双子山女子高等学校

神谷 愛

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委員長との出会い

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 入学式はつつがなく終わった。いや、あの生徒会長の顔を見るだけで、さっきの声を思い出してしまって他のことを考えるので精一杯だった。それでもどんどん大きさを増していく欲棒を必死に抑えながら、終わった後にトイレに駆け込む羽目になった。せっかく朝に猫山さんに発散させてもらったのに、母のせいで散々だ。しかも二人ともけろっとした顔でステージに立って喋っているし、なんか納得いかない。
 駆け込んだトイレには流石に誰もいなかった。それなりに偏差値のある高校だし、さぼるような不良もそうそういないのだろう。いたとしてもトイレに自慰をするために、駆け込むのは少数派だと思う。
 トイレに駆け込んだことで完全に気が緩んだのか、勢いよくスカートが持ち上がる。これが教室の中で起きたらどうなるのか、想像したくない。何か対策を考えなければいけない。でも今できることは無く、今満足するまで発散する以外にすることはない。
「ふーーっ」
 乱れた呼吸を少しでも落ち着かせるために息を吐ききる。肺の中が空になればそれなりに頭も冷えてくる。最も、冷静になるほどに下半身の熱がはっきりとしてくる。むせ返るような熱が自分でもわかるほどだ。下着の内にあって尚、形ははっきりとその形を浮き出すし、意識を少しでも向けるとぴくりと動き始める。本当は男性用の下着が良いらしいけど、なんだかあまりに可愛くなくて着る気にはならない。
 引っかかりながら自己主張する棒に苦心しながら下着を脱ぐ。まるで朝に発散させたことなんて覚えてないかのように自信満々に天を衝く己の分身にはほとほと閉口する。いや、性欲が強いことに困っているのは今に始まったことではない。今でこそマシになったけど、昔は朝から三回、四回と発散させなければいけなかったし、それだけやって夜にもまた二回戦、三回戦と必要だった。母ですら若干の呆れ顔をしていた気がする。我が家は代々性欲が強いらしいが、私はその中でも一等それが強いらしい。

 先端は惜しげもなく外の空気を浴びながら、相手を探しているかのように血管が脈打っている。相棒には悪いけど、今日この瞬間は私の手で我慢してもらうしかない。
 ギリギリ指と指が出会わないぐらいの太さをしっかりと掴む。これから扱くと考えるだけで自然と下半身に集まっていた熱が性器に集中し始める。限界のときに感じる血が集まりすぎる感覚は脳に靄をかけて、理性に布団をかぶせていく。今朝も理性には眠っていてもらったような気がするけど、多分気のせいだ。たぶん、きっと、たしか。
 目を閉じれば、今朝の猫山さんの姿が浮かぶ。思い浮かべるだけで興奮が止まらない。自然と動く手を止める方法は生憎と知らない。知っていても止められる自信はないけど。
「んんっ」
 一往復するごとに快感が昇ってくる。あまり大きな声を出してはいけないという最後の理性が邪魔をするけど、声を出すほどに興奮が増していくことも知っている。我慢するかどうかの結論を出すよりも、我慢が決壊するほうがたぶん早そうだ。
 漏れ出し先走った液体が上下の動きで攪拌されてぐじゅぐじゅとどうしたって隠しきれない音がトイレに響く。今誰かがここに来たとしても隠すことはできないであろう状況だし、そんなことができるほど我慢強い性格じゃない。
「お”お”ぉぉっ」
 後で思い返しても顔が熱くなるほどの低い声が出る。いつもこんな声なんて出していない。絶対に、さっきの生徒会長のせいだ。でもそんな下品な声を出すほどに興奮していってしまうのもまた事実だ。トイレットペーパーで押さえることも思いつかないままに、自分の中の全部を出してしまうのかと思うほどに、出し切る。腰が抜けてしまったのか、全くトイレから立ち上がる気力がわかない。床には真っ白な液体が匂いと薄い煙を漂わせながら垂れている。

 ガチャリ、と。鍵が開いた。
「えーっと。終わった、かな?」
「あ」
 あまりの不用意さに自分で驚く。いち早く治めることに夢中で鍵を閉めることを忘れていたらしい。目の前には、あまり明るいとは言えなさそうな、おどおどとした少女がいた。
「なんか、すごい匂いが、え?」
 匂いにつられて視線が下に、そして下を向いたということは、そこには当然、たった今、性を吐ききって満足して下を向いた相棒がいる。まぁまぁな量の精液もあるからどっちに驚いたのかはわからないけど。
 少し冷静になった頭で目の前の彼女を観察する。あまり大きくない身長と、にしては肉付きの良いからだ。どこかが大きいというよりも全身にむっちりとして尚且つ太っているようには見えないギリギリのライン。
 ドストライクだ。
 思わず固まった私をどう思ったのか、彼女は少し困った顔でそれでもなにがしかの義務を果たそうと言葉を紡ごうとしている。本当に、本当に、心の底から好みの中の好みだった。背筋に走る鳥肌に似て非なる快感はさっきまでの自慰なんて問題にならず、絶頂ですら霞むほどの悦び。
「あ」
 顔をまじまじと見てやっと思い出す。彼女は確か同じクラスにいたはずだ。入学式でちらと見た気がする。あの時は違うことで頭がいっぱいだったから全く気付くこともなかったらしい。にしてもこんな見るほどに好みの子を見落とすとは思ってもいなかった。さっきは相当にダメだったらしい。
「私、双山っていうの。私のこと探しに来てくれたの?」
「まぁ、そうだね、委員長になったし・・・」
 気もそぞろに返事する彼女の目線はずっと下に固定されたかのように動かない。唾を飲み込みそうな顔でじっと見つめる。そんな見つめられると、やっと収まったものも収まらない。
「その双山さんって、その、男の子なの?」
「まさか、ほら」
 収まって張りがなくなったふぐりを持ち上げればそこには、ほとんど他人にも見せたことのない秘所が出てくる。こっちはほとんど使ったことがないが、中は外に合わせて相応に濡れたりもする。可哀そうなことに私が触ることはほとんどないけれど。
「え?ええ?どういうこと?」
「うーん、一応それなりに込み入った事情があって」
「そ、そうなんだ。えっとじゃあ、誰かに言ったりとかも・・・」
「うん、困るかな」
 とはいえ、彼女のことは今さっき出会ったわけで見た目を見る限りペラペラと喋ったりするタイプには見えないけど、見た目が中身と一致しているとは限らない。
 私は念の為の保険を作ることにした。
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