脱力した青年は苦悶の体勢で本気の凌辱を加えられる

五月雨時雨

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脱力した青年は苦悶の体勢で本気の凌辱を加えられる

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「うぐっ、んむぁっ! ふぅ、うぶっ、むぐぅぅぅんっ!」

黒い棒状の口枷の隙間から唾液と共に淫らに歪んだ悲鳴を発して身をもがかせても、青年は容赦無く注ぎ込まれている恥辱から抜け出せない。二の腕を胸部に括り付け背中で重ねさせられた左右の肘から手首までをきつく一まとめにする縄を軋ませ、左右の足首同士と太もも同士を遊び無く結合する縄を鳴らしながら自由を奪われた裸体を暴れさせても、青年は屈辱の状況から離れることは出来ない。
自身を捕らえた組織の幹部である男の巨躯と、窓も時計も無い監禁部屋の真っ白な壁に拘束された裸体を挟まれた青年はもう、逃げることはおろか座ることすらも許されぬまま、男の逞しい男根で無防備にさらけ出された己の尻穴を容赦無くほじくり回され望まぬ雌の悦楽を流し込まれ続けることしか出来はしないのだ。

「ふぅ、ふぐっ、んもっ、むぅぅんっ!」

ただ腸内に受け入れるだけでも強い圧迫を感じる凶悪な男根に激しく掘削されている尻穴は、拒絶していたほんの数十分前の様子が嘘のように緩みきり、男が一回腰を前後に揺するだけでも堪らない快楽を感じて絶頂に達してしまう程淫猥に高められた状態にされてしまっている。
男が欲望に任せて腰を動かす度につるつるとした材質の壁へと擦り付けられている青年の男根は、先に吐き出された自らの体液のぬめりを借りた摩擦によって絶え間無い快感を味わわされ、萎える暇さえ与えられぬまま断続的な絶頂を、もう白色などほとんど混じっていない不完全な射精を何度も何度も迎えさせられてしまっている。
男根に征服され、好き勝手に蹂躙されている尻穴が気持ち良い。壁に刺激され、イき続けさせられている男根が気持ち良い。鼻を間抜けに鳴らし、枷に塞がれた口から唾液の泡を垂れ流しつつ一生懸命に呼吸を行っても追い付かないくらいの息切れを引き起こす甘い地獄に苛まれている青年は、心も身体も限界だ。
背後から自分を壁へと押し付け一方的に犯す男への反抗と怒りと嫌悪は、淫らな苦しみで跡形も無くすり潰された。男と壁に挟まれていなければ立つこともままならない程に憔悴させられた身体は行動を奪う縄を解こうと試みる気力さえ紡げず、ただただ無意味な身悶えを行いながらイき狂うだけの存在へと堕とされてしまっている。
誰か助けて。誰にも届かない哀願を胸で叫び塞がれた口で放っても、当然助けは来ない。これ以上イきたくない。悲痛な思いを抱き無我夢中で身をよじらせてみても、その足掻きは自分を壁へと押し付ける男の巨躯にあっさりと制されるのみで無理矢理に要求される絶頂を遠ざけることは出来ない。
幾ら快楽を拒んでみても、それらは全て無駄でしかなくて。青年はとうとう、男根から惨めに体液を撒き散らすことも叶わない絶頂へと追い詰められ、一際甲高い淫らな絶叫を部屋中に響かせながら苦悶に満ちた形で快楽を極めさせられてしまった。

「みゅぅぅぅっ!? あぐっ、ご、もぉぉ……っ!」

痛々しく見開かれた目から、大粒の涙が零れる。最奥までを貫いた男根を、蠢く腸壁が熱烈に絞り上げる。壁と青年自身の腹部に挟まれた男根が何も放出出来ないまま虚しく脈打ち、持ち主である青年を解放感が皆無の長く鈍く続く絶頂で悶絶させた。
その辛く苦しい絶頂に喘ぎ、縛られた裸体を無様に痙攣させていた青年が、絶頂の波が引くと同時にがくりと脱力する。足の力を完全に抜いたら男根が更に尻穴の奥深くまで潜り込んでくると分かっているはずなのに足の力を戻せず、嬲られる前に鋭い敵意を表わしていたとは思えないような蕩けきった表情を晒して疲弊色の呼吸をしている青年を目にして残忍に微笑んだ男は、壁に付いていた右手を青年の顎に添えて無理矢理に引き上げさせて滑稽の顔を逆さで愉しみながら、左手で口を封じていた枷を下にずり下ろしつつ、愉快色に染まった声音で無慈悲に言い放った。

「もう舌を噛む力も、諦め悪く暴れる力も残っちゃいないみたいだなぁ……スパイさん? つまり口枷も、俺の身体と壁で動きを制限する必要ももう無いってことだ……ここから、本気でいたぶってやるよ」
「ふぇ……あぁっ!?」

浴びせられた言葉に青年スパイが絶望するよりも早く男が身体を大きく動かす。右手で青年の顎を抱え、口枷を外した左手で淫液に塗れた腹部を引き寄せた男は解れきった尻穴に男根を収めたままその場で半回転し、青年と自分の立ち位置を器用に逆転させた。
壁に寄りかかる格好となった男は、抵抗を禁じた青年の充血して膨らんだ乳首と淫蜜の分泌すら不可能となった男根がよく見える光景を生み出し、壁からの支えを失った青年が嫌でも背後の自分に肉体の支えを頼るしか無い尻穴への男根の圧迫が苛烈に増幅する体勢をもたらしてしまったのだ。

「あぉっ、あっ、かひゅ、はおぉ……っ!」

一切聞き入れてはもらえない懇願を口にする余裕をも失った青年が、ガクガクと裸体を震わせながら目を剥いて甘く呻く。肌で伝わる痙攣と耳に心地良い哀れな呻きを堪能し笑みの黒さを濃くした非道な男は顎と腹部にあてがっていた左右の手を、残酷な宣言を囁きながらゆっくりと移動させていく。

「おいおい、まだ身体を入れ替えただけだぜ? 本番はここからだ。これまでほったらかしにしてたこの可愛い乳首をたっぷり苛めてやりながらさっき以上の勢いでケツ穴を抉ってやるんだから、この程度でへばんなよ?」
「ひっ、あぁ、うあぁ……っ!」

感度の高まりきった皮膚をくすぐりつつ乳首へと迫ってくる指に恐怖と悦楽を感じ、湧き上がる加虐の興奮で硬度と太さを増した腸内の男根に絶望を募らせながら、捕まった青年スパイは抗えぬ裸体を力無くくねらせ怯えの滲んだ喘ぎを弱々しく漏らしていた。
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