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65】褒めて貰えると思っていたのに④
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65】褒めて貰えると思っていたのに④
私一人、火照る身体のまま。ふしだらだと思っていたのに。
イカせて欲しい。そう呟き願ってみれば、レオ殿がスラスラと私の状況を見抜いていく。だがそのレオ殿の発言に、耳を疑った。
「いいえ。何とか文官殿は熱があると思ってくれましたが、他の者達だったらどうでしょう? そうですね……それこそ、血気盛んな騎士団員は、随分と厭らしい顔だと思ったでしょうね」
「そんなことは」
「そんなことありますよ。俺がどうしてローブを被せたか分かりますか? その厭らしい顔を、俺以外に見せたくなかったからです。頬を染めて、火照る身体で我慢してる厭らしい顔を、城中の連中に見せたくない俺の我儘ですよ」
まさかの言葉に、私はゴクリと生唾を飲んだ。返す言葉が見つからない。
(レオ殿の我儘? それは一体……)
「レオ殿の、我儘……?」
「ええ。その厭らしい顔は、俺一人で独り占めしたいんでね。でもどうしてオナニーなんか? また処理せずに溜まっていたんですか?」
それもあるが、今回は違う。私ばかり厭らしいと思われるのは、少しばかり腑に落ちない。だって、私が自慰をしたのは、自慰をしたのは……!
「……から」
「ん?」
「レ……オ殿が、私をオカズにしたから……」
「オカズ? ああ、前俺がする時にアラン様が来た時のことですね。それが何か?」
それが何か? 何かとは何だと思ってしまった。
「わ……私で興奮したと思ったから……!」
「へぇ。オカズの意味を知ったんですか?」
コクンと頷けば、一瞬だけ考えるように視線を逸らし上を見るような顔をしたレオ殿。それも一瞬で、すぐに私と視線が合う。
「俺がアラン様を興奮材料にした。または、アラン様で興奮したことを知って、思い出し他のようにご自身も興奮してオナニーをしたと?」
「……」
またも図星で何も言い返せない。黙っていればレオ殿が溜息をついて、また私に口づけた。
「はー……。アラン様」
「んっ……」
ちゅっ、ちゅっぷっ……ちゅぅっ……♡
(あ……っ、また恋人みないな口づけをされて……♡)
ビクッ♡ と身体は震えたが、口内に入って来た舌先に逃げることは無かった。絡まってくる舌と、行き来する舌先にどうぞとばかりに口内をあけ渡す。ちゅくりと水音が聞こえ、厭らしさに閉じた目が更にギュッと閉じたが、最後にジュッ♡! と音を立て出て行った舌先。また軽く酸欠のようにクタリと椅子に身を任せ、レオ殿を見た。
「ところで。初心なアラン様が、この意味を知るなんて何かあったんでしょう? 貴方が無垢で性に疎い……いや、違うな。そういった知識が一部乏しいことは、俺が十分知っています。それなのに、どうしてオカズについて知っているんですか?」
(どこかレオ殿の機嫌がまた……悪いような)
想像していた展開と違うな? と、少しばかり焦る。
最初は、凄いですねと褒めて貰えると思っていたんだ。勉強熱心ですねとか、アラン様も上手に自慰。オナニーできるようになっているんですね、とか。だが、どうやら私の想像と現実は違っていたらしい。
「アラン様。その知識、どこで得たんですか?」
「え?」
今私の目の前にいるレオ殿は、またやはりどこか機嫌が悪そう。ついさっきまで、雑談。もとい、私がそのっ……手伝って欲しいと頼んだ時は、こんなことは無かったのに。
(機嫌が悪いというより、怒っている……?)
そう不安になる私だが、身体の奥には熱がまだ残っている。
ギュッ……! と思わず前を隠すように着ているシャツを引っ張って、「レオ殿?」と声をかけながら言葉を探すだけだった。
********
明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します
私一人、火照る身体のまま。ふしだらだと思っていたのに。
イカせて欲しい。そう呟き願ってみれば、レオ殿がスラスラと私の状況を見抜いていく。だがそのレオ殿の発言に、耳を疑った。
「いいえ。何とか文官殿は熱があると思ってくれましたが、他の者達だったらどうでしょう? そうですね……それこそ、血気盛んな騎士団員は、随分と厭らしい顔だと思ったでしょうね」
「そんなことは」
「そんなことありますよ。俺がどうしてローブを被せたか分かりますか? その厭らしい顔を、俺以外に見せたくなかったからです。頬を染めて、火照る身体で我慢してる厭らしい顔を、城中の連中に見せたくない俺の我儘ですよ」
まさかの言葉に、私はゴクリと生唾を飲んだ。返す言葉が見つからない。
(レオ殿の我儘? それは一体……)
「レオ殿の、我儘……?」
「ええ。その厭らしい顔は、俺一人で独り占めしたいんでね。でもどうしてオナニーなんか? また処理せずに溜まっていたんですか?」
それもあるが、今回は違う。私ばかり厭らしいと思われるのは、少しばかり腑に落ちない。だって、私が自慰をしたのは、自慰をしたのは……!
「……から」
「ん?」
「レ……オ殿が、私をオカズにしたから……」
「オカズ? ああ、前俺がする時にアラン様が来た時のことですね。それが何か?」
それが何か? 何かとは何だと思ってしまった。
「わ……私で興奮したと思ったから……!」
「へぇ。オカズの意味を知ったんですか?」
コクンと頷けば、一瞬だけ考えるように視線を逸らし上を見るような顔をしたレオ殿。それも一瞬で、すぐに私と視線が合う。
「俺がアラン様を興奮材料にした。または、アラン様で興奮したことを知って、思い出し他のようにご自身も興奮してオナニーをしたと?」
「……」
またも図星で何も言い返せない。黙っていればレオ殿が溜息をついて、また私に口づけた。
「はー……。アラン様」
「んっ……」
ちゅっ、ちゅっぷっ……ちゅぅっ……♡
(あ……っ、また恋人みないな口づけをされて……♡)
ビクッ♡ と身体は震えたが、口内に入って来た舌先に逃げることは無かった。絡まってくる舌と、行き来する舌先にどうぞとばかりに口内をあけ渡す。ちゅくりと水音が聞こえ、厭らしさに閉じた目が更にギュッと閉じたが、最後にジュッ♡! と音を立て出て行った舌先。また軽く酸欠のようにクタリと椅子に身を任せ、レオ殿を見た。
「ところで。初心なアラン様が、この意味を知るなんて何かあったんでしょう? 貴方が無垢で性に疎い……いや、違うな。そういった知識が一部乏しいことは、俺が十分知っています。それなのに、どうしてオカズについて知っているんですか?」
(どこかレオ殿の機嫌がまた……悪いような)
想像していた展開と違うな? と、少しばかり焦る。
最初は、凄いですねと褒めて貰えると思っていたんだ。勉強熱心ですねとか、アラン様も上手に自慰。オナニーできるようになっているんですね、とか。だが、どうやら私の想像と現実は違っていたらしい。
「アラン様。その知識、どこで得たんですか?」
「え?」
今私の目の前にいるレオ殿は、またやはりどこか機嫌が悪そう。ついさっきまで、雑談。もとい、私がそのっ……手伝って欲しいと頼んだ時は、こんなことは無かったのに。
(機嫌が悪いというより、怒っている……?)
そう不安になる私だが、身体の奥には熱がまだ残っている。
ギュッ……! と思わず前を隠すように着ているシャツを引っ張って、「レオ殿?」と声をかけながら言葉を探すだけだった。
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