TikTok作品

syosetu_tiktok

文字の大きさ
1 / 1

「愛してる」 そう言って私は崖を飛び降りた。

しおりを挟む
「愛してる」
そう言って私は崖を飛び降りた。

夏休み真っ只中の猛暑日。私は部活が終わって家までの道を歩いていた。その時、少し前に付き合っている彼氏が見えた。しかし、さっき「今日は一緒に帰れない」と言っていたけどな、、?まぁ、聞いてみればわかる事だ。聞こうとして、近づいた時。うだるような暑さも流れるような汗もどうでも良くなるような冷たい現実がそこにはあった。隣にいる女は誰だ。私の頭の中は真っ白となった。そこに追い打ちをかけるようにお互いに恥ずかしそうな顔をしながら関節キスだなんだと言い合っている。これ以上その光景を見たくなくて私は行き先もわからず走り出していた。気づくと私は海岸に座り込んでいた。彼と一緒に来た場所だ。思い返しているうちに行ってみたい場所ができた。私と彼が付き合った場所。少し小高い山、というか崖。
頂上に着いて、彼に電話をかける。
「ねぇ、今日一緒に歩いていた女の子は、誰?」
「いや、、それは、」
言い訳を並べる彼。ここに来た時点でやることは決まっていた。ここから始まって、終わるんだ。
私のこの気持ちが嘘にならないように。彼の心に私が一生残ってくれるように。そして私のこの気持ちが無くならないように。この気持ちを閉じ込めたまま、死のう。

「愛してる」
そう言って私は崖を飛び降りた。

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

2回目の逃亡

158
恋愛
エラは王子の婚約者になりたくなくて1度目の人生で思い切りよく逃亡し、その後幸福な生活を送った。だが目覚めるとまた同じ人生が始まっていて・・・

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
恋愛
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

~春の国~片足の不自由な王妃様

クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。 春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。 街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。 それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。 しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。 花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??

不倫の味

麻実
恋愛
夫に裏切られた妻。彼女は家族を大事にしていて見失っていたものに気付く・・・。

抱きしめて

麻実
恋愛
夫の長期に亘る不倫に 女としての自信を失った妻は、新しい出会いに飛び込んでいく。

友人の結婚式で友人兄嫁がスピーチしてくれたのだけど修羅場だった

海林檎
恋愛
え·····こんな時代錯誤の家まだあったんだ····? 友人の家はまさに嫁は義実家の家政婦と言った風潮の生きた化石でガチで引いた上での修羅場展開になった話を書きます·····(((((´°ω°`*))))))

悪女の最後の手紙

新川 さとし
恋愛
王国を揺るがす地震が続く中、王子の隣に立っていたのは、婚約者ではなかった。 人々から「悪女」と呼ばれた、ひとりの少女。 彼女は笑い、奪い、好き勝手に振る舞っているように見えた。 婚約者である令嬢は、ただ黙って、その光景を見つめるしかなかった。 理由も知らされないまま、少しずつ立場を奪われ、周囲の視線と噂に耐えながら。 やがて地震は収まり、王国には安堵が訪れる。 ――その直後、一通の手紙が届く。 それは、世界の見え方を、静かに反転させる手紙だった。 悪女と呼ばれた少女が、誰にも知られぬまま選び取った「最後の選択」を描いた物語。 表紙の作成と、文章の校正にAIを利用しています。

勘違い令嬢の心の声

にのまえ
恋愛
僕の婚約者 シンシアの心の声が聞こえた。 シア、それは君の勘違いだ。

処理中です...