男は無意味に穴へと力を込める

五月雨時雨

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男は無意味に穴へと力を込める

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「うぅ……んぐっ、ふぅ、あむぅぅっ……!」

地下室の中央に置かれた赤い一人掛けソファーの上で、男が裸体を必死によじらせ自らに訪れた危機からの脱出を試みている。
言葉を塞ぎ誤って舌を噛むことが無いようにと装着された穴の無い黒のギャグボールに歯を立ててくぐもった唸り声を発しながら、男が自身の裸体をソファーへと縫い付ける拘束達からどうにかして逃れようと休むこと無く身悶え続けている。
だが、男が幾ら頑張っても状況は何も変わらない。男の首に巻き付けられた黒い首輪の前部に位置する金具と左右の手首に巻き付けられた黒革の枷の金具を短く結合する鎖と南京錠はどんなに力を込めても外れず、男は自らの足を抱えさせられた格好から離れられない。首輪の後部の金具と、足首に巻かれた黒革の枷の金具を床に打ち付けられた三つの金具へと繋いでいる三本の鎖と南京錠はめちゃくちゃに暴れてもビクともせず、男は一切自由を取り戻せぬままソファーの座面に乗せられた頭部と足を情けなく揺らすことしか出来ない。ソファーの背もたれに預けさせられた背中から腰にかけてを背もたれへと縛り付ける頑丈なベルトを毟り取りたくても、手足の動きを厳重に制限された男は腹部と太ももをソファーへと圧迫するベルトに触れることさえも叶わない。
あらゆる形で身動きを封じられ、逃走を不可能にされた哀れな男。丸出しにさせられた自身の男根が無様に跳ねる様子を眺めて屈辱と恥辱を掻き立てられながら、ソファーを鳴らすことにすら繋がらない無意味なもがきを繰り返す惨めな男。そんな男の視界に、突然今までとは違う物が映った。拘束された自らの裸体と、隠す物の無い男根と、地下室の天井のみが映っていた男の視界に入り込んだのは、残酷に微笑んだ男の顔とその男の右手で。どこにも逃れられぬ男はその笑みと右手の指に摘ままれた非道な道具を恐怖に見開いた瞳で見つめながら一層激しく身をくねらせ、男に向かって誇りをかなぐり捨てた哀願の絶叫を放った。

「んぅぅーっ! うぐっ、ふぎゅぅぅっ! ぶぎゅぅぅぅっ!!」

痛々しい。その表現がとてもよく似合う歪んだ声で鳴き喚きながら、男は心の底から許しを請う。相手が自分を捕らえ、自由を奪っている張本人だという怒りを覚えさせる情報を忘れ、男は一心不乱に救いを求めて男に言葉にならない声を発する。
しかし、その叫びを耳にしている残忍な男は、愉快色に染まった笑みを返すのみで慈悲を欠片も見せない。男は言葉になっていなくともよく分かる助けての意思表示を存分に堪能し、興奮と加虐の欲望を加速させると、その膨らんだ欲に従って何の躊躇も無く右手の道具を抗えない男に向かって使用した。
男はこれ以上無い愉悦に胸を躍らせながら、強力な媚薬を内側に封じ込めた小さな球を無防備にさらけ出された男の尻穴の奥深くへとねじ込んだのだ。

「むぎゅぅぅーっ!? ぶぉっ、あぶぅぅっ!!」

幾度と無く尻穴へと用いられ、その度に気が狂う程の悶絶へと追いやられた非道な媚薬入りの球が体内へと侵入した。その事実に絶望を募らせ、怯えきった悲鳴を上げながら男は尻穴付近の筋肉に力を込めて球を排出しようと、体温と腸液で球の外殻が破け内部の媚薬が撒き散らされる前に球をひり出そうと男に見られながら肛門をヒクヒクと震わせる。
指で深い場所まで挿入された球は、どんなに努力してもまず間違い無く排出よりも先に破裂を迎えてしまう。仮に上手にひり出せたとしても、手も足も出せない状況が改善されていない以上吐き出された球はすぐさま腸内へと戻されてしまう。もし肛門から放り出した衝撃で破裂に至り運良く腸内に媚薬が染み渡らない展開が得られても、まだ見えていない男の左手はいつものように媚薬球を大量に詰めた瓶を持っているため、いずれは媚薬に体内を犯され意に染まぬ発情に悶え狂わされる時が来てしまう。

「ふぅーっ! うぐ、むぅ、んもぉぉっ!!」

何をしても、媚薬による尻穴へと責め苦は避けられない。その情報に思い至る余裕も無くして滑稽に鳴き叫び、無駄その物な尻穴への意識の集中を行う男の様子を目と耳で味わいながら男は早くも右手の指で左手の瓶から次の媚薬球を摘まみ取り、腸内で球が弾けた直後に即球を押し込めるよう、男にわずかな休憩さえも許さずに球への恐れを抱かせる準備を整えていた。
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