【完結・BL】春樹の隣は、この先もずっと俺が良い【幼馴染】

彩華

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3】昼ごはん時

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3】昼ごはん時

 新しいクラスにも、少しずつ慣れてきた。3年にもなれば、わりと一度は同じクラスだったことがあるクラスメイトも多い。だがら、すぐにクラスとしても落ち着いた気がする。
3年初日、担任の先生が高校最後の年だ。受験が控えていると言われたのは記憶に新しい。だが一日一日が、変わらず過ぎていく。流石に高校最後の学年だと思うと、俺以外にも周囲は何となく思うところはあるだろうが、口に出すのはまだ早い気がして、皆高校生活を謳歌している。特にモテる春樹は、今年卒業するんだ。後輩たちが思いだけでも伝えようとしているんだろう。スタートダッシュのように、告白ラッシュが続いている。(その気持ち、分かるし)中3年の時も同じだったなと思い出す。

ちなみに今日も春樹は、女の子に呼び出されている。昼ご飯を一緒に食べていると、「春樹」と控えめに呼び出されて行った。大声で呼び出さなかったのは、滅茶苦茶良いと思う。田中、お前いい奴だな。

「葵は昼飯、食べてていいからな」

「安心しろ。そのつもりだから」

「ぴえん。少しは待つ素振り見せてくれよ」

「ぴえんって柄じゃないだろ」

「葵が冷たい……」

「春樹~」

「悪い、今行く」

「ほら、行ってこい」

軽やかに教室の入口へ。何年生か分からないが、緊張している様子なのが見えた。一人になり、変わらず昼ご飯を食べ始めると春樹が座っていた場所に田中がやって来て座った。

「今日も春樹は呼び出されてんねぇ」

「田中、さっきの呼び出し滅茶苦茶良かった。気遣いが出来る良い男だよ、お前は」

「いやぁ~。だろ? もっと言ってくれて良いんだぜ」

「はいはい」

唐揚げを1つ頬張れば、黙ったまま田中が俺を見ながら言った。

「なぁ。、春樹もだけどさ、葵も二人は彼女とか作らないのか?」

「何なに? 何だか面白そうな話してるな。俺も混ぜてくれよ」

ガタンと田中が楽しそうに話したのが、隣にいた山口の耳にも入ったらしい。面白そうだと、俺の隣に椅子を持って来て俺と同じように昼ご飯を食べ始めた。山口はパンを頬張っている。

「俺たちより、田中や山口どうなんだよ」

「彼女欲しいに決まってるだろ」

「俺も」

「春樹って、モテるじゃん? 何で彼女ってか、恋人作らないのかな~と思って。付き合い長いみたいだし、葵なら何か知ってるかなって」

「そうそう。春樹もだけど、意外と葵もモテてるの知ってたか?」

「何それ。初耳なんだけど。俺、モテてたの?」

「らしいぜ。結構ファンいるぞ」

「ってことは……俺も、そのうち告白されたらどうしよう!」

なんて。合わせるように返事した。あはは! と笑って、再び箸を進める。とりあえず会話が終わったようで安堵しながら、内心また告白されている春樹に彼女が出来ないことを願った。

*****
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