さないとな」
「そいつ?」
俺はデモニオを指差した。ザインは戸惑っている。
「…おいおい…いきなり何言いだすんだ」
「ああ…俺も未だに信じられなかった…お前が悪魔だった事にな!」
「悪魔!?」
「………」
「一体どういうことだ!?」
「そのデモニオは…望みを叶えたやった後…その人間の魂を奪う悪魔だ」
「……お見事!」
デモニオが拍手している。
「え…?」
すると、デモニオの頭から二本の角が生えてきた。片方は折れている。
「そう…我が名はデモニオ…魔界より人間界に降り立った悪魔なり……なんて堅っ苦しい挨拶はしないけど、トシジ、君だったか、信彦を守ったのは」
「ああ、まぁ、守れなかったがな」
「まぁ…それは置いといて…どうする?…目の前に悪魔がいるけど」
デモニオは両手を広げている。隙だらけ…?
「…ねぇ…君たちはあのテオスの元で修行をしてるんだよね、そんな面倒な事しなくても…俺が力をあげようか?」
「なんだと?」
ザインはデモニオの方を向いた。
「力…」
「そう…最上級悪魔の力の一部を…ね」
ザインは虚ろな目をしてデモニオに近づいている。
「おい!まさか貰うんじゃあねぇよな?」
「……ッ!」
「…なんだよ…」
ザインは正気に戻ったようだ。この悪魔の囁きはあまり聞かない方がいいな。
「…そういうトシジはどうなの?」
「俺にはそんな誘惑は効かないぜ…!」
「ふーーん…まぁいいけど…」
そして、俺は一つだけデモニオにお願いをした。
「じゃあ…やっぱ一つだけ…」
「…当たり前だよ…人間は欲望の強い生き物だ…それで?……君は何を望むのだい?」
「…ここの人々を元の時代へ戻してやってくれ」
「え?じゃあ めいどきっさ 行けないじゃん…」
一部始終を見ていた歴史人物達の中で信彦を背負っている信長が叫んだ。
「あ…じゃあ…このメンバーだけはこの時代で…」
デモニオはポカンとしている。
「…え?」
「ここから出してくれ」
「……てっきり金が欲しいとか、女が欲しいとか言ってくるのかと思ったら……出口はこの奥にあるよ。入り口の下水道に続いてる」
「マジかよ…じゃあ…ここの人々を元の時代に帰すってのをやってくれ!」
「…迷宮の迷い込んだ人間を観察するのは面白かったけど…まぁ望みは望みだし…」
そう言ってデモニオは手を地面についた。その瞬間、辺りからメキメキと軋む音がした。
「………今、生きてる人間は元の時代に帰った筈だよ」
「…マジか…」
「死んだ者は病死した事にしといて血縁者の元へ送ったし…これでいい?」
「ああ」
入り口を見ると、最初に入った下水道の大扉が見えた。これで迷宮は無くなったわけだ。俺は出口に向かおうとした。
「……あれ?…トシジ…何処に行くつもりなのかな…?」
「何が…?」
「まだ……条件を決めて…ないよね…?」
「………分かった…条件は!………俺を倒せたらだ!そのかわり…俺がアンタに勝てば、チャラだ」
「……いいね…」
デモニオは腕に何か闇の炎、雷、岩のようなものを纏い始めた。
「…過去に一度だけ…君たちの師匠に角を折られたけど…君はどうかな…?」
「…なんて…威圧感だ…!」
俺たちは動くことができなかった。
「待て待て!!!アンタが直接攻撃するのは無しだ!一瞬で決着がつく!」
「へぇ…俺そんな弱そうに見える?」
「違うわ!!アンタが俺を一瞬で倒しちまうってことだよ!」
デモニオは構えをといた。
「じゃあ…どうすんの?」
「何ができないかできるかでやろうか………そうだな……間接的に俺に攻撃するか、ゲームで勝負しようか」
「…俺はどっちかというとそういう勝負の方が得意だよ」
「決まりだな!」
俺はデモニオと約束した。そして、俺たちは迷宮を後にした。
「…お前……ザインがここに住むようになったばかりだぞ……そんな人数…」
マンションに歴史人物が住むようになり、マンションは増築することになった。
勿論、俺が。
「…!?」
「大丈夫か…?」
間一髪だぜ…信彦の背後に人影が見えたから行ってみたが…
「…クソ!逃げれた…」
「………」
信彦は動かない。俺が揺さぶると倒れた。
「ど…どうした!?」
「ぐ……」
背中には十字架の形の切り傷がある。馬鹿な…確かに防いだ筈…
「…みんな!信彦を手当てしないと!」
「悪魔…あいつが…」
「喋るな!傷が開く…」
「トシジ…急げ!!ザインの元へ!!!」
信彦が無理して起き上がり、俺の肩を掴んだ。
「な…どういうことだ…何故ザインの事を…」
「いいから!!あのデモニオは……」
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「…ここが…最深部……」
そこには魔法陣のようなものが書いており、周りには札が沢山貼ってある。デモニオが信彦は後で来ると言っていたから目印を置いて先に来たが…
「…ザイン…最深部に来たけど…どうするの?」
「あぁ…まずはここを調べようか」
俺は出口がないか調べ始めた。
「…ねぇ…ザイン」
「なんだ?」
デモニオが話しかけてきた。
「君の望みって…何?」
「望み…?」
いきなり聞いてきて俺は戸惑った。
「……あえて言うなら…」
「お前を倒すことだな…デモニオ」
聞き覚えのある声が入り口からした。俺が振り向くとそこにはトシジが立っていた。
「トシジ!?」
「あれ?…出れたんだ」
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「…トシジ…!」
「感動の再会の前に…まずはそいつを倒さないとな」
「そいつ?」
俺はデモニオを指差した。ザインは戸惑っている。
「…おいおい…いきなり何言いだすんだ」
「ああ…俺も未だに信じられなかった…お前が悪魔だった事にな!」
「悪魔!?」
「………」
「一体どういうことだ!?」
「そのデモニオは…望みを叶えたやった後…その人間の魂を奪う悪魔だ」
「……お見事!」
デモニオが拍手している。
「え…?」
すると、デモニオの頭から二本の角が生えてきた。片方は折れている。
「そう…我が名はデモニオ…魔界より人間界に降り立った悪魔なり……なんて堅っ苦しい挨拶はしないけど、トシジ、君だったか、信彦を守ったのは」
「ああ、まぁ、守れなかったがな」
「まぁ…それは置いといて…どうする?…目の前に悪魔がいるけど」
デモニオは両手を広げている。隙だらけ…?
「…ねぇ…君たちはあのテオスの元で修行をしてるんだよね、そんな面倒な事しなくても…俺が力をあげようか?」
「なんだと?」
ザインはデモニオの方を向いた。
「力…」
「そう…最上級悪魔の力の一部を…ね」
ザインは虚ろな目をしてデモニオに近づいている。
「おい!まさか貰うんじゃあねぇよな?」
「……ッ!」
「…なんだよ…」
ザインは正気に戻ったようだ。この悪魔の囁きはあまり聞かない方がいいな。
「…そういうトシジはどうなの?」
「俺にはそんな誘惑は効かないぜ…!」
「ふーーん…まぁいいけど…」
そして、俺は一つだけデモニオにお願いをした。
「じゃあ…やっぱ一つだけ…」
「…当たり前だよ…人間は欲望の強い生き物だ…それで?……君は何を望むのだい?」
「…ここの人々を元の時代へ戻してやってくれ」
「え?じゃあ めいどきっさ 行けないじゃん…」
一部始終を見ていた歴史人物達の中で信彦を背負っている信長が叫んだ。
「あ…じゃあ…このメンバーだけはこの時代で…」
デモニオはポカンとしている。
「…え?」
「ここから出してくれ」
「……てっきり金が欲しいとか、女が欲しいとか言ってくるのかと思ったら……出口はこの奥にあるよ。入り口の下水道に続いてる」
「マジかよ…じゃあ…ここの人々を元の時代に帰すってのをやってくれ!」
「…迷宮の迷い込んだ人間を観察するのは面白かったけど…まぁ望みは望みだし…」
そう言ってデモニオは手を地面についた。その瞬間、辺りからメキメキと軋む音がした。
「………今、生きてる人間は元の時代に帰った筈だよ」
「…マジか…」
「死んだ者は病死した事にしといて血縁者の元へ送ったし…これでいい?」
「ああ」
入り口を見ると、最初に入った下水道の大扉が見えた。これで迷宮は無くなったわけだ。俺は出口に向かおうとした。
「……あれ?…トシジ…何処に行くつもりなのかな…?」
「何が…?」
「まだ……条件を決めて…ないよね…?」
「………分かった…条件は!………俺を倒せたらだ!そのかわり…俺がアンタに勝てば、チャラだ」
「……いいね…」
デモニオは腕に何か闇の炎、雷、岩のようなものを纏い始めた。
「…過去に一度だけ…君たちの師匠に角を折られたけど…君はどうかな…?」
「…なんて…威圧感だ…!」
俺たちは動くことができなかった。
「待て待て!!!アンタが直接攻撃するのは無しだ!一瞬で決着がつく!」
「へぇ…俺そんな弱そうに見える?」
「違うわ!!アンタが俺を一瞬で倒しちまうってことだよ!」
デモニオは構えをといた。
「じゃあ…どうすんの?」
「何ができないかできるかでやろうか………そうだな……間接的に俺に攻撃するか、ゲームで勝負しようか」
「…俺はどっちかというとそういう勝負の方が得意だよ」
「決まりだな!」
俺はデモニオと約束した。そして、俺たちは迷宮を後にした。
「…お前……ザインがここに住むようになったばかりだぞ……そんな人数…」
マンションに歴史人物が住むようになり、マンションは増築することになった。
勿論、俺が。
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