少年は何もかもを根底から作り変えられる

五月雨時雨

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少年は何もかもを根底から作り変えられる

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白い壁に囲まれた部屋の中に、男達が操作する機械の音が響いている。
キーボードを叩く音、モニターから発せられる機械音声と電子音、そして何十本ものコードを自身から伸ばしている箱形をした機械の駆動音。醜悪な笑みを浮かべながらそれらの音を奏でていた男達は、お互いに目で合図をすると一つのボタンを長押しし、台の上に寝かせていた少年型のアンドロイドを再起動させた。
妨害電波を用いて無理矢理に機能を停止させ、意識を失っている間に手足のパーツを奪って拘束を施したアンドロイドの少年を目覚めさせた男達は、無様な格好のまま抵抗一つ行えなくなった少年を見下ろしながら口々に残酷な言葉を紡いだ。

「やぁ、○○君。新しい身体の調子はどうだい?」
「ご自慢の武装と一緒に手足を奪われて、悪党の前に身体をさらけ出している気分はどうかな? 気に入って貰えたかな?」
「……これは……」

敵である男達の顔を認識し、顔を左右に動かして自分の今の状況を確認した少年は、逃れられぬ立場に追いやられたことをすぐさま把握した。
男達の言う通り、手足は内蔵された銃火器と共に肩から先と太ももの付け根から先を取り外されてしまっている。その上、取り外された手足の部分には剥き出しとなった内部の機械を覆う形で輪状の金具が付いた金属製の蓋のような器具が取り付けられており、その器具の金具から伸びた鎖は少年が寝かされている台の側面へと遊び無く結び付けられていた。
両手両足を丸ごと没収され、鎖で台へと繋がれてしまった少年はもはや、逃げるどころか台から下りることさえも叶わない。人ならざる力を生み出す機構も機能を停止させられている間に封じられてしまっていて、少年は鎖を引き千切ることも許されない。
少年に出来る行動は、本物の人間に寄せて精巧に再現された裸体を観察されることのみだ。露出させられている男根と尻穴に視線が集中しても、少年は抗えない。胸元に存在する二つの突起を指先で撫でられても、少年は男の指を振り払えない。
だが、そんな状況にありながらも少年は全く動じていない。それは当然だろう。精巧に再現されているといっても少年にとってそれらはほぼ飾りのような物であり、国家権力に生み出された正義側の存在として作り出されたアンドロイドの少年に羞恥と屈辱の感情は一切無いのだから。

「今すぐ拘束を外してください。こんなことをしても、貴方方の罪は重くなる一方ですよ」

淡々と言葉を放ち、自分を眺める悪の男達に向かってこの行為を終わらせるよう促す少年。いつもと変わりない少年のその様子に笑みの黒さを濃くした男達は、わざとらしいくらいに優しげな口調で言いながら、先程少年を再起動させる際に押したものとは別のボタンを長押しした。

「どうやら、気に入って貰えてないみたいだねぇ。でも、本番はここからだよ」
「戦うために生まれた君に、本当の幸せを教えてあげるよ。今日からたっぷり可愛がって、正義なんてどうでも良くなるほどに愉しいことを覚えさせてあげる」

解放の要求を欠片も聞き入れない男達の反応を受け、少年の脳にあたる部分が次の言葉を用意する。しかし、用意されたその言葉が発せられることは無かった。少年が眠っている間に裸体へと仕掛けられた機構が一斉に作動し、少年の肉体の感度を暴力的なまでに引き上げ望まぬ発情へと追いやりながら、アンドロイドである少年の脳に羞恥と屈辱の感情を植え付けてきたからだ。

「く、ひぃぃぃっ!? にゃに、こえぇぇぇっ!? ぼくにぃ……なにを、はっ、ひぃぃ! あぉ、んぁぁぁぁんっ!!」

ほんの十数秒前に冷静な態度を見せていた少年は自身の何もかもを根底から作り変えられ、あっという間に勃起させられた男根と乳首を揺らし尻穴をヒクヒクと収縮させながら甘く鳴き叫び、拘束された肉体を台の上で淫猥にくねらせ始めた。予定通りの状況へと陥った少年を細めた目で射抜き、舌なめずりを行った男達は淫らに火照った機械の裸体を苦しげによじらせる少年に穏やかな声音で話しかけながら、自身の手を少年の乳首へ、男根へ、そして尻穴へと動かしていく。

「身体中が熱くて苦しいね。でも、大丈夫だよ。今から君の身体中をたくさん弄り回してその熱さを気持ち良さにしてあげるからね」
「ちゃんと射精も出来るように改造しておいてあげたから、我慢せずにいっぱい出しても良いよ」
「好きなだけイきまくって、何度も何度も精液を吐き出して、戦うだけの日々よりも愉しい生活を送らせてあげるよ、○○君」
「きもぢ、よさっへなにぃっ!? しゃせーっへ、何……いや、いやいやぁっ!! やめで! だじゅげで! こわい、こわいぃぃぃっ!!」

知らない感覚と知らない言葉を一度に大量に与えられ、困惑しながら怯え色の絶叫を発する少年。そんな少年の反応を堪能しながら改造した肉体に容赦無く快楽を流し込む男達は、正義しか知らなかったアンドロイドに淫らな悦びを刻み、飾りとしか認識していなかった恥部に甘い幸せの味を叩き込み、少年を老いることも休ませる必要も無い上質な淫乱雄奴隷へと堕としていく。

「や、あぁ、なんれ、なんれぇ……!? や、なのにぃ、おっぱいも、ひんこも、ふわふわすりゅうぅっ! おひり、ほじられると……ぞくぞくってするのぉぉぉぉっ!!」

早くも甘い責めを悦び、嬉しそうな悲鳴を上げながら身悶える少年に一層笑みを深めながら、男達は感度抜群となった少年の弱点を思い思いにいたぶり、抗えぬアンドロイドの少年を生まれて初めての絶頂へと導いていくのだった。
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