無意味な助けては虚しく響き渡る

五月雨時雨

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無意味な助けては虚しく響き渡る

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男根と尻穴。特に隠したい恥ずかしい二箇所以外を隙間無く包み込む黒犬を模した着ぐるみを首から下に与えられ、分厚い綿によって手足を窮屈に折り畳んだ状態で固定された哀れな男は、身動きを封じられた格好で必死に反抗の態度を示し自分を屈辱の格好に追いやった男達への怒りを露わにしていた。
伸ばすことを禁じられた手足を暴れさせても拒めない。丸出しの男根と尻穴を揺らしてなりふり構わずにもがいても逃れられない。どうすることも出来ずに犬型の黒いマスクを頭部に被せられた男は、あどけなく笑う犬の表情の下で太い棒を噛まされた口から鋭い唸りを発しつつ、憎い男達には伝わらないことを承知で犬の目の部分に存在する複数の小さな穴越しに絶対に許さないという意思を込めた視線を一生懸命に浴びせていた。
それが、ほんの一時間前の男の姿だ。圧倒的に不利な立場に置かれながらも気丈に振る舞う、気高き男の様子だった。
今はもう、その面影は何処にも無い。守りたくても守れぬ恥部に残忍な淫薬を用いた凌辱を加えられた哀れな犬の男は責めをもたらす男達への抗いを保つ余裕を完全に砕かれ、憎い者達をマスクを通して睨んでいた目から大粒の涙を零しつつ淫らな地獄からの解放を悲痛に請う鳴き声を夢中で放つだけの無様極まりない存在になり果てていた。

「んまっ、むぁぁんっ! あぉっ、はぉぉんっ! うー! んぐぅぅぅーっ!!」

肘と膝で肉体を支える四つん這いの体勢から離れられないよう男達の手で動きを制限された手足を痛々しく痙攣させながら、男は言葉にならない悲鳴を上げて犬に変えられた頭部を振り乱し、尻穴と男根を嬲る責めから逃れようと身を悶えさせる。
四肢の自由を奪われている上に数でも大きく負けている状況では、どんなに嫌がっても責めを遠ざけることは出来ない。その事実を理解し絶望に打ちひしがれながらも、犬は人間としての理性を削ぎ落とすような苛烈な淫獄から抜け出したい一心でひたすらに着ぐるみ入りの裸体を情けなくよじらせる。
もちろん、犬の男自身が思い知らされている通り、逆転の展開は万に一つも訪れない。ここが助けにも期待出来ない敵の本拠地である以上、誰かによる救いも絶対にあり得ない。
全ての希望を打ち砕かれ、ただただ弄ばれるだけの犬に貶められた男は、無防備な男根を絶えず刺激し尻穴を奥深くまで熱烈にほじくり回す媚薬をまぶされた男達の指によって、望まぬ悦楽と絶頂を何回も何十回も強要されるしか無いのだ。

「んーっ! んぐっ、むぐぁぁっ! うー!! むぎゅぅぅぅぅーっ!!」

尻穴が気持ち良い。男根も気持ち良い。今自分がどっちで快楽を極めさせられているのかすらもはや分からない。
淫薬の力を借りずとも快楽に狂わされていたと確信出来る程巧みに動く男達の指に翻弄される犬は、塞がれた口でくぐもった絶叫を発しながら、前の絶頂が残っている最中に次の絶頂へと押し上げられるイきっぱなしの苦悶にいたぶられ続けている。
終わりの見えない淫らな拷問に苛まれる犬の男は、もう限界をとっくに超えている。心はすでに、男達への屈服を示した。身体も淫蕩な至福に溺れさせられ、男達への服従を誓っている。
けれど、まだまだ男の地獄は終わらない。捕らえた男を従順な犬へと躾けて売り飛ばす犯罪組織に属する男達に捕獲された男は、非道な組織の躾のノルマが達成されるまで、休憩さえも認められぬまま責め抜かれなければならないのだ。

「むぐぅぅーっ!! んぉっ、あぉぉんっ!!」
「またイったね、ワンちゃん。最初は強情だった態度もお尻も、すっかりとろとろだよ」
「でも、これじゃあまだ尻尾は入れられそうにないねぇ。もっともっとチ○コを苛めながら丹念にほじくりまくってあげないとワンちゃんの証であるこの尻尾は飲み込めないから……更にいっぱいイきまくって、お尻をみっともなく緩ませようね、ワンちゃん?」
「うぁぉ、あぉっ、むぁぉぉぉんっ……!!」

眼前に改めて突き付けられた赤子の腕のような太さと長さを有する凶器のような張型と、その張型から垂れ下がった黒い犬の尻尾を霞む視界で眺めながら、犬の男は無意識に張型への期待を募らせてきゅんと疼く己の尻穴に絶望し、一層激しくなった男達の指の動きに打ちひしがれつつ、かすかに理性が残っている頭に無意味な助けての思いを虚しく響き渡らせていた。
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