最悪の一手は男を淫獄に堕とす

五月雨時雨

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最悪の一手は男を淫獄に堕とす

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街を破壊し、人々を傷付ける悪の組織。そんな組織に、自身が勤めている会社が手を貸している。それを知った男は苦悩の末に会社が行っていることを公にするという、己の心が求めている行動を取ることを決めた。
だが、ただ公にしただけでは誰にも信じてもらえない。偶然の積み重ねが無ければ気付くことすら出来なかった事実を口にしても、自分が異常だと言って片付けられるだけだ。何より相手は、社の上部は非道な悪の組織と繋がっている。下手に動けば自分だけでなく友人や血縁者まで危険に晒される。そう考えた男は信用出来る部下数人に自分が知ってしまった事実を盗み聞きの心配が無い自宅で話し、協力を仰ぎ、事実を国家権力に信じさせるだけの情報を集めようとした。
あらゆる可能性を仮定し、男は慎重に慎重に物事を進めてきた。だが、男は最悪の一手を打ってしまった。それは、部下に協力を仰いだこと。その信用している部下達が悪の組織側から派遣された人員であり、今回のような事実の発覚を防ぐために用意された存在だと知らぬまま、男は自分の計画を口にしてしまったのだ。
当然、男が無事でいられるはずも無い。多勢に無勢、その上相手を信じているという状況も手伝って男は突然部下の仮面を剥がして襲いかかってきた男達に対応出来ず、肉体を押さえ付けられながら悪の組織の一員である男達が携帯していた薬品を無理矢理に吸入させられて意識を奪い取られ、気を失っている間に悪の組織が寄越した車で連れ攫われてしまった。
そうして捕らわれ、悪の本拠地へと運ばれた男を待っていたのは口封じと称した無慈悲な凌辱の日々で。男は自分を捕らえた男達に、心から信頼を寄せていた男達に服を着ることも許されない肉体を容赦無く弄ばれ、意に染まぬ快楽でよがり狂わされていた。

「あー! んあっ、あぁぁっ! も、ゆりゅひへ……たしゅ、けへ……もぉ、やら……やらぁぁっ……!」

潤んだ目から大粒の涙を零しながら、男は引き結ぶ力も失った口から甘く歪んだ悲鳴と弱々しい哀願を放つ。
もちろん、哀願を口にしても悪の男達は許しなど与えない。背中に回させた左右の手首を短い鎖で繋ぐ黒革の枷を外してやらず、男達は抗えない男の裸体を好き勝手に責め立てて甘くいたぶるのみだ。

「やだって? チ○コ嬉しそうにしゃぶってるくせに何言ってんだよ、淫乱!」
「あぅぅぅぅんっ!」
「全く、ホントは悦んでるのにいつまで経っても嘘吐きが治らないねぇ。そんな嘘吐きな口は大好きなチ○ポで塞いで、正直にさせてあげようね」
「んぐっ、むぶぅぅぅっ!!」

床に敷かれた薄桃色のマットの上で高く掲げさせられた尻穴を一層激しく男根でほじくられながら、乱暴に髪を掴んで高い位置に持ち上げさせられた口に男根を突き込まれた男は聞き入れられぬ許しの言葉を吐くこともさえも禁じられ、為す術無く穴と口を犯されるだけの状態となった。
心の底から嫌だと思っているのに、雌の悦びを叩き込まれた穴は柔らかな肉を擦る男根が生む刺激に堪らない悦楽を感じ、まるで歓迎するかのように男根を熱烈に揉み込んでしまう。信じていた部下に裏切られ、乱暴に弄ばれているというのに奉仕の仕方を教え込まれた口は無意識に男根を舌で丹念に舐めしゃぶり、忠誠の意思を積極的に示すかのように男根全体をじゅるじゅると吸い上げてしまう。

「ほーら、やっぱ嫌じゃなくて良いんだろ? 淫乱!」
「チ○ポくわえた途端、正直な良い子になったねぇ。そんな良い子にはご褒美として、大好きな精液をたっぷり飲ませてあげるよ」
「んぅぅんっ! んぐ、むぐぅぅっ」

絶頂が近付き腸内と口内で震える男根に、男の心は拒絶の感情を募らせる。だが、快楽に毎日漬け込まれ屈服へと追いやられた肉体は穴と口で欲望を膨らませる男根達にこれ以上無い悦びを抱き、早く出して欲しいとねだるように更なる絞め付けと舌での愛撫を注いだ。

「一生懸命おねだりしやがってよ……お望み通り、中に出してやるぜ」
「上手に全部飲み込めたら、もっと気持ち良いご褒美をあげるからね。この間のお薬を注射して、気絶するまで全員で犯しまくって欲しいなら頑張ってお口に出されたのを飲み干すんだよ? 良いね?」
「んむっ、むぅぅぅんっ! んぐ、んぐぅっっっ、むふぅぅっ!」

もう、何を言われているのかも分からない。淫欲の虜となった男は今日も理性を本能に飲み込まれ、自分の飼い主となった元部下の男達の男根を悦ばせる行動を次々に取り、悪を許さないと考えていた心を人間としての尊厳と共に忘れながら幸せそうな鳴き声を上げて失神するまで絶頂を繰り返していた。
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