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悪の男達は哀れな親子に交尾を強いる

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跳び箱のような形状をした台に仰向けで寝かされ、台の側面に左右の手足を頑丈な革製のベルトで縫い付けられた男が、絶え間無く襲い来る緩い快楽の波に弄ばれくぐもった唸り声を上げている。

「う、うぅっ……んぐ、むっ、あぉ、おぅぅ……!」

もう何時間も、乳首を震わされている。男根を震わされている。尻穴を、奥深くまで埋め尽くされた状態でゆっくりとほじくられている。
間違いなく気持ち良いのに、どうやっても絶頂には辿り着けないもどかしい快楽で長時間責め立てられた男の肉体は痛々しいくらいの痙攣を絶えず繰り返し、苦悶に歪んだ鳴き声を塞がれた口から零している。
だが、甘い刺激でどんなにいたぶられようとも男の心は屈しない。射精欲のみが掻き立てられる弱い快楽を流し込まれようとも、男は淫欲に溺れない。敵に捕らわれ、身に着けていたヒーロースーツから戦うための力を奪われ非情な快楽責めを生み出す道具へと作り変えられても男は自身の正義を奮い立たせて理性を強く保ち、いつか来る救いの時を信じて陥落を必死に拒んでいた。

「んも、あおぉ……うぐ、むぐぅっ、ふぅ、ふうぅ……」

頭部を守るヘルメット内に取り付けられた極太の張型で口を塞がれ、スーツ内に取り付けられたパッドに乳首と男根を振動させられながら腸内をバイブに掻き回される男は、大粒の涙を流しながら拘束された身をよじらせ、責めに耐え続けている。
破裂寸前の射精への渇望を押さえ込みながら惨めに悶えなくヒーローの男。そんな男が置き去りにされていた部屋に、扉が開く音が響いた。
男は思わず、音がした方へと顔を向ける。そして、男は潤んだ目を驚愕に見開き絶望を胸に募らせた。
救いが来たと淡い期待を寄せていたというのもある。しかし、真の絶望の理由はそれじゃない。男が絶望を募らせた理由は自分を捕らえ、ヒーロースーツを改造し淫らに苦しめている悪の男達が、一人の少年を連れてきたからからだ。
赤い首輪を嵌められ、背中で伸ばした腕にアームバインダーを装着され、衣服を剥ぎ取られた裸体を晒して羞恥に震えているその少年は紛れもなく男の息子で、男は首輪の前部に繋がれた鎖を引かれ丸出しの幼い男根を揺らしながら歩かされる息子を見つめながら、男達に向かって怒りの唸りを放つ。
もちろん、自由を完全に奪われたヒーローがどんなに怒りをぶつけてもそれは滑稽なだけだ。情けない姿にさせられた息子を助けたくても助けられず、ただただ無様に唸ることしか出来ないヒーローの男を堪能しながら少年を父親の前に立たせた男達は、改造したスーツに取り付けたチャックを開け、男の尻穴を緩く嬲っていたバイブを抜き取りながら少年に言った。

「さ、坊主。憧れのヒーローのケツマ○コを思う存分犯してやれよ」
「ヒーローさんのケツマ○コも、今すぐ犯して欲しいってヒクヒク震えておねだりしてるぜ?」
「っ……!?」

信じがたい言葉に、理解したくない言葉に、男がヘルメットの下で表情を凍り付かせる。同じ言葉をぶつけられ、非道な命令を下された少年は泣きそうな表情を浮かべながら弱々しく顔を左右に振り、拒絶を口にした。

「い、嫌だ。そんなの、嫌だ……そんなの、したくない、したく、ないぃっ……!」

目の前で拘束されているヒーローが自分の父だという事実を知らぬ少年が、ヒーローを辱める命令を心から嫌がる。
すると、悪の男達は残忍に口角を吊り上げ、粘つくような口調で言った。

「ん? お前、まだ自分の立場が分かってないみたいだな?」
「嫌だじゃなくて、俺達がやれって言ったらやるんだよっ!」
「ひ、あぁっ!? や……やめて、やめて、えぇぇ……っ!」
「うぅ! むぐぅぅぅっ!」

男が少年の隣にしゃがみ込み、尻穴に右の人差し指と中指を潜り込ませる。もう一人の男は首輪に繋いでいた鎖を素早く外すと少年の左右の乳首を指で摘まみ、そのまま手前へと引っ張っていく。
体内に潜り込んだ指の力で前立腺を抉られながら前に押され、乳首を摘まむ指の力で硬く尖った肉の粒を弄られながら前に引かれ、少年の裸体は男根を硬く膨張させながら為す術無く逃れられぬヒーローとの距離を、息子を助けたくとも唸ることしか出来ない父との距離を、詰めさせられてしまう。

「さ、ここまで来たら自分で入れられるだろ? ヒーローさんにぶち込んでやんな」
「やだ! やだぁぁっ!」
「聞き分けの悪い奴だな。ま、今回は俺達がこのまま手伝ってやるよ。明日からは何があってもお前自身に入れさせるから、やり方をしっかり覚えておくんだぞ、坊主」
「あぁっ、んあぁ! ひあぁぁぁんっ!」
「うぎゅぅぅっ! ふーっ! ぶむぅぅぅぅぅっ!!」

ヒーローを犯す命令に無理矢理従わせるために乳首と尻穴を責める男の指で裸体を更に前へと移動させられる少年は、立ったままの裸体をくねらせ張り詰めた男根で父であるヒーローの尻穴を無意識につつきながら甘く絶叫し。緩い快楽で焦らされながら目の前で息子を憎い男達にいたぶられるヒーローの男は、自身の無力さを呪い、尻穴をつつく息子の男根が生む甘い悦びに身を震わせている自分に嫌悪を抱きながら無意味な呻きを鋭く発している。
哀れな親子に、もう逃げ場は無い。哀れな親子は息子に犯され、父を犯しながら、悪の男達の前で情けなくイき狂う道しか残されていない。

「あぁ、いや、だめぇっ! 入る、入っちゃう……レッドのお尻で……気持ち良く、なっちゃうぅ! だめぇぇぇぇーっ!!」
「あ、むぅぅっ! ふぐ、うぅ、むぉ、おぅぅぅっ……!」

腸内へと潜り込まされてしまった男根を襲う腰が溶けるような快楽に一層甲高く喘ぎながら、少年はより悲痛な声で拒絶を叫び。息子の男根で腸内を擦り上げられた男は長い間焦らされたせいで嫌でも快楽を感じてしまう自分の肉体に改めて打ちひしがれながら、息子をこれ以上苦しめたくないと考えて腸壁のうねりを少しでも抑えようと下腹部に意識を集中させる。
そんな二人の様子を愉しみ、笑みの黒さを濃くしている男達は目で合図をし合うと少年の尻穴を右の指で責めている男が左手をこっそりと動かし、二人を陥落へと導くために改造したヒーロースーツの機構の動きを、乳首と男根を震わせるパッドの動きを、容赦無く最大限の物へと引き上げていた。
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