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110】久しぶりに声をかけてみた③
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110】久しぶりに声をかけてみた③
久しぶりにレオ殿に声を掛け、城の中を歩いた。適当に見繕った部屋に入り、二人きり。とりあえず座ってまた談笑をすることから始める事にした。
「レオ殿?」
「ああ、はい。座りますよ。久しぶりに色々話がしたいですし」
ニコリと微笑んだレオ殿が、私の前に座った。
「レオ殿、少し痩せましたか?」
「あー……そうですか? これでも結構肉食ってたんで、戻った方なんですよ。それよりも、アラン様の方が痩せたようですが?」
「バレてしましましたか」
「俺みたいに肉食ってました? というより、働き過ぎでは?」
「ははっ。団員達からも、また叱られたところです」
「全く。いいですか? アラン様が倒れては、元も子もないないんですからね」
「それはレオ殿もですよ!」
「……ふっ」
「「あははっ……!」」
互いに痩せた様子と、無理をするべきじゃないと言い合う。だが一方的にいわれるのはおかしいと、指摘してテーブルを跨いで前のめりになれば、視線があったまま思わず笑ってしまった。笑えたことに、内心ホッする。
「まぁ、お互い国のために大事な人材ということで」
「そうですね」
「……アラン様、そういえばナイト殿とは何かありました?」
ナイト殿が遊びに来たのは、数日前ということでもない。無事にナイト殿の国に戻って行ったし、まさかレオ殿の口からナイト殿の名前が出て来るとは思わず。おまけに何かあったか? と問われてしまった。
「いえ、何も?」
言い切れば良かったのに、思わず最後疑問形になってしまった。少し動揺してしまったらしい。
「本当に?」
「え、ええ。何も無かったですよ? ただ楽しく会話をして過ごしただけです」
(あれ? その前に私の方が何だか押されて無いか…………?)
またレオ殿に流されてしまうと顔をブンブンと振れば、「俺の眼を見て」とレオ殿が言った。
「アラン様。俺の眼を見て言って。本当に何もなかった?」
「ぅ゛……」
「アラン様。無理にとは言わないけど、もし言えることがあるなら教えて欲しい」
(ズルイ。そんな顔、ズルイ)
「わ゛……! 私のとナイト殿のことなんかより、レオ殿はどうなんですか? 何かあったのでは? 王様も心配してましたし」
ここで、「恋人が出来ました」と言われたらと一瞬だけ頭を過った。チクリとする胸と、身構える身体。レオ殿の言葉を待つ数秒が、長く感じた。
「俺? 俺は籠城してただけですよ」
「籠城?」
「そう。自分の家に、籠城してただけです。で、まともに食事もしなかったから痩せたってわけ」
「何で……!?」
「アラン様に嫌われたと思ったから。アラン様に酷い事した、自分が許せなかったから」
「私のせい……?」
「いや、アラン様は全然悪くないんで。この前のことも、全部俺のせいです。だから、今日声かけてくれて、本当に嬉しいですよ。俺は」
「そうですか……」
「なので、今ここでちゃんと仲直りしましょう?」
「私もちゃんとレオ殿に謝りたかったので、嬉しいです。私の方こそすみません。では、これはもう終わりということで」
「ええ」
ガタン、と席を立ったレオ殿が握手を求めるように腕を伸ばした。私も手を伸ばし、握手する。少し前まで、手を繋いでいたのになと思いながら、握手がとても嬉しかった。思わず私の口角が上がって、ふふっと笑えば「やっと笑ってくれましたね」とレオ殿が言った。
「さて。この件は終わりですが、話を戻しても良いですか?」
「はい?」
「で? 本当にナイト殿とは何もなかったんですか?」
ニコリ、と今度は笑ったレオ殿笑顔が以前のように何かを含んでいるような笑顔で。これは何か言うまで逃げられないと悟った。
*********
やだ、子の賢者めちゃくちゃ聞いてくる……!
お気に入り、コメント有難うございます(^^)!とっても嬉しいです!
ほか完結済のお気に入りも有難うございます(^^)
繁忙期と体調不良でちょっと更新時期次回未定です💦(´;ω;`)
久しぶりにレオ殿に声を掛け、城の中を歩いた。適当に見繕った部屋に入り、二人きり。とりあえず座ってまた談笑をすることから始める事にした。
「レオ殿?」
「ああ、はい。座りますよ。久しぶりに色々話がしたいですし」
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「レオ殿、少し痩せましたか?」
「あー……そうですか? これでも結構肉食ってたんで、戻った方なんですよ。それよりも、アラン様の方が痩せたようですが?」
「バレてしましましたか」
「俺みたいに肉食ってました? というより、働き過ぎでは?」
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「全く。いいですか? アラン様が倒れては、元も子もないないんですからね」
「それはレオ殿もですよ!」
「……ふっ」
「「あははっ……!」」
互いに痩せた様子と、無理をするべきじゃないと言い合う。だが一方的にいわれるのはおかしいと、指摘してテーブルを跨いで前のめりになれば、視線があったまま思わず笑ってしまった。笑えたことに、内心ホッする。
「まぁ、お互い国のために大事な人材ということで」
「そうですね」
「……アラン様、そういえばナイト殿とは何かありました?」
ナイト殿が遊びに来たのは、数日前ということでもない。無事にナイト殿の国に戻って行ったし、まさかレオ殿の口からナイト殿の名前が出て来るとは思わず。おまけに何かあったか? と問われてしまった。
「いえ、何も?」
言い切れば良かったのに、思わず最後疑問形になってしまった。少し動揺してしまったらしい。
「本当に?」
「え、ええ。何も無かったですよ? ただ楽しく会話をして過ごしただけです」
(あれ? その前に私の方が何だか押されて無いか…………?)
またレオ殿に流されてしまうと顔をブンブンと振れば、「俺の眼を見て」とレオ殿が言った。
「アラン様。俺の眼を見て言って。本当に何もなかった?」
「ぅ゛……」
「アラン様。無理にとは言わないけど、もし言えることがあるなら教えて欲しい」
(ズルイ。そんな顔、ズルイ)
「わ゛……! 私のとナイト殿のことなんかより、レオ殿はどうなんですか? 何かあったのでは? 王様も心配してましたし」
ここで、「恋人が出来ました」と言われたらと一瞬だけ頭を過った。チクリとする胸と、身構える身体。レオ殿の言葉を待つ数秒が、長く感じた。
「俺? 俺は籠城してただけですよ」
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「そう。自分の家に、籠城してただけです。で、まともに食事もしなかったから痩せたってわけ」
「何で……!?」
「アラン様に嫌われたと思ったから。アラン様に酷い事した、自分が許せなかったから」
「私のせい……?」
「いや、アラン様は全然悪くないんで。この前のことも、全部俺のせいです。だから、今日声かけてくれて、本当に嬉しいですよ。俺は」
「そうですか……」
「なので、今ここでちゃんと仲直りしましょう?」
「私もちゃんとレオ殿に謝りたかったので、嬉しいです。私の方こそすみません。では、これはもう終わりということで」
「ええ」
ガタン、と席を立ったレオ殿が握手を求めるように腕を伸ばした。私も手を伸ばし、握手する。少し前まで、手を繋いでいたのになと思いながら、握手がとても嬉しかった。思わず私の口角が上がって、ふふっと笑えば「やっと笑ってくれましたね」とレオ殿が言った。
「さて。この件は終わりですが、話を戻しても良いですか?」
「はい?」
「で? 本当にナイト殿とは何もなかったんですか?」
ニコリ、と今度は笑ったレオ殿笑顔が以前のように何かを含んでいるような笑顔で。これは何か言うまで逃げられないと悟った。
*********
やだ、子の賢者めちゃくちゃ聞いてくる……!
お気に入り、コメント有難うございます(^^)!とっても嬉しいです!
ほか完結済のお気に入りも有難うございます(^^)
繁忙期と体調不良でちょっと更新時期次回未定です💦(´;ω;`)
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