淫らな肉体は望まぬ浮気を嬉しがり陥落する

五月雨時雨

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淫らな肉体は望まぬ浮気を嬉しがり陥落する

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胴体と二の腕をきつく結わえる縄と、左右の肘から手首までの部分を背中で一まとめにする縄を加えられた男の腕は、動きを大きく制限されてしまった。足首と太もも、膝の上下を遊び無く結合する縄を施され伸ばすことを禁じられた男の足は、逃げる以前に立ち上がることすらも出来ない状態へと追い込まれてしまった。
左右の手をぐるぐると執拗に包み込み握り拳を強要する黒色のテープが無くとも自力では決して抜け出せない厳重な縄拘束。裸体に着せられたそんな縄の衣服に後から足された縄達をベッドの上下の柵へと繋がれた男はもはや、ベッドの上で強いられた足を情けなく開く仰向けの体勢から離れることはもちろん、口内に押し込まれた布を吐き出せないようにする蓋の役割を担わされている手を縛める物と同じテープを口から剥がそうと顔をシーツに擦り付けることさえも叶わない。
両手両足に指、更には言葉の自由まで没収された哀れな男。ありとあらゆる選択肢を奪われ、無様に恥部をさらけ出している惨めな男。恥辱と屈辱に満ちた状況を意識を失っている間に作り上げられていた男に残された道は、一つしか無い。くぐもった唸りというただただ無意味な反抗以外を示せなくされた男はもう、男根と尻穴を露出させながら深く眠る自分を観察していた憎い男の思い通りに、縄塗れの逆らえぬ裸体を弄ばれるしか無いのだ。

「おはよう、捜査員さん。よく眠ってたね。みっともない格好で気持ち良さそうに眠る捜査員さんを見ながら、早くこの身体をいたぶってあげたいってずっと待ち侘びてたよ」
「んぅっ!? むっ、んぎゅぅぅっ!!」

目を覚ました途端にぶつけられた醜悪な愉悦を露わにした悪の男の言葉に戦慄を募らせながら、捜査員と呼ばれた男は塞がれた口で怯えの混じった驚愕の唸りを発しつつじたばたと裸体をもがかせ始めた。
寝起きの霞んだ思考を一気に覚醒させ、自身が不意打ちを受けて捕らわれた事実を思い出しながら、捜査員は与えられた拘束からの脱出を欲して必死に暴れる。
そうして予想通りに無駄な試みを繰り返す滑稽な捜査員を眺めながら男はソファーから立ち上がりつつズボンを下着と共にずり下ろすと、勢いよく飛び出した自身の太く逞しい男根を目にして恐怖の表情を浮かべている捜査員に、非道な凌辱を宣言した。

「さぁ、捜査員さんも起きたことだし……お愉しみの始まりだ。今からこれで、捜査員さんの可愛いお尻をたっぷりとほじくり回してあげるからねぇ……」
「っ! ぶぅ! むっ、ぐふぅぅ……っ!!」

ベッドに縫い付けられた自分に覆い被さった悪の男根が、無防備な尻穴に押し付けられる。その展開に嫌悪と危機を抱きながら、捜査員は縄を解く為に用いていた力と意識を尻穴に集中させ、きゅうと入り口を強く窄めることで男根の侵入を拒む。

「捜査員さん? そんなに締めたら入れてあげられないよ? 私のおチ○チンで捜査員さんのお尻をぐちゅぐちゅ掻き毟ってあげられないよ? それでも良いの?」
「むぶ、ふ、ぐむぅぅ……!!」

からかうような悪の言葉にも反応を示さず、閉ざした入り口をぐりぐりとこじ開けようとしてくる男根の動きに負けないよう尻穴への力を緩み無く保ち続ける。一生懸命に男根を拒絶する捜査員を堪能しながら、圧倒的に優位な立場を取った悪は諦め悪く入り口を遮断する恥ずかしい穴の忍耐が擦り減っていく過程を亀頭で味わいつつ、気まぐれな緩急を付けて男根を嬉々として押し付けていく。

「んぐ、むふぅ! ぶ、もっ、おぶぅっ……!」

尻穴を窄める筋肉が疲弊し、悪の男根による貫通が近付きつつあるという認めたくない情報に打ちひしがれながら、捜査員は少しでも絶望の時を後回しにしようと穴に込める力をひたすらに維持する。後一押しで、捜査員の我慢は決壊する。それをはっきりと理解している悪の男は、屈服が目前に迫った捜査員に予想外の言葉を囁き、心と肉体の狼狽をこれ以上無い愉悦を覚えつつ引き起こさせてやった。

「幾ら耐えても駄目だよ。捜査員さんのお尻はもう、私のおチ○チンが欲しいって緩んできてるよ? 同僚でもある恋人の○○に毎晩ずぼずぼされてるいやらしいお尻は、早く浮気したいって私のおチ○チンに吸い付いてきてるよ?」
「っう……!?」

どうにかして目を背けていた、開発済みの肉体が放つ男根をねだる叫びを指摘され。それと同時に他の捜査員達にも気付かれていなかった筈の○○との甘く爛れた関係を指摘された捜査員の男は、余りの驚愕に思わず尻穴の力を抜いてしまった。その変化を目的として残忍な指摘を口にした悪は、一瞬の隙を見逃さずに腰を押し進め、愛する恋人の手で淫猥に躾けられた捜査員の尻穴を無慈悲に征服してしまった。

「むぐぅ!? んむぉぉぉっ!?」
「ふふっ、入っちゃったねぇ。恋人の○○じゃない私のおチ○チンを入れられちゃったねぇ。好きでもない相手の、それも敵である私のおチ○チンを入れられた気分はどうだい? 気持ち良いかい?」
「ふ……っ! んぐ、むぶぅぅっ!」

受け入れたくない異物をすんなりと受け入れてしまった尻穴の淫らな肉が男根へと絡み付くことで発生する快楽を抑え込みながら、捜査員が否定の返事を返す。愛しい相手の物よりも一回り大きく腸内全体を心地良く圧迫する男根が叩き込む雌の至福を悪への怒りで上書きしながら、捜査員は奥底から湧き上がる正直な気持ち良いの思いを悟られないよう平静を装い続ける。
無論、捜査員の虚勢など悪の男にはお見通しだ。無自覚に男根を膨張させていきながら気持ち良くないと唸りで伝える嘘吐きな捜査員を見つめ、早く擦ってとねだるように腸壁を蠢かせる尻穴を男根で満喫した男は、捜査員の男根が限界まで張り詰め切った瞬間を狙って腰の前後運動を開始し情けも容赦も無い荒々しい掘削という甘い地獄をすでに蕩けに蕩けていた尻穴へと流し込み始めた。
その効果は覿面で、捜査員は上辺だけの否定をあっという間に崩されながら、尻穴のみでよがり狂い堪えきれぬ絶頂の衝動へと為す術無く上り詰めさせられ出した。

「むぶっ、んむぅっ! んーっ! ふぐぅぅぅぅ!!」
「ほーら、気持ち良いだろう? どんなに嘘を吐いても、捜査員さんの身体は素直だよ? 認めて、さっさと堕ちちゃいなさい。恋人のよりも、私のおチ○チンの方が良いところを一杯抉ってくれるって認めて、捜査員なんか辞めて私専用の肉奴隷になっちゃいなさい……ね?」
「ふぶっ! むぎゅ……んみゅぅぅぅぅぅーっ!!」

前立腺を的確に責め立てる悪の男根で新たな絶頂へと突き上げられながら、捜査員は恋人との幸福な快楽を跡形も無く塗り潰していく大きすぎる雌の悦楽に嬉しいの感情を混ぜた悲鳴を発しつつ、理性と思考に浮かぶ正義の誇りと恋人との思い出を一つ一つ丹念に壊し尽くされ従順で淫乱な肉奴隷としての自覚を代わりに植え付けられていくのだった。
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