【完結・BL】今をときめく大型新人の専属マネージャーになることになったわけだが!【タレント×マネージャー】

彩華

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12】相談してみたが

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12】相談してみたが

 『俺、結構ストレートに夏希さんのこと口説いてるんですけど』

(うわぁあああ!!)

カタカタカタカタ!

邪念を捨てよう、考えるのを止めようと、今日は事務所へ出社し事務作業をしていた。だが、駄目だ。不意に吹雪のことを思い出してしまうと、芋づる式のように色々なことを思い出してしまう。今は相手が俺だから良いが(良いのか?)まさか、俺が口説かれてたなんて。

カタカタカタカタ! タンッ!

「はぁ……」

とりあえず、日報や経費の申請などは終わった。いつも以上に、集中して出来たと思う。少し邪念が混じったけど。
気持ちの切り替えは出来る方だが、今回ばかりは誰かに相談したい。なぜかと聞かれてはいないが、俺はその……恋愛経験が無いから。

(恋愛経経験値0なのに、いきなりあんなイケメンに口説いてますなんて言われたら、どうしたら良いか分からないだろうが……!)

(こういう時は、どうした良いんだ? 何となく同僚に相談できることでもないし……)

「そうだ……そうだよ……!」

ガタッ! と席を立ち。向かったの先は、ある部屋。いたら、だが相談するなら「あの人」しかいない。俺を専属マネージャーに任命した社長だ。

コンコン。

「失礼します、高橋です。社長、いらっしゃいますか?」

「高橋君?」

部屋の中から声がしたかと思えば、入ってよい許可よりも先に扉が開いた。

「高橋君、どうしたんだい?」

「実は、折り入ってご相談があって……」

「是非、入ってくれ」

「失礼します」

部屋に招かれたまま、立派な社長室の来賓用のソファに腰かける。俺の向かいに社長が座り、何だか昔のことを思い出してえしまった。おっと、今はそれどころじゃない。

「高橋君、君に任せた吹雪君については評判がすこぶる良くて、仕事の依頼が続いているそうじゃないか」

「おかげさまで。吹雪自身の魅力があるからでしょう。俺も先日初めて現場の様子を見ましたが、礼儀も正しくてクール系以外でも宣伝しても良いのかなと思っています」

「うんうん。ああ、そうだ。相談といえば、私からも相談なんだが、吹雪君のSNS用アカウントをこのタイミングで作るのはどうだろう?」

「良いですね。是非、そうしましょう。先に事務所から公式アナウンスをして、それからにしましょう。ですが、吹雪はSNSなどしますかね? 話した感じだと、特にSNS関係の話は無かったですが。まぁ、仕事情報告知だけでも良いですからね」

「いやぁ~。吹雪君を、高橋君に任せて本当に良かったよ」

おっといけない。つい、仕事モードに頭が切り替わってしまった。だが、SNSは良いと思う。一度吹雪に運営、運用について相談して考えていこう。

(俺! しっかりしろ! 今だ! 今言うんだ!)

「コホン。それなんですが、社長。吹雪についての相談なんです」

「吹雪君の?」

「はい。笑わないで聞いて欲しいんですが、そのっ……。俺、吹雪に口説かれてるみたいで」

「高橋君が、吹雪君に口説かれてる……」

「はい……」

「知ってた!」

「は?」

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