82 / 175
81】人には聞かず調べてみようとしたものの③
しおりを挟む
81】人には聞かず調べてみようとしたものの③
城内の廊下で、私はまたレオ殿に捕まっていた。人がいない場所に、うまいこと私を隠すように壁に追い詰める。声をかけずに帰ろうとした私に物を申しながら。それから聞いたのですが……とレオ殿に未だに質問をしていないことを突かれる。
「大丈夫です。誰もいませんよ。それとも何です? 人に聞かれては困るような質問ですか?」
さぁ、教えてくださいと笑うレオ殿。酔っていた時のレオ殿の可愛さは無く、あの時は可愛かったのにと思ってしまった。
(やっぱり酔ってない時のレオ殿は、少し意地悪だ)
ムッとレオ殿を見つめれば、触れる口づけを頬に落とされる。
「レオ殿!」
だからここは城内で、いくら人の気配がないとはいえ誰に見られるか分からないというのに!
「アラン様が可愛かったのでつい」
「……何だか、いつも同じことを言っていませんか?」
騎士団長だというのに、だんだんと絆されている私がいる。こんな、まるで女性に対する接し方のような接し方と、口づけにドキドキと鳴る心臓を抑えるのが大変だというのに。
「いつもアラン様が可愛いからですよ」
「……」
(……私でなければ、勘違いしてしまいますよ)
至近距離で呟いてしまえば、レオ殿に聞こえてしまいそうだったので心の中にだけ留めた。
「アラン様?」
「し……尻を狙うという意味をご存じですか?」
「!」
一瞬だけ。一瞬だけレオ殿の眉間と口角が僅かに動いたが、慌てることなく。
「どうしてその言葉が知りたいんですか?」
「初めて聞いた言葉だったので、知りたくなって。書庫で調べましたが、慣用句でもなく医学書にも載っておらず……」
「誰かに聞いたりは?」
「レオ殿が自分に聞いて欲しいと言っていましたし、私も約束した手前聞いていません」
「俺との約束、守ってくれたんですね。嬉しいです」
そのままレオ殿の身体が近づいたかと思えば、ローブの間から腕が伸び。大きな手の平が、私の尻たぶを鷲掴みにした。更には、もう一本腕が伸びてきて残りのもう方の尻たぶも掴まれた。モニモニと軽く揉まれ、床とレオ殿の顔を交互に見る。
「~~っ!?」
バッ! と口元を思わず覆う。声は出なかったが、声にならない悲鳴を上げていた。
眼を見開いて、レオ殿を見つめる。信じられない! 何を!? と視線で訴えれば、鷲掴みにしていた手の平が離れ、尻たぶが弾むのが分かった。
「こういうことですよ」
「どういう意味ですか!?」
「アラン様。性交渉は無くても、知識はあるんでしたよね?」
「ええ。一般教養の範囲内では」
「簡単に言ってしまえば、男同士での性交渉は、ココを使うんです。なので、尻を狙うというのは、性的な意味で相手を見ていて、あわよくば……なんて欲望を持っているということですよ」
平然と説明するレオ殿。周囲に人がいなくて、本当に良かったと思う。
「!?」
(性交渉?! 男同士は、尻を使う!?)
知らない言葉を教えて欲しいとは思ったが、私の理解の容量を超えていた。
**********
城内の廊下で、私はまたレオ殿に捕まっていた。人がいない場所に、うまいこと私を隠すように壁に追い詰める。声をかけずに帰ろうとした私に物を申しながら。それから聞いたのですが……とレオ殿に未だに質問をしていないことを突かれる。
「大丈夫です。誰もいませんよ。それとも何です? 人に聞かれては困るような質問ですか?」
さぁ、教えてくださいと笑うレオ殿。酔っていた時のレオ殿の可愛さは無く、あの時は可愛かったのにと思ってしまった。
(やっぱり酔ってない時のレオ殿は、少し意地悪だ)
ムッとレオ殿を見つめれば、触れる口づけを頬に落とされる。
「レオ殿!」
だからここは城内で、いくら人の気配がないとはいえ誰に見られるか分からないというのに!
「アラン様が可愛かったのでつい」
「……何だか、いつも同じことを言っていませんか?」
騎士団長だというのに、だんだんと絆されている私がいる。こんな、まるで女性に対する接し方のような接し方と、口づけにドキドキと鳴る心臓を抑えるのが大変だというのに。
「いつもアラン様が可愛いからですよ」
「……」
(……私でなければ、勘違いしてしまいますよ)
至近距離で呟いてしまえば、レオ殿に聞こえてしまいそうだったので心の中にだけ留めた。
「アラン様?」
「し……尻を狙うという意味をご存じですか?」
「!」
一瞬だけ。一瞬だけレオ殿の眉間と口角が僅かに動いたが、慌てることなく。
「どうしてその言葉が知りたいんですか?」
「初めて聞いた言葉だったので、知りたくなって。書庫で調べましたが、慣用句でもなく医学書にも載っておらず……」
「誰かに聞いたりは?」
「レオ殿が自分に聞いて欲しいと言っていましたし、私も約束した手前聞いていません」
「俺との約束、守ってくれたんですね。嬉しいです」
そのままレオ殿の身体が近づいたかと思えば、ローブの間から腕が伸び。大きな手の平が、私の尻たぶを鷲掴みにした。更には、もう一本腕が伸びてきて残りのもう方の尻たぶも掴まれた。モニモニと軽く揉まれ、床とレオ殿の顔を交互に見る。
「~~っ!?」
バッ! と口元を思わず覆う。声は出なかったが、声にならない悲鳴を上げていた。
眼を見開いて、レオ殿を見つめる。信じられない! 何を!? と視線で訴えれば、鷲掴みにしていた手の平が離れ、尻たぶが弾むのが分かった。
「こういうことですよ」
「どういう意味ですか!?」
「アラン様。性交渉は無くても、知識はあるんでしたよね?」
「ええ。一般教養の範囲内では」
「簡単に言ってしまえば、男同士での性交渉は、ココを使うんです。なので、尻を狙うというのは、性的な意味で相手を見ていて、あわよくば……なんて欲望を持っているということですよ」
平然と説明するレオ殿。周囲に人がいなくて、本当に良かったと思う。
「!?」
(性交渉?! 男同士は、尻を使う!?)
知らない言葉を教えて欲しいとは思ったが、私の理解の容量を超えていた。
**********
12
あなたにおすすめの小説
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
宰相閣下の執愛は、平民の俺だけに向いている
飛鷹
BL
旧題:平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話
アホな貴族の両親から生まれた『俺』。色々あって、俺の身分は平民だけど、まぁそんな人生も悪くない。
無事に成長して、仕事に就くこともできたのに。
ここ最近、夢に魘されている。もう一ヶ月もの間、毎晩毎晩………。
朝起きたときには忘れてしまっている夢に疲弊している平民『レイ』と、彼を手に入れたくてウズウズしている獣人のお話。
連載の形にしていますが、攻め視点もUPするためなので、多分全2〜3話で完結予定です。
※6/20追記。
少しレイの過去と気持ちを追加したくて、『連載中』に戻しました。
今迄のお話で完結はしています。なので以降はレイの心情深堀の形となりますので、章を分けて表示します。
1話目はちょっと暗めですが………。
宜しかったらお付き合い下さいませ。
多分、10話前後で終わる予定。軽く読めるように、私としては1話ずつを短めにしております。
ストックが切れるまで、毎日更新予定です。
冷酷無慈悲なラスボス王子はモブの従者を逃がさない
北川晶
BL
冷徹王子に殺されるモブ従者の子供時代に転生したので、死亡回避に奔走するけど、なんでか婚約者になって執着溺愛王子から逃げられない話。
ノワールは四歳のときに乙女ゲーム『花びらを恋の数だけ抱きしめて』の世界に転生したと気づいた。自分の役どころは冷酷無慈悲なラスボス王子ネロディアスの従者。従者になってしまうと十八歳でラスボス王子に殺される運命だ。
四歳である今はまだ従者ではない。
死亡回避のためネロディアスにみつからぬようにしていたが、なぜかうまくいかないし、その上婚約することにもなってしまった??
十八歳で死にたくないので、婚約も従者もごめんです。だけど家の事情で断れない。
こうなったら婚約も従者契約も撤回するよう王子を説得しよう!
そう思ったノワールはなんとか策を練るのだが、ネロディアスは撤回どころかもっと執着してきてーー!?
クールで理論派、ラスボスからなんとか逃げたいモブ従者のノワールと、そんな従者を絶対逃がさない冷酷無慈悲?なラスボス王子ネロディアスの恋愛頭脳戦。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】お義父さんが、だいすきです
* ゆるゆ
BL
闇の髪に闇の瞳で、悪魔の子と生まれてすぐ捨てられた僕を拾ってくれたのは、月の精霊でした。
種族が違っても、僕は、おとうさんが、だいすきです。
ぜったいハッピーエンド保証な本編、おまけのお話、完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
トェルとリィフェルの動画つくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのWebサイトから、どちらにも飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる