3 / 12
久しぶりのドレスと誕生日パーティー
しおりを挟む
「おい、ネクタイが曲がっているぞ」
「王子、最近おかんみたいですねぇ」
「…お前…一応俺の執事だよな?執事は主人に尽くすものだ。なのに、なんで俺がお前のワイシャツを綺麗にたたんでいるんだよ?」
正座をしながらピシッ!とワイシャツをたたんでいるアルテミス王子はなんだか、おかんみたいね。
「なんかそういうの苦手で、あ、凄く綺麗になりました!ありがとうございます」
今日は部屋にある服を片付けようとしたが、見事にぐちゃぐちゃになってしまい、私が来るのが遅いと王子は怒鳴りに来たけど服の片付けを手伝ってくれた。
片付けが終わったので今日も王子と一緒に帝王学を共に学ぶ。いつも一緒なので、アルテミス王子もどうせなら私も学べと誘ってくれた。
「あ、そういえばトランスから聞いたんですが来週王子の誕生日パーティーですね」
「…お前あいつと仲いいのか?」
「ふっ、子分ですからね!羨ましいですか?」
「…全然…」
来週はアルテミス王子の誕生日。王妃も弟のティラミス王子、貴族達も誕生日パーティーに参加をする。誕生日パーティーはある意味王子の婚約者探しでもあるけれどまだヒロインとの出会いは当分先だもの、とりあえず王宮のパーティーの食事が楽しみかな!他の物語に出てくる人達もいるかな?
「兄上っ!!」
そう呼ぶ声のほうを振り向くと金色の髪に青い目の、そうアルテミス王子の弟、ティラミス王子だわ。彼もヒロインの虜になっちゃうのよね!ライバルは弟王子!でも弟のティラミス王子は兄想いで結局ヒロインに想いを告げずにアルテミス王子を応援しちゃうんだわ、あぁ良き兄弟愛だわ。私は彼に一礼をしてアルテミス王子の後ろに控えた。
「…ティラミスか」
「兄上、来週は兄上の誕生日パーティーですよね?良い令嬢と出会えるといいですね」
「…俺よりお前目当てが多いだろうな」
「兄上…僕は母上がなんといおうと味方ですから…まだ力になれなくて…ごめんなさい」
「…別に気にするな」
そうアルテミス王子は弟の頭を撫でてあげる。くっ!可愛い兄弟ね!なんか私も兄弟が欲しくなった!
ティラミス王子は笑顔でまた来週パーティーでと挨拶をして去っていった。
「兄弟仲良しですね」
「…ティラミスはいい弟だ…って何故頭を撫でる!」
「ふふ、貴方もいいお兄様ですよー」
王子は顔を赤くして照れながら
「…っ!とにかく勉強しにいくぞ!!」
「はいっ」
パーティー当日
煌びやかなシャンデリアとご馳走が沢山。可愛らしい令嬢達も沢山!お見合いパーティーか!って突っ込むくらいだわ。
「あ!父上!」
「ルナ!きちんと執事をしているか?なんか面白い事あったら私に教えてくれよ?」
「そうですねえーあ、私子分できました。皇族のトランス様です」
流石は俺の子だ!と笑ってくれた父のそばには王様がいた。王妃様は…ティラミス王子と一緒にいて、令嬢達と話をしている。
「最近のアルテミスの表情は凄く優しくなったと聞いているよ」
「アルテミス王子は元々優しい方ですよ。あ、でも最近小姑みたいですね」
「はっはっはっ!そうかそうか!仲良くしてるみたいで良かったよ」
そう王様に頭を撫でられながら何故か褒められた。王様はつまらなそうに椅子に座っている本日の主人公アルテミスを心配そうにみつめる。貴族も令嬢達もアルテミス王子の元へいかず、ティラミス王子の方ばかりへ挨拶をしたりしていることが悔しいと嘆いていた。
「自らダンスをしてくれる令嬢もいないでしょうな。王子を怖がっている」
「…そうだな。ここで誰もいないとなると…王子としての威厳がなくなるな…」
父上と王様はアルテミス王子を心配そうに見つめる。そうか、、、これは王子の婚約者探しだけではないわ。時期後継者とあろうものが誰も相手をしてくれないというのは恥をさらしているようなものだから。あぁ、だからか、12歳となる誕生日パーティーでも憂鬱そうにしていたアルテミス王子…
「…王様、父上、お願いがあるのですが…」
🎵♬~♪
「ねぇ、誰か行って差し上げたら?アルテミス王子と踊るの」
「なら貴女が行けばいいじゃない!私は嫌よ!ティラミス王子と踊りたいもの!」
「やっぱりアルテミス王子と踊りたい令嬢なんて誰もいねーよな?」
クスクス笑い始まる貴族に弟のティラミスは
「僕の兄上だ!笑うな!」とみんなに注意するもののそばにいた王妃は
「ティラミス…お前が次期国王なのよ?あんな子を兄と思わなくてもよろしいのに…お前はやはり優しい子だわ」
「母上…どうして、僕はっ!」
そうティラミスが言いかけた時、周りがザワザワとし始まる。令嬢達が
「あの娘…誰かしら?見た事がないわ…ねえ王様も一緒よ?何処かのお姫様かしら?」
青い薔薇模様の刺繍の白いドレスを着た、オレンジ色の綺麗なストレート髪の令嬢が現れたのをみんな注目していた。彼女は一歩一歩前を歩いて、ティラミス王子の横を通るとティラミスは頰を赤らめた。
「…か、可愛い…」
そうティラミスは彼女をダンスに誘おうとしたら、彼女は真っ直ぐと前を向いて、アルテミスの元へ行った。ザワザワと周りは驚いていた。
「お誕生日おめでとうございます。アルテミス王子」
ニッコリ微笑む令嬢ととても驚くアルテミス王子。
「……おま、、お、なっ…?ル、ルナか?」
「流石はアルテミス王子ですね。女装してみました」
「お前は元々…女だろ…」
「ふふ、とりあえず私と一曲踊りませんか?」
久しぶりに女装…いやドレスを着てみたけどやっぱりお腹が苦しいわね。アルテミス王子は私の手を取り
「お前…馬鹿だなあ…」と笑った。
アルテミス王子が笑っているぞ、とヒソヒソと囁く人達もいたけど私達は音楽に合わせて楽しく踊った。
「王子、あとで肉を一緒に食べましょう」
「お前…もっと令嬢らしく可愛いこと言えよ…」
「あの脂たっぷりのキチンを食べませんこと?でしょうか?」
「プッ…バーカ」
こうしてダンスを終えた後、お肉を食べようとしたらアルテミス王子が私の腕を掴み
「その格好でウロウロするな!」
「え、お肉は…」
王子は真っ赤な顔をしながら
「…と、とにかくその姿はダメだ!着替えてこい」
そう言われたので着替えた後私は肉をたらふく食べました。デザートには勿論チーズケーキを食べた。やっぱり王宮にきて正解だわ!チーズケーキが美味しいんだもの!それよりもなんだか周りは慌ただしい様子だった、誰かを探してたみたいだけど、王子の誕生日パーティーは無事終了!!
「はぁ……ねえ、兄上…兄上と踊った令嬢はどこの家のこ?探しても見つからなくて…」
「……さあ…俺も知らない…」
何やら兄弟仲良くティータイムをしているので私は二人に紅茶を入れた。
ルナが入れた紅茶を一口飲むアルテミスは溜め息をしながら
「よりにもよってティラミスもか…」
そうポソと呟いていたのをルナは気付かない。
「王子、最近おかんみたいですねぇ」
「…お前…一応俺の執事だよな?執事は主人に尽くすものだ。なのに、なんで俺がお前のワイシャツを綺麗にたたんでいるんだよ?」
正座をしながらピシッ!とワイシャツをたたんでいるアルテミス王子はなんだか、おかんみたいね。
「なんかそういうの苦手で、あ、凄く綺麗になりました!ありがとうございます」
今日は部屋にある服を片付けようとしたが、見事にぐちゃぐちゃになってしまい、私が来るのが遅いと王子は怒鳴りに来たけど服の片付けを手伝ってくれた。
片付けが終わったので今日も王子と一緒に帝王学を共に学ぶ。いつも一緒なので、アルテミス王子もどうせなら私も学べと誘ってくれた。
「あ、そういえばトランスから聞いたんですが来週王子の誕生日パーティーですね」
「…お前あいつと仲いいのか?」
「ふっ、子分ですからね!羨ましいですか?」
「…全然…」
来週はアルテミス王子の誕生日。王妃も弟のティラミス王子、貴族達も誕生日パーティーに参加をする。誕生日パーティーはある意味王子の婚約者探しでもあるけれどまだヒロインとの出会いは当分先だもの、とりあえず王宮のパーティーの食事が楽しみかな!他の物語に出てくる人達もいるかな?
「兄上っ!!」
そう呼ぶ声のほうを振り向くと金色の髪に青い目の、そうアルテミス王子の弟、ティラミス王子だわ。彼もヒロインの虜になっちゃうのよね!ライバルは弟王子!でも弟のティラミス王子は兄想いで結局ヒロインに想いを告げずにアルテミス王子を応援しちゃうんだわ、あぁ良き兄弟愛だわ。私は彼に一礼をしてアルテミス王子の後ろに控えた。
「…ティラミスか」
「兄上、来週は兄上の誕生日パーティーですよね?良い令嬢と出会えるといいですね」
「…俺よりお前目当てが多いだろうな」
「兄上…僕は母上がなんといおうと味方ですから…まだ力になれなくて…ごめんなさい」
「…別に気にするな」
そうアルテミス王子は弟の頭を撫でてあげる。くっ!可愛い兄弟ね!なんか私も兄弟が欲しくなった!
ティラミス王子は笑顔でまた来週パーティーでと挨拶をして去っていった。
「兄弟仲良しですね」
「…ティラミスはいい弟だ…って何故頭を撫でる!」
「ふふ、貴方もいいお兄様ですよー」
王子は顔を赤くして照れながら
「…っ!とにかく勉強しにいくぞ!!」
「はいっ」
パーティー当日
煌びやかなシャンデリアとご馳走が沢山。可愛らしい令嬢達も沢山!お見合いパーティーか!って突っ込むくらいだわ。
「あ!父上!」
「ルナ!きちんと執事をしているか?なんか面白い事あったら私に教えてくれよ?」
「そうですねえーあ、私子分できました。皇族のトランス様です」
流石は俺の子だ!と笑ってくれた父のそばには王様がいた。王妃様は…ティラミス王子と一緒にいて、令嬢達と話をしている。
「最近のアルテミスの表情は凄く優しくなったと聞いているよ」
「アルテミス王子は元々優しい方ですよ。あ、でも最近小姑みたいですね」
「はっはっはっ!そうかそうか!仲良くしてるみたいで良かったよ」
そう王様に頭を撫でられながら何故か褒められた。王様はつまらなそうに椅子に座っている本日の主人公アルテミスを心配そうにみつめる。貴族も令嬢達もアルテミス王子の元へいかず、ティラミス王子の方ばかりへ挨拶をしたりしていることが悔しいと嘆いていた。
「自らダンスをしてくれる令嬢もいないでしょうな。王子を怖がっている」
「…そうだな。ここで誰もいないとなると…王子としての威厳がなくなるな…」
父上と王様はアルテミス王子を心配そうに見つめる。そうか、、、これは王子の婚約者探しだけではないわ。時期後継者とあろうものが誰も相手をしてくれないというのは恥をさらしているようなものだから。あぁ、だからか、12歳となる誕生日パーティーでも憂鬱そうにしていたアルテミス王子…
「…王様、父上、お願いがあるのですが…」
🎵♬~♪
「ねぇ、誰か行って差し上げたら?アルテミス王子と踊るの」
「なら貴女が行けばいいじゃない!私は嫌よ!ティラミス王子と踊りたいもの!」
「やっぱりアルテミス王子と踊りたい令嬢なんて誰もいねーよな?」
クスクス笑い始まる貴族に弟のティラミスは
「僕の兄上だ!笑うな!」とみんなに注意するもののそばにいた王妃は
「ティラミス…お前が次期国王なのよ?あんな子を兄と思わなくてもよろしいのに…お前はやはり優しい子だわ」
「母上…どうして、僕はっ!」
そうティラミスが言いかけた時、周りがザワザワとし始まる。令嬢達が
「あの娘…誰かしら?見た事がないわ…ねえ王様も一緒よ?何処かのお姫様かしら?」
青い薔薇模様の刺繍の白いドレスを着た、オレンジ色の綺麗なストレート髪の令嬢が現れたのをみんな注目していた。彼女は一歩一歩前を歩いて、ティラミス王子の横を通るとティラミスは頰を赤らめた。
「…か、可愛い…」
そうティラミスは彼女をダンスに誘おうとしたら、彼女は真っ直ぐと前を向いて、アルテミスの元へ行った。ザワザワと周りは驚いていた。
「お誕生日おめでとうございます。アルテミス王子」
ニッコリ微笑む令嬢ととても驚くアルテミス王子。
「……おま、、お、なっ…?ル、ルナか?」
「流石はアルテミス王子ですね。女装してみました」
「お前は元々…女だろ…」
「ふふ、とりあえず私と一曲踊りませんか?」
久しぶりに女装…いやドレスを着てみたけどやっぱりお腹が苦しいわね。アルテミス王子は私の手を取り
「お前…馬鹿だなあ…」と笑った。
アルテミス王子が笑っているぞ、とヒソヒソと囁く人達もいたけど私達は音楽に合わせて楽しく踊った。
「王子、あとで肉を一緒に食べましょう」
「お前…もっと令嬢らしく可愛いこと言えよ…」
「あの脂たっぷりのキチンを食べませんこと?でしょうか?」
「プッ…バーカ」
こうしてダンスを終えた後、お肉を食べようとしたらアルテミス王子が私の腕を掴み
「その格好でウロウロするな!」
「え、お肉は…」
王子は真っ赤な顔をしながら
「…と、とにかくその姿はダメだ!着替えてこい」
そう言われたので着替えた後私は肉をたらふく食べました。デザートには勿論チーズケーキを食べた。やっぱり王宮にきて正解だわ!チーズケーキが美味しいんだもの!それよりもなんだか周りは慌ただしい様子だった、誰かを探してたみたいだけど、王子の誕生日パーティーは無事終了!!
「はぁ……ねえ、兄上…兄上と踊った令嬢はどこの家のこ?探しても見つからなくて…」
「……さあ…俺も知らない…」
何やら兄弟仲良くティータイムをしているので私は二人に紅茶を入れた。
ルナが入れた紅茶を一口飲むアルテミスは溜め息をしながら
「よりにもよってティラミスもか…」
そうポソと呟いていたのをルナは気付かない。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
433
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる