【完結・BL】俺がナニが小さい悩みを伝えたら、幼馴染の王子が食い気味に協力すると言い出したんだが？（やめろ！）【王子×騎士団長】

50】俺は何事も無かったどころでは無かった②

50】俺は何事も無かったどころでは無かった②

　「ぉ゛……ぁ、゛……♡」

上がっていた腰を下げても、俺の声は止まらない。開いた口もとに垂れる唾液を拭うことすらしない。上も下も濡れていて、だらしない。

フーッ……♡と息を吐きながら、自身の手の平の上に腰を擦り付ける。柔らかな感触を感じつつ、前から後ろへ。脚を更に開く。不意に「アーサー」と口を出た名前にどうして？　と思いながらも、それよりも俺の思考はアナルへと向かう。
前から後ろへ。指がペニス、睾丸を通り過ぎ。前を隠すような体勢をしながら、アナルへと指が伸びた。

ピクッ……♡　ピクッ♡　スリッ……♡　ヒクッ♡　スリッ……♡

「ぁ゛……♡」

産毛まで反応するように、身体が敏感になっている。肌をかすめただけで、沈めた腰が僅かに浮いた。だが、俺は手を止めない。窄まったアナルの淵の、皴が動く。生き物のようにうねりながら、俺が息を吐くのに合わせて穴が窄まった。息を吸えば、アナルが口を開くように広がった。

「ん゛……ぅ♡」

（アナル♡　俺、アナルまで触ってる……！♡）

スリスリスリッ♡

「ぉ゛……♡」

キュゥッ♡とアナルの口が閉じ、盛り上がる。その皺の周りでスリスリと円を描けば、またアナルがキュゥッ♡と閉じた。

「んぅ゛ぅ～～っ♡」

（アナル♡尻の穴なのに♡俺は……♡）

撫でながら、先の刺激のことを考えてしまう。スリスリと頭でも撫でるかのようにアナルの周囲を撫で続けながら、もどかしく。へこへこ♡と腰を振れば、布で擦れたペニスの刺激で更に頭が溶けた。

「ぉお゛っ♡ぺ……おちんちん♡ちんちんも潰れてる♡ん゛ぉ゛♡ぉ゛……っ♡♡」

おちんちんとアーサーに揶揄われたペニスを、口にする。おちんちん、ちんちんと言葉にしてしまった羞恥。耳に入る言葉での羞恥。羞恥を感じているのに、恥ずかしいのに気持ち良い。

ヒクヒクッ♡　キュゥッ♡　ヒクッ……♡　スリッ……♡　キュゥッ♡　キュゥッ♡

「ぅ、ぁ、あ゛……♡」

（俺の指なのに）

ヒクつくアナルが、自身の身体だというのに俺の指の腹に吸い付くような動きをした。ちゅっ♡と触れ、切りそろえた爪先を飲み込もうとする動きを見せた。俺の方は、自身の身体が受け入れようとする動きに戸惑いつつも、指をどけようとはしない。フーッ……♡と息を吐きながら、腰を落とす動きをしながら、俺はゆっくりと指を一本。アナルのヒクつきに合わせて指を進めた。

フーッ……♡　くぷっ、くぷぷっ……♡

「ん、ぅ……♡ぅ゛……♡」

（ナカに♡ナカに入って来ている……♡♡）

アーサーの指とは違う。俺の意志で、俺の思いのままの動くソレ。

「は……ぁ゛……♡」

くぷっ♡　くぷぷぷぷんっ♡　ヒクッ……♡　ヒクッ……♡　ハーッ……♡

根元まで指が一本ナカに収まった。へたりと腰を落とし、またペニスが擦れる。違和感を感じつつも、ナカの指を押し返そうとはせず、アナルは口を閉じるようにヒクヒクと動く。

（ナカ……♡温かい……♡♡）

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