気丈な態度は甘い尋問で崩される

五月雨時雨

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気丈な態度は甘い尋問で崩される

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握り拳の状態を強制する黒革で作られた鍵付きの手袋を嵌められ、背中で伸ばした腕に手首同士と二の腕同士をきつく括る縄を与えられた少年は手の自由を完全に奪われてしまっている。この手では、服を一つ残らず取り上げられた裸体を隠したくても隠せない。足首同士と太もも同士を縛る足の縄を解きたくても解けない。口に噛まされた黒い棒状の枷と、首に巻き付けられた黒の首輪と地下室の細い柱を繋ぐ頑丈な鎖を外したくても、行動を制限された少年の手は枷と鎖に触れることすら出来ない。
手足を縄に拘束され、言葉を封じられ、首輪によって這っての移動も不可能にされた少年は無様以外の何物でも無い。だが、そんな無様な状況に追いやられながらも少年は気丈な態度を保ち、自分を捕らえた男達を鋭く睨み付けている。数時間ぶりに地下室へと戻ってきた途端に向けられた反抗の視線を浴びた男達は、文字通り手も足も出せない惨めな姿でありながらも誇りを失わずにいた少年に満足げな笑みを浮かべると、新たに持ってきた縄を少年に見せ付けながら粘ついた口調で言った。

「ただいま、スパイ君。その様子だと、情報を吐く気にはなってないみたいだねぇ」
「すんなり白状してくれてればこれで終わりだったんだけどね……これじゃ、もっとひどくして、白状したくなるくらいに追い詰めてあげるしかないね。残念だけど」

残念とは真逆の愉快そうな表情で床に転がる少年スパイを見つめ、より強くなった反抗の瞳を愉しんだ男達は他の男と目で合図を行うと、抗えぬ少年の肉体に更なる縄拘束を施していく。

「んぅ……むぅっ!」

右側を下にして寝転がっていた少年の肉体は、男達の手でうつ伏せに変えられた。そして、そのうつ伏せの体勢から離れられないよう、無駄な足掻きすらも出来ないよう数人がかりで腕と胴体を押さえ付けられた少年は足を後ろへと限界まで折り曲げさせられ、手首の縄と足首の縄を別の縄で短く結合され始めた。

「ふぐ、あ、ぶぅ……んむ、むぅぅっ」

このままでは手と足を遊び無く結ばれ、今以上に身動きを制限されてしまう。それを知っていても、少年にはどうすることも出来ない。すでに手足を縛られて思い通りに動けない上に体格と数で大きく勝る男達相手に暴れても逃れられはせず、ただただ男達を愉しませるだけに終わってしまう。故に、少年は一切の抵抗を見せず大人しく手と足を繋ぐ縄を受け入れた。胸で暴れる屈辱と悔しさの感情が顔ににじみ出ないよう努めながら、少年は甘んじて更なる拘束を無抵抗に施された。

「これで、さっきよりも情けない格好になったね、スパイ君」
「可愛い乳首も、おチ○チンもさっきより見えやすくなったね。その格好、とってもよく似合ってるよ。スパイ君」
「っ……んぐっ」

少年の手足を縄で繋ぎ終えた男達は、少年の裸体を床の上で反転させ今度は仰向けにさせ、無防備に恥部を晒した状態から離れられないよう少年の肩と膝を手で掴み寝返りを禁じた。
自分の恥ずかしい場所が、無遠慮に観察されている。あらゆる抵抗の選択肢を縄に潰された裸体を、憎い男達に笑いながら眺められている。その事実に増幅させられた少年の屈辱と悔しさは、改めて認識させられた羞恥と合わさって少年の中を駆け巡り、思わず漏れ出た唸りという形で男達にさらけ出された。
その滑稽な反応を、残酷な男達は決して聞き逃さなかった。ようやく表に溢れ出た気丈な少年スパイの悔しげな反応を確認した男達は全員が醜悪に顔を歪ませ、嬉々として抗えぬ少年の裸体に手を伸ばしていく。

「お、可愛い声が出たね。その調子で、情報を吐いてもらおうかな」
「今からスパイ君をたっぷり苛めて、今みたいな可愛い声をたくさん出させてあげるからね。頭がおかしくなるくらいに気持ち良く弄んで、嫌って程に鳴き喚かせてあげるから……早めに観念して、白状するんだよ。良いね?」
「むぐ、うぅ……!」

男達の手が、全身をくすぐるように撫で回す。手が、淡い桃色の乳首を好き勝手に指先で捏ね硬く膨らみだした乳首を上下に弾いていたぶる。そして、容赦の無い男達の手は特に過敏な幼い男根を巧みに刺激し、望まぬ快楽を大量に流し込んで少年スパイの肉体を無理矢理絶頂へと押し上げていく。
憎い男達の手で身体中を弄くり回されている状況に、少年の心が嫌悪を抱く。しかし、少年の身体は心とは裏腹に快楽を悦び、縄をぎちぎちと鳴らしながら嬉しそうに身悶え絶頂へとあっという間に上り詰めていく。

「ふぅっ! んむ、むぅ! ふぶぅぅ!」
「声、我慢出来なくなってきたねぇ。そろそろ、イくのも我慢出来ないでしょう?」
「ほらほら、スパイ君、イきなさい。我慢せずにイって、心も身体もとろとろになって、精液も情報も全部吐き出しちゃいなよ」
「あむぅぅ! ふぶ、あ、ぶぁぁ! うぁ、むぁぁぁーっ!!」

射精したくない。そう思う心も虚しく身体はもはや少年スパイの言うことを聞かず、少年は男達の前でくねくねとはしたなく踊りながら絶頂し、幼い男根から白く濁った体液を勢いよく撒き散らした。だが、男達は手を緩めない。無慈悲な男達は達したばかりの少年の裸体を一層激しく責め立てて快楽を叩き込み、少年スパイを絶え間無く絶頂が訪れるイきっぱなしの状態へと追いやっていく。

「ふぐぅぅぅ!? んぅーっ! あぉ、むぅぅぅぅ!?」

見開いた目に恐怖を滲ませ、口枷越しに発せられる絶叫に苦悶の色を混ぜ、自由を奪われた裸体をめちゃくちゃによじらせながら小さな絶頂と大きな絶頂を休み無く迎える哀れな少年スパイを作り出した男達はさっきまで見せていた態度を完全に失った少年の痴態を堪能しながら手を執拗に動かして少年を甘く嬲ってイき狂わせ、少年のスパイとしてのプライドと人間としての理性を非情な性尋問で崩壊させていくのだった。
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