少年達は惨めな己を披露する散歩へと進入させられる

五月雨時雨

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少年達は惨めな己を披露する散歩へと進入させられる

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朝、昼、晩。三回に分けて少量のみ与えられる食事に混ぜられた淫薬が、少年達の肉体を甘く熱く火照らせる。幼い男根を限界まで膨張させ、左右の乳首を胸元ではしたなく尖りきって自己主張する器官へと変化させる意に染まぬ発情が、少年達の理性を蝕み身体を疼きに疼かせていく。
だが、その湧き上がる欲望に溺れることすら少年達には許されない。激闘の果てに敗れ五人仲良く生け捕りにされたヒーローの少年達は、自分達から正義の力の源である変身デバイスを没収した悪達に誇りを捨てて屈服し悦楽を得る道さえ認められてはいない。
無様に、惨めに、間抜けに苦しみ抜く少年達を組織に属する全員が愉しめるように。そんな残酷な配慮の末に編み出された地獄へと追いやられた五人は、絶え間無く襲い来る淫蕩な渇望に心と身体を翻弄させられながら、悪達の手で情けない散歩を強要させられるしか無いのだ。

「んうぅ……ふもおぉ……っ!」
「んぐっ、むおぅぅ」

自らが纏っていたヒーロースーツに色を合わせた革製の拘束具によって背中できつく締め上げられ伸ばしきった形に維持させられた腕を力無く揺らしながら、少年達は意味を成さない声でなりふり構わずに慈悲をねだる。

「ふぅっ、んみゅうぅ、あぶうぅ」
「んもっ、ふびゅぅっ!」
「んぉっ、もごおぉ! ふー……んふぅぅー……!」

腕の拘束と同様に色を合わせた革によって作られた左右の足枷同士を結ぶ鎖を鳴らし、それぞれ色の違う棒状の口枷の隙間から唾液と哀願の悲鳴を溢れさせながら、少年達は首輪の前部から伸びた鎖を引いている悪の男に救いを請う。
だがもちろん、悪達は鎖を引く手を緩めたりなどしない。ビンと張り詰めた小ぶりな男根から蜜を垂らし、まだ散歩は始まったばかりだというのに早くも足を痙攣させて乳首を跳ね回らせているかつて正義であった少年達を弄ぶ男達は、絶頂に達する為に必要な快感を高まりきった肉体全てで懇願している五人を引き回しつつ、加虐に向けた熱量を更に加速させていく。

「うぅ、むぐうぅ……!」
「ふぐぅ、あう、えぇ……!」

今日も、イかせてはもらえない。絶望の展開を察知し打ちひしがれながらも従順に足を動かす。そんな滑稽極まりない正義の少年達を淫らに苦しめる悪の男達は、心細さと恐怖に染まった反応に期待を寄せつつ、あらかじめ示し合わせていた通りに五人を引き連れて別の道へと、快楽を希求する五人の痴態を可能な限りに施設全域へと共有出来るよう考案された道順に沿った散歩へと、逆らう気力も失った少年達を自らの足で進入させていくのだった。
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