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アルテミス王子とルナの席
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女子生徒を保健室へ送ったあと、私達は教室へ向かった。ガラッとアルテミス王子が教室へ入るとザワザワと賑やかだった教室がシンと静かになった。どうやら席は自由のようですね。アルテミス王子は不機嫌な顔をして
「…ちっ…だから、嫌なんだよ…」
とブスッとした顔で一番後ろの席に座ろうと歩いていたので、やはりここは晴れ舞台!初登校でおめでたいですからね!私は昨日の夜から準備をしていた花びらをアルテミス王子が歩くたびに、ヒラヒラと花びらを撒いた。
「……ルナ」
「なんですか?」
「花びらとか…嫌がらせか?」
「え、もう少し派手な方が良かったですか?」
「やめろ、花を振り撒くのは。恥ずかしいからっ!」
アルテミス王子と話をしていると、周りはアルテミス王子を怖がって目を逸らす方達ばかり。
「…嫌われてるようですね?」
「…慣れてる」
「慣れちゃいけませんよ。私はアルテミス王子が好きですからね」
「………っ!!とにかく!お前も席に着けって、トランス!なんでお前がルナの隣なんだ!」
そばにいたトランスはニヤと笑い私の隣に素早く座った。
「ルナ兄貴の右腕は俺だからな!隣は当然!」
と自信満々に言いセイラ様は悔しそうに
「私がルナ様の隣が良かったのに!はあ、しょうがないわ、ルナ様の前にしましょう」
右からトランス、私、アルテミス王子、私の前にはセイラ様と席の順となりました。セイラ様は
「ふん、まったくアルテミス王子を怖がったところで何も起きやしませんのに。あら、ビクビクしている皆様はご自分の席に座らないで立ったまま授業を受けるのかしら?」
そうクラスのみんなは、セイラ様の顔を見てビクビクし、そそくさと席に座った。流石悪役令嬢ですね!!セイラ様はくるりと私の方を見て
「みんなを黙らせましたわ!ルナ様と授業受けるのが楽しみですもの!」
と、なんだか可愛いらしいチワワみたいです。私はセイラ様の頭を撫でて
「よくできました」と褒めたらセイラ様は頰を赤らめて何故かアルテミス王子の方を見て
「勝ったわ!」と声にだしていた。私はアルテミス王子の肩をポンとたたき、セイラ様は妬きもちを妬かせたいのですよ…と目で訴えたら
「…色々勘違いしてるが、違うと思うぞ」と何故か呆れていた。
クラスのみんなに怖がられているアルテミス王子…可愛いらしいところもあると、徐々に知ってもらわなければなりませんね!
「…アルテミス王子」
「なんだ」
「これからの学園楽しみですね」
「……っ」
私はアルテミス王子の耳元にポソッと囁いて話したら、アルテミス王子は何故か顔を赤くし、プイッと窓の方を向いてしまいました。
「…ちっ…だから、嫌なんだよ…」
とブスッとした顔で一番後ろの席に座ろうと歩いていたので、やはりここは晴れ舞台!初登校でおめでたいですからね!私は昨日の夜から準備をしていた花びらをアルテミス王子が歩くたびに、ヒラヒラと花びらを撒いた。
「……ルナ」
「なんですか?」
「花びらとか…嫌がらせか?」
「え、もう少し派手な方が良かったですか?」
「やめろ、花を振り撒くのは。恥ずかしいからっ!」
アルテミス王子と話をしていると、周りはアルテミス王子を怖がって目を逸らす方達ばかり。
「…嫌われてるようですね?」
「…慣れてる」
「慣れちゃいけませんよ。私はアルテミス王子が好きですからね」
「………っ!!とにかく!お前も席に着けって、トランス!なんでお前がルナの隣なんだ!」
そばにいたトランスはニヤと笑い私の隣に素早く座った。
「ルナ兄貴の右腕は俺だからな!隣は当然!」
と自信満々に言いセイラ様は悔しそうに
「私がルナ様の隣が良かったのに!はあ、しょうがないわ、ルナ様の前にしましょう」
右からトランス、私、アルテミス王子、私の前にはセイラ様と席の順となりました。セイラ様は
「ふん、まったくアルテミス王子を怖がったところで何も起きやしませんのに。あら、ビクビクしている皆様はご自分の席に座らないで立ったまま授業を受けるのかしら?」
そうクラスのみんなは、セイラ様の顔を見てビクビクし、そそくさと席に座った。流石悪役令嬢ですね!!セイラ様はくるりと私の方を見て
「みんなを黙らせましたわ!ルナ様と授業受けるのが楽しみですもの!」
と、なんだか可愛いらしいチワワみたいです。私はセイラ様の頭を撫でて
「よくできました」と褒めたらセイラ様は頰を赤らめて何故かアルテミス王子の方を見て
「勝ったわ!」と声にだしていた。私はアルテミス王子の肩をポンとたたき、セイラ様は妬きもちを妬かせたいのですよ…と目で訴えたら
「…色々勘違いしてるが、違うと思うぞ」と何故か呆れていた。
クラスのみんなに怖がられているアルテミス王子…可愛いらしいところもあると、徐々に知ってもらわなければなりませんね!
「…アルテミス王子」
「なんだ」
「これからの学園楽しみですね」
「……っ」
私はアルテミス王子の耳元にポソッと囁いて話したら、アルテミス王子は何故か顔を赤くし、プイッと窓の方を向いてしまいました。
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