間抜け面を愉しまれながら正義は無慈悲に味わい尽くされる

五月雨時雨

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間抜け面を愉しまれながら正義は無慈悲に味わい尽くされる

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自分自身の足首を掴む。そんな状態を無理矢理に維持させられた男は抵抗を封じられた無様な己の姿を憎き敵達に嘲笑われながら、黒い首輪から伸びた鎖を引く力に屈しての移動を為す術無く強いられている。
黒色をした粘着テープに隙間無く包み込まれた右手は、右足首から離れられない。肌の色が見えないくらいに重ねられた黒に閉じ込められている左手は、左の足首との結合から抜け出したくても抜け出せない。手足を一体化させられ、手も足も出せぬ格好のまま惨めな歩行を繰り返させられる男。真後ろに突き出す形を取らされた恥部に突き刺さる愉悦の視線と、屈辱に震える自分の様子を堪能する黒く歪んだ敵達の笑みに絶えず矜持を痛め付けられながら、一歩また一歩と敵の思惑に沿って抗えぬ裸体を運ばれていく男。
捕らわれた事実をたっぷりと時間を掛けて思い知らせる残忍な散歩は不必要な寄り道を挟み用いる必要の無いスロープに苦慮する男の様をさらけ出させながら敵達が一定の満足に至るまで継続され、体力と気力を消耗しきった男が汗に塗れた裸体を情けなく痙攣させ始めた頃に終了した。
無論、その終了は慈悲に繋がる物ではない。無慈悲な敵達は滑稽なまでに憔悴した男を更なる辱めと苦悶が待ち受ける次の段階へと追い立てる為に散歩を切り上げ、男を監禁し意のままに苛む場所として選ばれた部屋へと連行したのだ。

「刑事さん、よく頑張ったね、疲れたでしょ? ここに座らせて、休ませてあげるよ」
「ほら、ソファーにお尻を向けなさい。俺達で乗せてあげるからね」
「う、あぁ……」

間違いなく、指示に従っても良いことなど無い。それを理解していても、刑事と呼ばれた男は敵である悪の男達の言葉に逆らえない。
仮に従わなかったとしても、自分には非道が加えられる。疲労に蝕まれた思考でも分かる絶望の情報に打ちひしがれながら、刑事は床にぼたぼたと汗を垂らしつつ小刻みに震える不自由な裸体をその場で半回転させ、敵に求められた通りの体勢を取っていく。
そうして従順に裸体を動かし指示に合わせた変化を生み出した刑事に満面の笑みを寄せながら、悪に属する男達は数人がかりで裸体を持ち上げ、座面に腰を預ける形で一人用のソファーに手も足も出せぬ裸体を乗せ、逃走の可能性を追い打ちで叩き潰す拘束を嬉々として上乗せし始めた。

「はい、良い子だね、刑事さん。そんな良い子には、これを付けてあげちゃおう」

幾重にも巻き付けられた手足のテープの上から、黒革で作られた枷が施される。その枷はやめろと叫ぶ力も無くした刑事が瞳をわずかに戦慄で曇らせる光景を愉しみながら慣れた手付きで装着され、あっという間にソファーの後ろ側の脚へと鎖と南京錠を使って遊び無く接続されてしまった。
これでもう、刑事は手足を暴れさせることも許されない。意に染まぬ散歩の時よりも観察しやすくなった恥部を隠そうと試みることすらもままならない。そんな哀れな刑事に、悪達は新たな器具を取り出して責め苦を迷い無くもたらしていく。お前はもはや、俺達に弄ばれるだけの存在だ。冷酷な現実を突き付けるかの如く、悪達は捕獲した刑事に絶え間無い責めの仕掛けを与えていく。
尻穴にL字型をした器具を差し込まれ、その器具から伸びた細い鎖をソファーの下部にあてがわれた丸い金具へと結ばれた刑事は、鎖の短さ故に尻肉を悶えさせることも出来ない。釣り針のような見た目をした二本の金属が一つとなっている器具を鼻の穴に差し込まれ、その器具と繋がっている鎖を背もたれ側の下部にある丸い金具へと尻穴同様に南京錠で結わえられた刑事は、間抜けその物な豚鼻を披露させられた状況から、頭部を常にわずかに逸らさなければ鼻の穴に痛みが走る状況から逃れたくても逃れられない。
尻の穴と、鼻の穴。二箇所に用意された悪趣味な追撃に最後の抵抗を削ぎ落とされた刑事は、何をされてもただただされるがままにいたぶられるしか無い。下手な身悶えを痛みという脅しによって禁じられた刑事はもう、無防備な男根に迫る器具の数々を視界の端に確認しても怯えることしか出来ない。
汗でびしょびしょとなった裸体を好き勝手に撫で回し、乳首をからかうように弄りながら男根に狙いを定めた敵達の悪意をどうやっても拒めぬ立場に追いやられた今の刑事は、悪を悦ばせる娯楽程度の存在でしか無いのだ。

「さぁ、刑事さん。今から頑張ったご褒美を嫌ってくらいにあげようね」
「そのみっともない顔と、だらしなく引っ張られたケツ穴を眺めながら、チ○コで何度も何度もイきまくらせてあげる。一生懸命歩いて良かったなって思えるくらいに、気持ち良く射精させまくってあげるよ」
「遠慮せずに、思う存分イって良いからね? もし刑事さんが中々イけなかったら、玩具を強くしてあげるから。心配せずに、好きなだけイき狂って大丈夫だよ」
「ひ、あ……はふ、へ……!」

鼻を上に引かれたせいで閉じられなくなった口から不明瞭な哀願を零す刑事に目を細めつつ、その哀願を無視した悪の男達は先端が丸みを帯びた器具の振動で、淫猥な薬品を含んだ筆が過敏な肉を這い回る動きで、内部に淫薬を仕込んだ柔らかな筒状の器具が生み出す摩擦の刺激で刑事の男根を嬲り倒し、すでに正義を欠片も感じさせぬ見た目となっていた間抜け面がより正義とはかけ離れた間抜け面となる過程を尻穴を貫いた器具を気まぐれに弄りながら味わい尽くしていくのだった。
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