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番外編
百夜と寿家㈡
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女学生のふたり組は志千の姿に気づくなり、ものすごい勢いで迫っていった。
「志千兄!! 何時の汽車で着いたの!? お土産は!? 浅草のつげ櫛は!?」
「ねっ、俳優の友達を連れてくるってほんと!? 有名なひと!?」
「あっ、ねえねえ! 俳優といえば、花村百夜って会ったことある!? 映画会社と宴会とかあるんでしょ!?」
「今プロマイド買ってきたの!! 女学校で一番人気!! 弁士の伝手でサインとかもらえない!?」
よくもまあ、これほど矢継ぎ早に質問が飛びだすものだと、百夜がその勢いに及び腰になっていると──
「あ~……花村百夜ね……」
志千が苦笑いしながら、少し離れた場所に立って成り行きを見守っていたこちらを指さした。
会釈して帽子を軽くあげると、娘たちが一瞬で硬直した。
「えっ、うそ、はっ……」
「花村百夜ーー!?」
伊勢佐木町の賑やかな通りが、甲高い叫び声に包まれた。
***
「うるさくて悪いな。うちの妹たちだよ」
汁粉を食べさせろと無理やり連れてこられた甘味処で、百夜はテーブルを挟んで志千の妹らと向かい合っていた。
「寿みな、十六歳です」
「寿さつき、十五歳です!」
兄妹の名は全員数字にちなんでいるらしい。水無月と皐月、つまり六月と五月だ。
みなのほうは細面でおっとりした顔立ち、さつきは目鼻立ちがはっきりしており、キリッとした眉が志千に似ている。
自己紹介が終わったところで、また質問攻めが始まった。
「百夜さんは何歳!? きょうだいいる!? あっ非公開情報!?」
「志千兄と同じ下宿なのよね!? デビュー前からそこに住んでるの!?」
「そうだ、プロマイドにサインください!!」
「ずるい!! あたしも!!」
お喋りもとまらなければ、しっかり匙も口に運んでいる。器用なものだ。
「おまえらなぁ、あまり困らせんなよ」
若い娘のかしましさなら、松柏キネマの衣装部で慣れてはいる。なのでさほど困りはしないが、兄の顔をしている志千を見るのは新鮮で楽しかった。
「暗くなる前に帰らないとお袋に叱られるだろ? 早く食えよー」
「はーい。夕食前に間食したのはないしょにしてよね」
「夕食といえば、今日はお客様がいるから支度を手伝うように言われてなかったっけ?」
「言われてたかも? もー、最近花嫁修業だかなんだかって、炊事を覚えろってうるさく言われるんだから。女中さんがいるのに」
話題はあちこちに飛びながら、汁粉が平らげられていく。
店をでてからもきゃっきゃと騒がしく、百夜たちの少し前を歩いていた。
時折、楽しそうに振り返って言葉を投げかけてくる。
「お汁粉ごちそうさま!!」
「志千兄、大好き!!」
「わかった、わかった。都合いいこと言いやがって」
と、志千は呆れたように笑った。
「妹たちに慕われているんだな」
「使われてるだけだよ。上の兄がお堅いからって、あいつら俺にばっかりたかってくるんだぜ。どっか連れてけとか、なにか食わせろとかさ」
口では文句を言っているが、満更でもなさそうだ。
「連れ立って歩きたいんじゃないか。志千が兄だったら、さぞかし自慢だろうから」
「お? どした、急に褒めてくるじゃん」
「今回は妹だったが、あんなふうに助けられて惚れない女はいない」
さきほどの光景を思い浮かべながら、百夜は呟いた。
それを聞いた志千はにんまりして、帽子の上から頭にぽんと手を置いてきた。
「おまえもああやって助けてほしい?」
「いいや、自分で殴って切り抜けるからいい」
「だろうよ。つまり、ただ惚れ直したって話?」
「まあ、そうだ。おれより志千のほうがずっといい男だと言っている。喜べ」
冗談めかして答えたが、嘘は言っていない。
志千はいつも百夜ばかりを褒めて、それに比べると自分はたいしたことないという。
卑屈になっているのではなく、単に百夜を溺愛しているからでてくる台詞だ。
だが、中性的な容姿で冷たい雰囲気の百夜よりも、陽気で男っぽい色気のある志千のほうがよっほど幅広く女に受けるし、愛想もいいので気安く寄ってこられやすい。
弁士台に立てば華やかな存在感があり、なによりいっせいに注目を集めることのできる甘い声の持ち主だ。
志千自身は常に百夜にだけまっすぐ愛情を向けてくれているが、ときどき不安に感じることもある。
だからといって恋人が魅力的で困る、などと漏らそうものなら、惚気るなと百夜まで桜蒔に怒られてしまいそうだ。
お喋りに興じている娘たちの後ろ姿を眺めながら、百夜はずっと内に秘めていた問いを投げかけた。
「志千は……どうしておれなんだ? 今まで誰も好きにならなかったと言っていたのに」
「えっ」
突然の質問に、隣を歩いていた青年が驚いてこちらを向く。
今更なんだという表情をしているが、百夜からちゃんと尋ねたことはなかったのだ。
間髪いれず、志千は答えた。
「え~わかんねえ! でもなんかすっげえ好き。きゅんきゅんする」
「そうか……」
きゅんきゅんとはなんだ。
基本的にざっくりとした青年ではあるので、尋ねるだけ無駄だった。
それに百夜だって初めて想いを告げられたときには、志千のことを好きかと訊かれて「わからない」と答えたのだから、あまり人のことは言えない。
そんなことを考えてながら歩いていると、道端の石につまずいて体勢を崩してしまった。
「おっと、危ねえ」
いち早く気づいた志千が、軽々と百夜の腰と肩を前から支えて受け止めた。
気をつけろよ、と唇がつきそうなほど耳元の近くで囁かれる。
助けられたはずなのに、つい上目遣いに睨みつけてしまう。
「……そういうとこだぞ」
「ん? きゅんきゅんした?」
つまり、胸が高鳴るみたいな意味だったらしい。
得意げに見下ろしてくるので、照れ隠しに憎まれ口を叩いた。
「桜蒔先生に頼んで、もっと文学的な表現に直してもらえ」
「はは、うんざりした顔が目に浮かぶ」
顔を近づけたまま小さく笑い合っていると、上の妹が振り返って、意外そうに自分たちを眺めていた。
少し距離が近すぎたかと思って離れようとすると、いつの間にか志千の実家に到着していた。
「……でかすぎる」
「ん、そうか? 周りもこんなもんじゃね?」
たしかに周囲にも大きな家が並んでいるが、そもそも金持ちの商家ばかりが居を構えていそうな町内だ。
浅草十二階下に連なっているあばら家しか知らない百夜からすれば、まるで時代物の劇に出てくる大名屋敷みたいに感じる。
といっても古臭さはなく、商家らしい明るく洗練された日本家屋だった。
屋根つきの門をくぐって、玄関へと続く石畳を歩く。
女中とともに、奥から落ち着いた色柄の着物を着た母親らしき人がでてきた。
「みな、さつき、おかえりなさい」
「ただいまぁ」
「お母さん、ただいま」
常に口元が微笑んでいるような、たおやかで上品な雰囲気。世間でいう大和撫子とはこんな感じだろうか。
志千とあまり似ていない上の妹は、どうやら母親似らしいと納得した。
「遅かったわね。花村百夜のプロマイド、ちゃんとお母さんの分も──」
「途中で志千兄たちと会って、一緒に帰ってきたよ」
志千が後ろにいるのに気づいて、伸ばしていた両手を慌てて引っ込める。
「あらっ、やだ。志千さん、わざわざ帝都から呼び戻してごめんなさいね。じゃあお客様もご一緒かしら」
「母さん、ただいま。同じ下宿のやつを連れてきたから、しばらくよろしく」
百夜は志千の背後からそろそろと顔をだし、帽子を脱いで、事前に教えてもらっていた付け焼刃の挨拶をした。
「ハジメマシテ。オ世話ニナリマス」
「ぶっ、片言……!」
噴きだしている志千の脇腹をこっそり突いて抗議していると──
「ま、まあっ……!! は、花村百夜……!? さん……!?」
両手で口元を押さえた志千の母が、それきり言葉を失っていた。
「志千兄!! 何時の汽車で着いたの!? お土産は!? 浅草のつげ櫛は!?」
「ねっ、俳優の友達を連れてくるってほんと!? 有名なひと!?」
「あっ、ねえねえ! 俳優といえば、花村百夜って会ったことある!? 映画会社と宴会とかあるんでしょ!?」
「今プロマイド買ってきたの!! 女学校で一番人気!! 弁士の伝手でサインとかもらえない!?」
よくもまあ、これほど矢継ぎ早に質問が飛びだすものだと、百夜がその勢いに及び腰になっていると──
「あ~……花村百夜ね……」
志千が苦笑いしながら、少し離れた場所に立って成り行きを見守っていたこちらを指さした。
会釈して帽子を軽くあげると、娘たちが一瞬で硬直した。
「えっ、うそ、はっ……」
「花村百夜ーー!?」
伊勢佐木町の賑やかな通りが、甲高い叫び声に包まれた。
***
「うるさくて悪いな。うちの妹たちだよ」
汁粉を食べさせろと無理やり連れてこられた甘味処で、百夜はテーブルを挟んで志千の妹らと向かい合っていた。
「寿みな、十六歳です」
「寿さつき、十五歳です!」
兄妹の名は全員数字にちなんでいるらしい。水無月と皐月、つまり六月と五月だ。
みなのほうは細面でおっとりした顔立ち、さつきは目鼻立ちがはっきりしており、キリッとした眉が志千に似ている。
自己紹介が終わったところで、また質問攻めが始まった。
「百夜さんは何歳!? きょうだいいる!? あっ非公開情報!?」
「志千兄と同じ下宿なのよね!? デビュー前からそこに住んでるの!?」
「そうだ、プロマイドにサインください!!」
「ずるい!! あたしも!!」
お喋りもとまらなければ、しっかり匙も口に運んでいる。器用なものだ。
「おまえらなぁ、あまり困らせんなよ」
若い娘のかしましさなら、松柏キネマの衣装部で慣れてはいる。なのでさほど困りはしないが、兄の顔をしている志千を見るのは新鮮で楽しかった。
「暗くなる前に帰らないとお袋に叱られるだろ? 早く食えよー」
「はーい。夕食前に間食したのはないしょにしてよね」
「夕食といえば、今日はお客様がいるから支度を手伝うように言われてなかったっけ?」
「言われてたかも? もー、最近花嫁修業だかなんだかって、炊事を覚えろってうるさく言われるんだから。女中さんがいるのに」
話題はあちこちに飛びながら、汁粉が平らげられていく。
店をでてからもきゃっきゃと騒がしく、百夜たちの少し前を歩いていた。
時折、楽しそうに振り返って言葉を投げかけてくる。
「お汁粉ごちそうさま!!」
「志千兄、大好き!!」
「わかった、わかった。都合いいこと言いやがって」
と、志千は呆れたように笑った。
「妹たちに慕われているんだな」
「使われてるだけだよ。上の兄がお堅いからって、あいつら俺にばっかりたかってくるんだぜ。どっか連れてけとか、なにか食わせろとかさ」
口では文句を言っているが、満更でもなさそうだ。
「連れ立って歩きたいんじゃないか。志千が兄だったら、さぞかし自慢だろうから」
「お? どした、急に褒めてくるじゃん」
「今回は妹だったが、あんなふうに助けられて惚れない女はいない」
さきほどの光景を思い浮かべながら、百夜は呟いた。
それを聞いた志千はにんまりして、帽子の上から頭にぽんと手を置いてきた。
「おまえもああやって助けてほしい?」
「いいや、自分で殴って切り抜けるからいい」
「だろうよ。つまり、ただ惚れ直したって話?」
「まあ、そうだ。おれより志千のほうがずっといい男だと言っている。喜べ」
冗談めかして答えたが、嘘は言っていない。
志千はいつも百夜ばかりを褒めて、それに比べると自分はたいしたことないという。
卑屈になっているのではなく、単に百夜を溺愛しているからでてくる台詞だ。
だが、中性的な容姿で冷たい雰囲気の百夜よりも、陽気で男っぽい色気のある志千のほうがよっほど幅広く女に受けるし、愛想もいいので気安く寄ってこられやすい。
弁士台に立てば華やかな存在感があり、なによりいっせいに注目を集めることのできる甘い声の持ち主だ。
志千自身は常に百夜にだけまっすぐ愛情を向けてくれているが、ときどき不安に感じることもある。
だからといって恋人が魅力的で困る、などと漏らそうものなら、惚気るなと百夜まで桜蒔に怒られてしまいそうだ。
お喋りに興じている娘たちの後ろ姿を眺めながら、百夜はずっと内に秘めていた問いを投げかけた。
「志千は……どうしておれなんだ? 今まで誰も好きにならなかったと言っていたのに」
「えっ」
突然の質問に、隣を歩いていた青年が驚いてこちらを向く。
今更なんだという表情をしているが、百夜からちゃんと尋ねたことはなかったのだ。
間髪いれず、志千は答えた。
「え~わかんねえ! でもなんかすっげえ好き。きゅんきゅんする」
「そうか……」
きゅんきゅんとはなんだ。
基本的にざっくりとした青年ではあるので、尋ねるだけ無駄だった。
それに百夜だって初めて想いを告げられたときには、志千のことを好きかと訊かれて「わからない」と答えたのだから、あまり人のことは言えない。
そんなことを考えてながら歩いていると、道端の石につまずいて体勢を崩してしまった。
「おっと、危ねえ」
いち早く気づいた志千が、軽々と百夜の腰と肩を前から支えて受け止めた。
気をつけろよ、と唇がつきそうなほど耳元の近くで囁かれる。
助けられたはずなのに、つい上目遣いに睨みつけてしまう。
「……そういうとこだぞ」
「ん? きゅんきゅんした?」
つまり、胸が高鳴るみたいな意味だったらしい。
得意げに見下ろしてくるので、照れ隠しに憎まれ口を叩いた。
「桜蒔先生に頼んで、もっと文学的な表現に直してもらえ」
「はは、うんざりした顔が目に浮かぶ」
顔を近づけたまま小さく笑い合っていると、上の妹が振り返って、意外そうに自分たちを眺めていた。
少し距離が近すぎたかと思って離れようとすると、いつの間にか志千の実家に到着していた。
「……でかすぎる」
「ん、そうか? 周りもこんなもんじゃね?」
たしかに周囲にも大きな家が並んでいるが、そもそも金持ちの商家ばかりが居を構えていそうな町内だ。
浅草十二階下に連なっているあばら家しか知らない百夜からすれば、まるで時代物の劇に出てくる大名屋敷みたいに感じる。
といっても古臭さはなく、商家らしい明るく洗練された日本家屋だった。
屋根つきの門をくぐって、玄関へと続く石畳を歩く。
女中とともに、奥から落ち着いた色柄の着物を着た母親らしき人がでてきた。
「みな、さつき、おかえりなさい」
「ただいまぁ」
「お母さん、ただいま」
常に口元が微笑んでいるような、たおやかで上品な雰囲気。世間でいう大和撫子とはこんな感じだろうか。
志千とあまり似ていない上の妹は、どうやら母親似らしいと納得した。
「遅かったわね。花村百夜のプロマイド、ちゃんとお母さんの分も──」
「途中で志千兄たちと会って、一緒に帰ってきたよ」
志千が後ろにいるのに気づいて、伸ばしていた両手を慌てて引っ込める。
「あらっ、やだ。志千さん、わざわざ帝都から呼び戻してごめんなさいね。じゃあお客様もご一緒かしら」
「母さん、ただいま。同じ下宿のやつを連れてきたから、しばらくよろしく」
百夜は志千の背後からそろそろと顔をだし、帽子を脱いで、事前に教えてもらっていた付け焼刃の挨拶をした。
「ハジメマシテ。オ世話ニナリマス」
「ぶっ、片言……!」
噴きだしている志千の脇腹をこっそり突いて抗議していると──
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