悲痛な哀願は隠れ家に響き渡る

五月雨時雨

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悲痛な哀願は隠れ家に響き渡る

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手首と二の腕を縄で短く括られ、足首と太ももを同じようにきつく括られた男の手足は伸ばすことを禁じられ、移動も抵抗も行えない惨めな姿へと変えられてしまった。口内に固く丸めた布を詰め込まれ、その布を吐き出せないようにさせるためにと別の布を歯に噛まされ、更にその上から鼻と口を覆う形で白布による猿轡を施された男は三重の布によって声を封じられ、怒りを込めた反抗の言葉さえも放てない状況へと追いやられてしまった。
だが、男への拘束はこれで終わらなかった。男を捕らえた者達は逆らえぬ姿を笑い飛ばしながら天板が四角いテーブルに男を乗せ、無様な裸体に追加の縄を与えて自由を完全に奪い、男を身悶えさえも不可能な格好に変えてしまった。
折り畳まされた左右の腕同士と足同士を繋ぐ縄を、直接繋ぐ形とテーブルの天板の下を経由して繋ぐ形で与えられた男の手足はもう一定の間隔から開くことも閉じることも許されず、持ち上げることすらも叶わない。加えて、睾丸を括り出す形で縄を巻き付けられ、その縄を天板の下を経由して首へと結わえ付けられた男は下手に暴れれば睾丸に縄が食い込む激痛に苛まれてしまうために、腰をくねらせることも頭部を振り乱すことも出来なくされてしまったのだ。
手も足も言葉も出せない。拘束からの脱出を望む足掻きも行えず、抗えない裸体を嘲笑う者達の視線から恥部を覆い隠したくても隠せない。男は、常に屈辱と恥辱を味わわさせられる四つん這いの状態に置かれていた。しかし、男はその辱めを怒りの感情に変換して、自分を捕らえた者達を強く睨み付けていた。非道な悪党達への正義としての憎しみを加速させ、塞がれた口で鋭く唸りながら、男は保安官としての自身を気丈に保ち、悪党達への反抗を示していた。
けれど、ありとあらゆる選択肢を潰された姿で反抗を示してもそれは悪党の男達にとっては痛くも痒くも無い。むしろ、残酷な悪党達はこの絶望にありながらも抗いを見せる保安官の滑稽な反応を眺めて興奮を増幅させながら、逃れられない保安官の裸体に無慈悲な苦悶を流し込み始めた。
テーブルに繋いだ保安官を取り囲んだ悪党達は守る物の無い淫らな弱点を容赦無く手分けしていたぶり、保安官に望まぬ快楽を用いた甘い絶頂地獄という苦悶をわずかな休みすら認めずに叩き込み始めたのだ。

「んぅーっ! んむっ、ぐ! ふぎゅぅぅぅっ!!」

悪を憎む正義に染まっていた瞳を情けなく涙で潤ませた保安官が、布で遮られた口から淫猥に歪んだ絶叫を放っても醜悪に微笑んだ悪党達は手を全く緩めず、より惨めな絶叫を引き出すために手を巧みに動かし保安官を絶頂へと追い詰めていく。
尖りきった左右の乳首を指先で捏ねられながら引っ張られ、嫌がる心とは裏腹に逞しく勃起した男根を手で扱かれながら縄に絞り出されパンパンに張った睾丸を撫で回され、指一本すら入れるのが困難だったとは思えない程に解された尻穴を何人もの指で代わる代わるにほじくり回されながら強いられる終わりの見えない断続的な絶頂に鳴き叫ぶ保安官はもはや、ほんの数時間前の自分を跡形も無く忘れきっている。
悪に屈しないという決意はもう、快楽に押し流され消え失せた。人間としての尊厳を守りたいという願望も、苛烈な淫獄に砕かれてしまった。
今の保安官の心にあるのは、悦楽の終了を欲しがる切望だけだ。もうイきたくない、射精したくないという切羽詰まった願いだけだ。

「ふぅーっ! んもっ……むぎゅぅぅぅぅっ!!」

たった一つの願望を頭に思い浮かべながら、保安官は訪れた一際大きな絶頂にくぐもった悲鳴を上げ、吐き出す精液を失った男根を虚しくビクつかせつつ汗と体液に塗れた裸体を痙攣させた。保安官と一体化させられたテーブルが、痙攣に合わせてガタガタと揺れる。テーブルに形作られた淫液の水溜まりを震わせながら絶頂に喘ぎ、悶絶の身悶えを行った保安官は、絶頂の波が引くと同時にあることに気が付いた。ついさっきまで裸体全体を責め立てていた悪党達の手が、いつの間にか離れていたのだ。

「ふぅ、んふっ、むぅ、んぐうぅっ」

乱れた呼吸を整えながら、保安官は呆けた思考でかすかに安堵を抱く。じんじんと痺れている乳首と男根を快感の余韻で跳ねさせ、指で蹂躙され閉じきれなくなった尻穴を収縮させながら、保安官は淫らな地獄の終了を嬉しがる。
そんな保安官に、悪党達は意地の悪い口調で言った。はしたなくぽっかりと開いた尻穴に左右の手の人差し指と中指を掛け、大きく広げて蕩けた腸内を全員で鑑賞しながら、これから真の凌辱が始まることを告げた。

「へへっ、保安官さんのケツ穴すっかり緩んじまったなぁ」
「こんだけ緩んだ穴を今から俺達全員のチ○コでめちゃくちゃに掻き回されて、たっぷり種付けされるっていうんだから、可哀想ったらないよねぇ……可哀想に」
「んむぅっ!? んー! むぅぅぅーっ!!」

穴を指で無理矢理に拡張させられる苦悶に目を剥きながら、保安官が可能な限りに顔を後ろに向け自分の腸内を堪能している悪党達にそれだけはと哀願を飛ばす。もちろん、悪党達は保安官の哀願など受け入れない。それどころか悪党達は保安官の哀願をわざと間違って解釈し、より残忍な凌辱を嬉々として決定してきた。

「んー? 下だけじゃなくて上の口にもチ○コ突っ込んで欲しいって? 保安官さんは欲張りだねぇ」
「そんなにおねだりされちゃ応えない訳にはいかないよねぇ。保安官さんの希望通り、その噛み付く力も無くなっただろうお口をチ○コでいたぶって、上下の穴にたっぷり精液を飲ませてあげるからね」
「ふっ、ぎゅぅぅぅぅっ!?」

驚愕の唸りを上げる保安官は一段と濃くなった悪党達の黒い笑みに戦慄し、猿轡を外しつつズボンを下ろして凌辱の準備を着々と進めていく悪党達の動きに恐怖を掻き立てられながら、味方の存在しない悪党の隠れ家に助けての思いを込めた悲痛な絶叫を哀しく無意味に響き渡らせていた。
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