淫らな雄牛は興奮を滾らせつつ白濁を噴き出させる

五月雨時雨

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淫らな雄牛は興奮を滾らせつつ白濁を噴き出させる

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家に到着した。その情報を認識した牛獣人の男は、窓の外を通る通行人達に自分のはしたない姿を感づかれないよううなだれさせていた頭部を起こし、右隣の運転席に座っている狼獣人の男に赤く上気した顔と潤みきった懇願の眼差しを向けた。
今すぐに、眼差し以外での懇願も行いたい。そう願う心を必死で制御する牛の男は、意地悪く微笑みながら緩慢な仕草でリモコンを操作する狼の行動に反応して閉じられていく家の門とガレージのシャッターをバックミラー越しに濡れた視界で確認し邪魔が入らず鳴き喚いても外部に声が漏れ出ない状況が完成した事実に対して欲望を剥き出しにしても構わない時がようやく訪れたという思いを募らせると、荒く乱れていた呼吸を整えつつ狼に、ありとあらゆる矜持を投げ捨てたおねだりの言葉を口にした。

「○○、頼む……早く、苛めて……俺を、イかせてぇ……っ!」

被虐を欲する歪んだ渇望を発しながら、牛の男はスーツを纏った肉体を助手席でもどかしげにくねらせる。座席の後ろ側に回した状態で左右の手首同士を黒革の枷と短い鎖で結合された腕では、疼きに疼いている身体を慰めたくても慰められない。スーツの上から足首へと巻き付けられた黒革の枷同士を繋ぐ金属製の棒を与えられた足では、ズボンの中で硬く張り詰めている男根の苦悶を一時的にとはいえ紛らわせる足を閉じての摩擦を惨めに得ることも叶わない。
そんな生殺しの立場に置かれた牛が雄々しき肉体を小刻みに震わせながら淫らな哀願を紡ぐ様を横目に眺め尖った口を醜悪に歪めた狼は、ついさっき弄った物とは別のリモコンを先程の物と入れ替える形でダッシュボードから取り出すと、思わず期待に表情を緩ませた牛に愛しさと加虐欲をごちゃ混ぜにした笑いを浮かべつつ、新たなリモコンに存在するスイッチを何の躊躇いも見せずに端から端までスライドさせた。
その効果は、覿面だった。

「あひっ、はっ、はひぃぃっ! おっぱい、来たぁっ! ぶるぶる、ぶるぶるってぇ! んぅぅぅんっ!!」

待ち望んだ刺激の到来に、牛が肉体を可能な限りに仰け反らせつつ淫猥な幸福を携えた声音で悲鳴を上げ始める。
仕事終わりに助手席へと乗せられ雄の身であるというのに刺激に反応して母乳が滴る特異な性質を有していた乳房へと薄いシート状をした白い器具を数枚貼り付けられた時から、いや、それ以前に今朝目覚めた瞬間から待ち侘びていた細かい振動の責めを注がれ出した牛の男は身に着けた衣服全体を汗に湿らせ乳房周辺を特に染み出し始めた母乳で濡らしながら、嬉しそうな声で鳴き叫びつつよがり狂っていく。
気持ち良い。嘘偽りの無い反応を全身で示しつつ、乳房のみを弄ばれる悦楽に溺れていく屈強な肉体を有した牛獣人の男。見た目の男らしさとは裏腹に母乳を乳房から分泌させ快楽を積極的に汲み取って悦びに浸りながら、与えられた手足の拘束との格闘を試みる素振りも見せずに淫らな頂点へと早くも上り詰めていく牛獣人の男。そうしてあっという間に淫乱の仕草を披露し、至福を剥き出しにした光景を繰り広げている牛を作り出し愉悦を噛み締めていた狼の男は、ほんの少しの偶然から横にいる牛がひた隠しにしていた母乳体質を知ることが出来た幸運を改めて意識しつつ、最大の駆動を乳房の責め具に行わせるよう設定したリモコンをダッシュボードにしまう代わりに牛が悦んで受け入れるお気に入りの拘束を取り出し、そのままそれは抵抗が無いことを承知の上で興奮を煽る目的で無理矢理に、荒々しく装着し始めた。

「さ、部長。今日は久しぶりの二人きりですからたっぷりといたぶって、間抜けに鳴きまくらせてあげますよ。部長の大好きなこれで口を塞いでみっともなく唸ることしか出来なくさせてあげてから、俺が夕食を作っている間中おっぱいだけで何度も何度もイかせて、母乳と精液をひり出させてあげますからね……」
「あむっ、んまうぅぅ! ふっ、んふっ、ふぶうぅ!」

口に噛まされた金属の棒のせいで、意味のある言葉を発することも出来なくされた。このガレージは防音がしっかりと施された空間である為、もうすでに誰かに助けを求めることも不可能な状態にあるというのに牛は駄目押しと言わんばかりに発言を封じられ衣服を溢れ出た唾液で汚し抜く展開を決定付けられた。
だが、まだ終わらない。むしろ真の地獄は、被虐を嬉しがる牛の精神と肉体を充足に導く間抜けなイき地獄はここからが本番だ。

「それじゃ部長、また後で。明日から二人きりで過ごす三連休に向けて、精の付く物と部長の好物を作ってあげますから、ここで良い子にしてイき狂っててくださいね?」
「あもっ、んもぉぉっ!! ふー! ぶむぉぉぉぉっ!!」

運転席のドアを勢いよく閉めて密室を作り、フロントガラス越しに遠ざかっていく年下の部下である狼に形だけの行かないでくれを浴びせながら、拘束を加えられた牛の男は逃れられない事実に興奮を滾らせつつ、元々の素質と自分のその素質を知った狼による調教で性器の一つと化した乳首への甘い攻撃に屈して、白く濁った体液を乳首からシャツへと、男根から下着へと噴き出させていくのだった。
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