男は仲間の前で己の無力さと甘い快楽に苛まれる

五月雨時雨

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男は仲間の前で己の無力さと甘い快楽に苛まれる

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「んぐぅぅ! ふぶっ、むぎゅぅぅぅーっ!!」

口を喉近くまで貫く男根を模した枷に歯を立てて唸りながら、男が地下室の床に転がされた裸体を情けなくのたうち回らせている。
自由を奪う縄を解きたい。そんな願いを込めながら男は胸部と二の腕を繋ぎ手首を背中で交差させた状態に維持させる縄を軋ませ、左右の足首から太ももにかけてを数箇所に分けて一括りにする縄を鳴らし、拘束からの脱出を求めている。
だが、幾ら頑張っても縄は緩む気配すら見えない。同じ口枷と縄の縛めを施され、地下室の天井に打ち付けられたフックと上半身の縄を繋ぐ追い打ちの縄によってつま先立ちの姿勢を強要された仲間の男を見上げながら身悶えても、男は何一つとして状況を変えられない。
無意味な試行錯誤が二人仲良く繰り広げられる絶望の時間は、捕らわれた二つの裸体が汗に濡れそぼり唯一の呼吸孔に追いやられた鼻から間抜けなプスプスという呼吸音が絶えず放たれる状態となるまで継続され、男達を捕獲した存在が残忍な笑みを浮かべながら地下室に帰還すると同時に終了した。

「二人共、ただいま。さてそれじゃあ、お愉しみの始まりだよ」
「むぐぅぅっ!! ぶー! んもぉぉぉっ!!」

疲れ切った裸体を一層激しくよじらせながら、床にいた男が憎き男の接近を拒絶する。反抗の意思を込めた瞳に隠しきれぬ恐怖の色を滲ませながら、男は丸出しにさせられた男根をみっともなく振り乱しつつ床の上を転げ回り悪意からの逃走を図る。
無論、そんなことをしても非道な男からは逃れられない。ほんのわずかに手を煩わせる程度の効果しか持たない足掻きはあっという間に看破され、無理矢理に立たされた男は抗えぬ裸体を壁際に設置された残酷な椅子形の装置へと為す術無く後ろ向きによちよちと歩かされていく。

「君を助けに来て捕まったお仲間さんに、君がどれだけ惨めな存在になったのかを見てもらおうね。君が大好きなそこの椅子を使って、今日はお仲間さんの前でたっぷりと苦しめてあげるよ」
「むぉぉぉーっ! あぉ、んまおぉぉっ!!」

じょじょに椅子との距離を詰めさせられた男が、形だけの反抗を保つことも忘れて鳴き喚く。今日はこれまでとは違い男の支配下に置かれた仲間が近くにいるという事実を覚えていても抑えきれぬ恐怖に突き動かされながら、男は許しを欲して塞がれた口からなりふり構わぬ哀願の咆哮を発する。
だが当然、支配者はそれを受け入れない。滑稽極まりない眼前の男の反応と、背後で絶句している今日捕獲した男の気配を堪能しながら諦め悪くもがく縄塗れの裸体を椅子に嬉々として追いやった支配者は、口を満たす物よりも太く長い偽の男根が座面にあてがわれた機械仕掛けの椅子に嫌がる男を腰掛けさせ、尻穴を串刺しにする異物に目を剥き悶絶する男の姿に笑みを零しつつ複数の革ベルトで裸体を椅子へと縫い付けてしまった。

「ふふっ、今日もとてもよく似合ってるよ。いや、今日はいつもより更に似合っている。お仲間さんに君のお尻があんな玩具を簡単に飲み込めるようになったことを知って貰えたからかな? それとも、嫌がってたのにお尻を満たされた途端おチ○チンをはしたなく膨らませる淫乱になったことをお仲間さんに見て分かって貰えたからかな? どちらにせよ、素敵だよ」
「ふうぅ、むぐうぅ」

下手に身悶えれば、尻穴が偽の男根に摩擦されてしまう。無慈悲な男に躾けられた尻穴を、雌の快楽に苛まれてしまう。故に暴れることも不可能となった男が披露する戦慄の表情と限界まで勃起した男を鑑賞しながら、支配者は一切の躊躇いも挟まずに椅子のスイッチを入れ、弱々しい声音で救いをねだる男の尻穴を荒々しい撹拌で嬲る悦楽の責めへと突き落としてしまった。

「んみゅぅぅっ!? うぅ、あぉぉぉっ!!」
「でも残念、今日の主役は君のお仲間さんだからね。とっても素敵だけど今日はしばらく玩具だけで苛めてあげる。お仲間さんが気を失うくらいに気持ち良く苦しんだら、その後で直接じっくりと苛めて、可愛がってあげるからね」
「ふーぅっ! んまぁぁぁぁっ!!」

丹念に希望を打ち砕く言葉に打ちひしがれ現実逃避の思いも込めた絶叫を上げながら早くも一回目の絶頂に到達した男を堪能しつつ、支配者がもう一人の男へと歩み寄る。
つま先のみを床に触れさせた裸体をじたばたとくねらせ、その場から離れることも叶わない身体を焦りながら踊らせている愉快な男の背後に回った支配者の男は、まだ異物を受け入れられるような躾は加えていない尻穴にズボンごしの男根を押し付けつつ、股間に伸ばした左右の手で男根と睾丸を巧みな抗いがたい手付きで弄び始めた。

「さぁ、お待たせ。主役の出番だよ。自分が助けてあげられなかったお仲間さんがお尻だけでイき狂うところを見ながら、おチ○チンでいっぱいイきまくらせてあげる。二人仲良く僕専用の奴隷になったんだってことをこの身体と心に刻み付けながら、頭がおかしくなるくらいに射精をさせてあげるからね?」
「うぁ、おぉぉっ! むー! うびゅぅぅっ!!」

イヤイヤと頭部を振っても、男根を弄る手は離れない。刺激に屈して硬度を増した男根を扱く右手と、睾丸を優しく揉み込む左手は離れてくれない。
その情報に淫猥な地獄の確定を思い知らされながら、男は己の力不足に遅すぎる後悔を募らせつつすでに数度の射精に上り詰めさせられている仲間への罪悪感を霞ませる程の甘い至福へと、忍耐も虚しく追いやられていくのだった。
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