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17】【最終話】俺のこと見ていて下さいね?
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17】【最終話】俺のこと見ていて下さいね?
カシャッ、カシャッ、カシャッ。
シャッター音だけが、静かなスタジオに響く。時折カメラマンさんの指示と、吹雪を褒めてくれる言葉。それが止めば、またシャッター音。ただ違うとすれば、俺だけがシャッター音と自分の心臓の音が煩いくらいだ。ドキドキと胸から脈打つのに、呼吸は苦しい。
(何だこれ、不整脈か?)
あまり感じたことのないドキドキに、そんなことを思った。だが、そんなわけ無いだろうと冷静に頭のツッコミを入れる俺もいた。
『ドキドキしました?』
また思い出さなくても良いのに、吹雪の言葉を思い出してしまう。
(ああ、ドキドキしてるよ)
そう答えれば、吹雪はどんな顔をするんだろうか。
まぁ、実際。吹雪を見ていたのは俺だけじゃない。このスタジオにいるスタッフの人全員が、吹雪から目が離せなかった。
「お疲れ様でした!」
撮影が好調なこともあり、時間を押すこともなく。それどころか、早く終わった。カメラマンさんが、また嬉しそうに俺に今日のおすすめの吹雪を見せようと、近づいて来る。
「高橋君、高橋君! 今日の吹雪君も良いね~!」
「有難うございます。今日は、この前と雰囲気が違っていて、俺も驚きました」
「本当だよ! いやぁ~撮影し甲斐があるなぁ」
ほら、と見せてくれたのは、吹雪の顔のアップだった。今日は少し多めに垂らした前髪の隙間から覗く瞳から、やはり目が離せない。
(こんな瞳で見つめられたら……)
ゴクリと生唾を飲んだのか、息を飲んだのか。
「夏希さん」
「お、吹雪君。今日もお疲れ様。今日イチの吹雪君を、高橋君に見せていたところだよ」
チラリと吹雪が俺を見た。
「ドキドキしたよ」
「え」
俺の言葉に、本当に驚いた顔をした吹雪。
「今日も有難うございました。俺たちも上がりますね、また宜しくお願いします!」
「お疲れ様でした」
「お疲れ様です」
行くぞ、と吹雪の腕を引いてスタジオを後にする。控え室へ向かう中、また心臓がドキドキと煩かった。
「夏希さん……夏希さん……!」
吹雪の声色が、いつもと異なる。どこか興奮めいた声色で、理由がなんとなく分かってしまう俺は少し照れる。
(俺の言葉で、喜んでいるんだろうなぁ)
だが、ここで迂闊なことをされては困る。
「……通路だろ」
「はい」
すぐに控え室について、部屋の鍵を閉めた。吹雪の顔に「良いですか?」と書いているように見えて、思わず笑ってしまった。
「夏希さん?」
「いや、何だか吹雪が大型犬みたいに見えて」
朝の空気も無くなって、ホッとしまう。だが、そのホッとした安堵も、すぐにドキリとした。
「まぁ、いいですけど。それよりも! 夏希さん。俺にドキドキしてくれたんですね」
ドキドキドキ。
(何て顔してるんだよ。そんな顔、他でしないだろう。何で俺なんだよ)
「どうして、俺のことそんなに好きなんだよ」
自然と口から出た言葉に、自分が一番驚いた。俺の言葉に、間をおいて吹雪が微笑む。
「……夏希さんは俺の初恋だから」
(俺が、初恋?)
「は? やっぱり、どっかで俺たち会ってるよな……?」
「まぁ、それはおいおい……ね? でも、この様子だと、夏希さんも俺のこと好きになってくれているみたいで嬉しいです」
近づいてきた吹雪に、これまた見惚れるほどの顔が近づいてきたかと思えば、「ちゅっ」と、頬に柔らかな感触。
「なっ……は??」
(え、俺。今キスされたよな?)
「もっと俺、夏希さんをドキドキさせられるように頑張るんで、俺のこと見ていて下さいね?」
「~~~~っ!」
あまりのイケメン具合に、息が止まるかと思った。悲鳴を上げなかっただけ褒めて欲しい。焦る俺に対して、何か吹っ切れた様子の吹雪は笑顔のまま。
「じゃあ、これからも夏希さん。俺の専属マネージャーで、俺のことだけ見ていて下さい」
コテン、と可愛らしく小首を傾げでながら、俺と視線を合わせる。そんなことを言われてしまえば、断ることも出来ないくらいに既に俺は、絆されていたらしい。
「……仕方ないな」
俺自身も、満更でもないから悔しかった。
■今をときめく大型新人の専属マネージャーになることになったわけだが!■
(なんとなく、このまま一生吹雪の専属な気がする)
*******
お気に入り・イイネ有難うございました
伸び悩みなか、毎回イイネ下さっている方有難うございました。嬉しかったです
今回いつもより設定など考えて始めたのですが、難しいですね
また何か始めた際は、見て頂けると嬉しいです
カシャッ、カシャッ、カシャッ。
シャッター音だけが、静かなスタジオに響く。時折カメラマンさんの指示と、吹雪を褒めてくれる言葉。それが止めば、またシャッター音。ただ違うとすれば、俺だけがシャッター音と自分の心臓の音が煩いくらいだ。ドキドキと胸から脈打つのに、呼吸は苦しい。
(何だこれ、不整脈か?)
あまり感じたことのないドキドキに、そんなことを思った。だが、そんなわけ無いだろうと冷静に頭のツッコミを入れる俺もいた。
『ドキドキしました?』
また思い出さなくても良いのに、吹雪の言葉を思い出してしまう。
(ああ、ドキドキしてるよ)
そう答えれば、吹雪はどんな顔をするんだろうか。
まぁ、実際。吹雪を見ていたのは俺だけじゃない。このスタジオにいるスタッフの人全員が、吹雪から目が離せなかった。
「お疲れ様でした!」
撮影が好調なこともあり、時間を押すこともなく。それどころか、早く終わった。カメラマンさんが、また嬉しそうに俺に今日のおすすめの吹雪を見せようと、近づいて来る。
「高橋君、高橋君! 今日の吹雪君も良いね~!」
「有難うございます。今日は、この前と雰囲気が違っていて、俺も驚きました」
「本当だよ! いやぁ~撮影し甲斐があるなぁ」
ほら、と見せてくれたのは、吹雪の顔のアップだった。今日は少し多めに垂らした前髪の隙間から覗く瞳から、やはり目が離せない。
(こんな瞳で見つめられたら……)
ゴクリと生唾を飲んだのか、息を飲んだのか。
「夏希さん」
「お、吹雪君。今日もお疲れ様。今日イチの吹雪君を、高橋君に見せていたところだよ」
チラリと吹雪が俺を見た。
「ドキドキしたよ」
「え」
俺の言葉に、本当に驚いた顔をした吹雪。
「今日も有難うございました。俺たちも上がりますね、また宜しくお願いします!」
「お疲れ様でした」
「お疲れ様です」
行くぞ、と吹雪の腕を引いてスタジオを後にする。控え室へ向かう中、また心臓がドキドキと煩かった。
「夏希さん……夏希さん……!」
吹雪の声色が、いつもと異なる。どこか興奮めいた声色で、理由がなんとなく分かってしまう俺は少し照れる。
(俺の言葉で、喜んでいるんだろうなぁ)
だが、ここで迂闊なことをされては困る。
「……通路だろ」
「はい」
すぐに控え室について、部屋の鍵を閉めた。吹雪の顔に「良いですか?」と書いているように見えて、思わず笑ってしまった。
「夏希さん?」
「いや、何だか吹雪が大型犬みたいに見えて」
朝の空気も無くなって、ホッとしまう。だが、そのホッとした安堵も、すぐにドキリとした。
「まぁ、いいですけど。それよりも! 夏希さん。俺にドキドキしてくれたんですね」
ドキドキドキ。
(何て顔してるんだよ。そんな顔、他でしないだろう。何で俺なんだよ)
「どうして、俺のことそんなに好きなんだよ」
自然と口から出た言葉に、自分が一番驚いた。俺の言葉に、間をおいて吹雪が微笑む。
「……夏希さんは俺の初恋だから」
(俺が、初恋?)
「は? やっぱり、どっかで俺たち会ってるよな……?」
「まぁ、それはおいおい……ね? でも、この様子だと、夏希さんも俺のこと好きになってくれているみたいで嬉しいです」
近づいてきた吹雪に、これまた見惚れるほどの顔が近づいてきたかと思えば、「ちゅっ」と、頬に柔らかな感触。
「なっ……は??」
(え、俺。今キスされたよな?)
「もっと俺、夏希さんをドキドキさせられるように頑張るんで、俺のこと見ていて下さいね?」
「~~~~っ!」
あまりのイケメン具合に、息が止まるかと思った。悲鳴を上げなかっただけ褒めて欲しい。焦る俺に対して、何か吹っ切れた様子の吹雪は笑顔のまま。
「じゃあ、これからも夏希さん。俺の専属マネージャーで、俺のことだけ見ていて下さい」
コテン、と可愛らしく小首を傾げでながら、俺と視線を合わせる。そんなことを言われてしまえば、断ることも出来ないくらいに既に俺は、絆されていたらしい。
「……仕方ないな」
俺自身も、満更でもないから悔しかった。
■今をときめく大型新人の専属マネージャーになることになったわけだが!■
(なんとなく、このまま一生吹雪の専属な気がする)
*******
お気に入り・イイネ有難うございました
伸び悩みなか、毎回イイネ下さっている方有難うございました。嬉しかったです
今回いつもより設定など考えて始めたのですが、難しいですね
また何か始めた際は、見て頂けると嬉しいです
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はじめまして。今回が最終話なのが寂しいですできれば番外編あると嬉しいなぁと思ってます。二人がどうなるのか気になるのでぜひお願いします。今回もいいねMAX推してます。次回作も楽しみにしてます😊
はじめまして!
コメント有難うございます(⌒∇⌒)とても嬉しいです!
しかもイイネまで(´;ω;`) 感謝の言葉しかありません…!番外編は何か浮かべば書いてみたいです(⌒∇⌒)
本当にコメント有難いました!!