もどかしさに狂わされながら少年達は無様に悦楽を懇願する

五月雨時雨

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もどかしさに狂わされながら少年達は無様に悦楽を懇願する

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「あっ、あぁっ……もぉやら、ゆるじでぇ……っ!」
「おくすり、もぅいやあぁ……! たしゅけて、もぅやめてくれよぉぉ……っ!!」

為す術無く悶絶する自分達を取り囲んで鑑賞している無慈悲な男達に対して、二人の少年は誇りを捨てた哀願をなりふり構わずに放ち続けている。大粒の涙を零し、舌足らずな言葉を唾液と共に口から溢れさせながら、少年達は男達に向かって地獄の終了を必死に請い続けている。
だが、男達は救いを望む少年達を幾ら見聞きしても慈悲を示す素振りすら見せない。あれだけ反抗を剥き出しにした生意気な態度を見せていた少年達が、無様に許しを求めている。滑稽な現実を眺めて愉しむ男達は、予想通りに悶え苦しむ二人の痴態を目と耳で存分に味わいつつ、痴態の色が更に濃くなる瞬間に寄せる期待を笑みの黒さの増幅という形で分かりやすく露わにしている。

「いや、いやぁぁ! たっ、だじゅげっ!」
「やりゃ、くるじいのやらぁぁ! だれがっ、おにぇがい……たしゅけれ、ほどいでぇぇっ!!」

この男達に幾ら頼み込んでも、それは男達を悦ばせるだけで解放には繋がらない。すでに思い知らされていたはずの情報をあらゆる方向から突き刺さる冷酷な視線によって再認識させられながら、少年達は一層激しく鳴き喚きつつ、衣服を剥ぎ取られた裸体をめちゃくちゃにもがかせ始めた。
厳重に、それどころか過剰なまでに施された縄はどんなに頑張っても緩みすらしない。肌に縄が食い込む痛みを承知で暴れに暴れても、背中で左右の肘から手首までの部分を一まとめにされた腕の自由は取り戻せず、背中から頭部に掛けてと膝から足首にかけてを椅子の座面に縫い付けられた状況と、腹部から腰回りの部分を背もたれに括り付けられた状況からは抜け出せない。そんな現実を何とかして覆し残酷な拷問から脱出したい一心で、少年達は男達に愉悦を抱かせるだけの助けてを間抜けに叫びつつ、不自然な体勢で椅子に乗せられた裸体を足掻かせ続けた。
無論、それらの試行錯誤は何もかもが無駄だ。二つの椅子に裸体を縛り付けられ、身動きを封じる道具となった椅子の背面側を後から足された縄で結合された少年達が無防備に露出させられた恥部を至近距離でみっともなくよじらせながら努力を重ねても、望む結果は全く手繰り寄せられない。
丸出しにさせられた恥部を狙う残忍な装置の責めを、自分達は拒めなどしない。認めたくない事実を改めて理解させられるだけの無意味な頑張りしか、自分達は行えない。そんな絶望色の徒労の果てに、少年達はとうとう地下室の天井から伸びた機械製の柱の先端にあてがわれている円柱状の装置が再び起動する瞬間を迎えさせられた。
装置の下部に接続された細く透明なチューブに強烈な効果を有する液体媚薬が注がれる瞬間を、数本のチューブを経由して何処にも逃れられぬ弱点達に媚薬が垂らされる瞬間を、敵の手に堕ち裸体を縄塗れにされた少年達はどうすることも出来ずにまた、迎えさせられてしまったのだ。

「ふぎっ!? ひぎぃぃっ!?」
「おぢりぃぃ!? ち、ぐび、りゃめぇぇ……!!」

きゅぅと窄まった少年達の尻穴に、先に垂らされた媚薬によって収縮を制御出来なくなりほんのりと赤く充血している哀れな二つの尻穴に、新たな媚薬が一滴垂らされる。
硬く尖り、尻穴よりもはっきりと充血した小刻みに震えている乳首に尻穴同様新鮮な媚薬が一滴垂らされ、少年達に今よりも苛烈な疼きと火照りを容赦無く叩き込んでいく。

「おにぇがいぃぃ! もぉやらぁ! おぢりゆるじでぇ……ちくびっ、ゆりゅじでよぉぉぉっ!!」
「せめて、いじめでぇ! すきにじでいいがらぁ……おぢりとちくびぃ! さわってよぉぉぉっ!!」

一生懸命に腰をくねらせても尻穴を狙うチューブからは離れられない。椅子と一体化させられた裸体を悶えさせても、胸元を通る縄によって位置を固定されたチューブから染み出る媚薬から乳首を遠ざけることは叶わない。
もどかしい淫獄の継続を決定付ける現実に壊れかけの理性を絶え間無く打ちのめされながら自身のすねに挟まれた顔を惨めに歪ませる少年達。その最高に間抜けな表情を悠然と堪能しつつ、まだまだ余裕を大きく残している男達は捕らえた少年達の正気が跡形も無くはじけ飛び、雌の悦楽に直結した尻穴の掘削と乳首への甘い攻撃を喉が破れんばかりの声量でねだり出すまでの過程を、少年達には見えない位置で次の媚薬の透過までの時間を表示している装置に視線をちらちらと寄せながら、今日も歪んだ興奮を胸に愉しみ尽くしていくのだった。
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