生徒会書記長さん

梅鉢

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第四章

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吉岡の息がどんどん荒くなってきた。ソレを感じ取ってしまうほど冷静なわけでもなかったが、「吉岡も気持ちいいんだ」と嬉しくなっていて。
俺の裏筋が吉岡のモノで擦れるたび声が出てしまう。まだ何かしらの葛藤があるが、このまま気持ちよさに体を委ねてしまいたい。

握る力も強くなり、このまま続けられたらイってしまう。やばい。

「あ、はぁっ、やばいんだけどっ」
「イきますか……?」
「やだっ……っ、はぁっ、あっやだってっ、よしおか、……やめっ」
「……あー、俺も出そうだ」
「んっ、……はっ、……あっ!」

少し痛いくらいに握られた。湧き上がる快感に耐え切れず、眼を閉じて吉岡の制服をギュッと掴んだ。頭が真っ白になる。
揺れる腰を押し付けながらビュクビュクと白濁を飛び散らせてしまった。上にかぶさってくる吉岡もイったようで、激しく息を切らせながら最後まで搾り取るよう手を動かしていた。

ゆっくりと瞼を持ち上げると、すぐそばでは獰猛な瞳が俺を捉えていた。イったばかりで賢者タイム突入のはずだが腰の奥が妙に疼いた。

俺の体を濡らす2人分の精液。どちらのものか分からないが俺の顎にまで飛んできていた。うっかり顔射になるところだったわ。顎も顔か。
吉岡の視線にも耐え切れず、顎に付いた精液を手で拭い取った。つかさずその顎を舐められた。ぬらぬらと舐められ、顔を背けると吉岡の舌先は首筋をつぅーっと這い上がってきた。
くすぐったくて肩を竦めるとおとなしくなり始めたモノを握っていた手が腹を撫でてきた。それも精液を絡めて遊ぶように。ぬるぬると2人分のものを腹筋の筋に沿って塗りこまれる。

「ちょ、やめろよ!」
「じゃあやめます」

いつになく素直に俺の言うことを聞いてくれ、ホッとしたのもつかの間。精液にまみれた吉岡の手はするすると下りてきて小さな窄まりに到着した。指でトントンとノックされ、思わず吉岡の頭を叩いた。

「おい!」
「はい」
「もういい加減にしろよ! イったんだからいいだろ!」
「まあ。……でも目の前においしそうなものがあったら食べたくなりませんか?」
「俺は食いもんじゃねーし」
「食べ物でしょう」
「おい」

憎たらしくて頭をまた平手打ちした。
諦めたのか、起き上がった吉岡はティッシュで自分のものを適当に拭いて衣服と整えた。全身脱力の俺は精液まみれで、乾いてしまっているところもありこのまま服なんて着たくない。

「なぁ、シャワー浴びたいんだけど」
「俺が舐めて綺麗にしましょうか?」

吉岡はベルトをし直しながら、オヤジのようなことを言ってくる。
乱れた髪の毛をかきあげ、不意に見せる笑顔は反則だ。

「お前ってそんなキャラだっけ……。年下の癖にオヤジくさいんだけど」
「自分じゃ分かりませんね」
「あっそ……」

肌蹴たシャツと下ろされたズボンを落ちないように掴むだけにして風呂場まで行く。どこもかしこも見えまくりだが、もうどうでもいい。吉岡はきっと俺のイッた時の顔も見たことだろう。一番恥ずかしい時の顔を見られているんだ、今更萎えたチンコを見られたって恥ずかしさなどない。

風呂場には見たことのないボディーソープやシャンプーがあった。裏を見ても日本語が何一つない、英語ではないし、ローマ字すら使われていなかった。俺なんて購買で一番安い物を買っているくらいこだわりがないから、こういったところにこだわりを持つ人を不思議に感じた。

使ってみるとなるほど。吉岡の匂いが出来上がってしまった。時々掠めるように匂ってきた吉岡の匂い。割と好きな匂いだからちょっと嬉しくなってみたり。
いやいや、どうして嬉しくなるんだ。
壁に両手を付け、シャワーを頭から浴びながらブルブルと頭を横に振った。

今日の擦りあいっこも、理由を考えてしまったらドツボに嵌る。抜け出せなくなる前にアレはタダの性欲処理、食欲が満たされたあとの運動と位置づけた。
俺自身も気持ちよかったしそれでよしとするのだ。


今は自分でも匂いが分かるけど、慣れてしまうと分からなくなってしまう。
このまま過ごして誰かに会って匂いに気付かれたり……と言っても南あたりにしか言われないだろうけど。
部屋に行ったらまた速攻でシャワーを浴びることにしようかな。
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