立場は覆り三人は淫らに躾けられる

五月雨時雨

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立場は覆り三人は淫らに躾けられる

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欠伸を噛み殺し、手にした懐中電灯で真っ暗な廊下を照らしながら男が建物内を確認して回っている。
明かりの無い山道を通って一番近い街まで一時間以上かけて移動する奴なんていやしないと思いながらも、男は上からの指示に従って、合宿場所である建物から生徒が勝手に外出していないかを見回っている。
明日から本格的な合宿を行うのだから、早く寝たい。指導する側が欠伸なんてしてちゃ示しが付かないのだから、早く終わらせて自室で休みたい。そんなことを考えながら、教師の男は何の異常も無い部屋を次々と確認していく。
そうしてあちらこちらを見て回った教師は、自室に戻る前の最後の確認場所である玄関ホールを訪れた。どうせ何も無いのだから、ざっと確認して戻ろう。玄関ホールを覗き込んだ教師は、懐中電灯の明かりで暗闇を照らし、全く予想していなかった異常を見つけた。
それは、床に転がった二つの存在。衣服を一つも身に着けていない裸体に黒色をしたガムテープを施され、手足の自由と言葉を封じられている、部長と副部長を務める少年達の姿だった。

「んぅっ!? むー! むぐぅぅぅっ!」
「ふーぅっ! うぶっ、んぅぅぅぅぅっ!!」

背中で伸ばしたままの腕をテープに包まれ、折り畳まされた左右の足をテープで一まとめにされた少年達は、鼻から下を覆うテープで塞がれた口からくぐもった唸りを教師に向かって放つ。
その光景にしばらく呆けていた教師の男ははっと我に返り眠気を吹き飛ばすと、拘束を与えられた少年達に向かって慌てて駆けだした。

「大丈夫か!? 一体何があった!?」
「んぐぅぅぅっ! むぅぅぅぅんっ!」
「んー! むぐぅぅぅっ!!」

心配し、テープを剥がすために距離を詰めてくる教師に対して、部長と副部長の少年は表情を強ばらせながら一層激しく唸る。
その唸りは早く自由にして欲しいという意思表示では無く、教師に危機を知らせる唸りだ。しかし、言葉を発せない口で危機を知らせてもそれは拘束からの解放を望む助けての意思を載せた唸りにしか聞こえず、教師は少年達の思いに全く気付かぬまま二人に近寄り、死角に潜んでいた者達に背中を見せてしまった。

「んー! んぅぅぅーっ!」
「むぅ、むぶぅぅぅ!」
「安心しなさい、今解いて……うぁぁぁっ!?」

背後から素早く迫って教師の男に襲いかかった者達は、数の優位を利用して教師の肉体から衣服を剥ぎ取り、代わりにテープの拘束を与えていく。
もちろん教師はそれを拒み暴れたが、十倍以上の人数が相手では勝てる訳など無い。あっという間にシャツを脱がされた上半身は先に拘束されていた少年達と同じように指先から二の腕までをテープでぐるぐる巻きに縛り上げられ、ズボンとパンツを奪われた下半身は窮屈に足を畳んだまま伸ばせないよう左右を密着させたまま離せないようテープできつく縛り上げられ、自分を襲った正体に驚愕し制止の言葉を紡いでいた教師の口は閉じたまま開けないようテープでしっかりと栓をされてしまった。

「ふぅ、んふぅぅ……」
「んぐ、むぐぅぅんっ!」
「うー! うぶぅぅ……っ!」

自分達の横に転がされた拘束姿の教師を見つめて絶望に打ちひしがれる少年達と、助けようとしていた二人と同じ状態にされ逃走はおろかわずかな抵抗すらも不可能にされた教師。そんな無様な三人を作りだし、玄関ホールの明かりを付けてニヤニヤと笑いながら取り囲んだ少年達は、手中に収めた三人の裸体を観察しながら口々に言った。

「さて、それじゃ三人まとめて可愛がってやろうな」
「無意識に俺達を誘惑するエロい身体の先生はもちろん、俺達が先生を襲うのを邪魔しようとした部長と副部長もたっぷり気持ち良くしてイき狂わせてあげますからね」
「この合宿中に、三人仲良く俺達専用の肉便器として躾してあげますから。無駄な抵抗はせずにさっさと堕ちてくださいね?」

勝手なことを口にする部員達に怒りでは無く恐怖の感情を募らせた三人は教師としての立場と部活内での立場を完全に忘れて怯え切り、テープに縛られた裸体を床の上で寄せ合い小刻みにガクガクと震わせながら、乳首や丸出しの男根に獣の視線を浴びせつつ徐々に歩み寄ってくる部員達の姿をどうすることも出来ずにただただ見上げていた。
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