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25 神様に出会う日*獣人目線*

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俺は物心ついた時には檻の中にいた


暗い暗い檻の中


どこかの地下だろう
ジメジメして暗い場所

男達は俺や他の奴隷を鞭で叩きいつも仕事をさせた


後で知ったことだが俺は奴隷と奴隷の間に生まれだ子供らしい


俺は獣人だから小さい頃から精霊が見えていた
あれらはとても綺麗で俺の荒んだ心を癒してくれる
それに精霊は気まぐれだが俺の手伝いもしてくれる
俺にとっては小さな天使にみえた


だが、いくら癒しがあってもこの最悪な毎日は変わらない
それどころか俺が大きくなるにつれて酷くなっていく



そしてとうとう俺は



心を閉ざした



何も変わらないのに毎日何に希望を持っていればいい?
俺以外の奴隷達は毎日神にお祈りをしているけど、それになんの意味があるのか俺には分からない
すくなくとも俺はそんないるかいないかも分からない神より俺を見てくれるたった1人の神様に祈りたい


まぁ、そんなものはないんだろうけど


「なぁ、いるかいないかも分からない神。もし本当にいるなら俺だけの神様をくれよ。たった1人のモノクロの俺の世界に光をくれる存在を…」


そういえば神に祈ったのは初めてだなと思っていると上の方から爆発音が聞こえてきた
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