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ギルド設立
ゲーム開始
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俺の名前は武田尊。タケルと呼ばれている。今日は一部のマニアックな人達の間で期待されているゲームがオープンする日だ。このゲーム会社の名前はインフィニティ太郎。前のゲームがそこそこヒットし上場も果たしている。株も購入し、ゲームを盛り上げる気満々だ。
このゲームはレベル上限無制限。それに伴いモンスターのレベルも無制限だ。レベル99で止まる事がない。それだけでわくわくした。
ひとりのキャラのレベルを上げまくるべきか、5人に絞って上げるべきか非常に迷う。迷っていても仕方ない。キャラメイクをして始めよう。何やらイケメンが設定されている。面倒なのでそのまま開始する。初期のままでも、ランダムで決定されるとスマホゲームの専門紙で読んだし、問題無いだろう。
所がこれが大きな問題だったと後になってから気がつく事になる。キャラのメイキングが終わった所で、仲間になるキャラのガチャを引く事になった。画面が虹色に輝く。虹色の水晶が3つに、金が3つ、残り5つは銀だ。
銀のキャラを見ていく。このゲームのガチャは規格外の高さで10回のガチャで3万円。10連続でガチャを回すとオマケで1回増える。3000円も違うのは大きい。なので、銀のキャラも重要なのだ。
虹色は最高レアの5星キャラで金が4星で、銀が3星。星の数は名声ポイントで決まり、キャラの名声が高まればどこまでも上がっていく。星20とかもあるのだと開発者は言っていた。さすがに星100とかは現実的ではないが、たどり着けるようには、努力して作ってみるとインタビューで答えていた。
つまり、現実世界のように、同じプロ野球選手でも知名度が違う事と一緒だ。成長し、結果を出し、実績を重ね、知名度を上げて行けば誰でも有名になれるのだ。なので、星が低いキャラも今は有名ではないだけで、星が少ないと舐めてはいけない。
さあ、さっきのゲームの続きだ。とりあえず戦闘をしてみる。10人単位での戦闘だ。キャラクターが駆け回り、敵の攻撃を後ろに飛んで回避したり、踏み潰される所を後ろに飛んで回避したり、激しい閃光の必殺技で敵を倒したりしている。キャラクターの動きがかなり頑張って作られていて、戦闘を見ていても退屈しない。それどころか応援したくなった。
その戦闘で一番活躍したのは花の騎士フローラだ。逆に一番活躍しなかったのは、俺の分身の主人公と、怠惰な騎士ジークハルトだった。
俺は花の騎士と、やる気がない騎士を同時に育てると面白い気がしてそのふたりに絞って育成してみた。ふたりともレベル55まで上がった。
ゲームが一区切りついたので、スーパーに向かい車を走らせた。半額の鳥の唐揚げをゲットできたのでビールを2缶買って家に向かって車を走らせた。その間にもキャラクター達が自動で戦っている。誰かを特別に育てる時以外は、勝手にキャラクター達が成長するのだ。その成長具合はキャラの性格と素質に影響される。
無事家に到着して、ビールを飲んで唐揚げを食べる。至福のひととき。働いてないが、毎日でなければビール飲んでもいいよね。さすがにヤバいと申し訳程度に経済新聞を読み、めぼしい企業の株を買う。大正という食品メーカーが新商品を出すらしい。体の免疫力を高めるヨーグルトでお世話になってるし、次の商品も期待大だ。
こうして、俺のつまらない1日は終わった。朝起きると、フローラのレベルは85になっていた。30のレベルアップだ。そして怠惰な騎士ジークハルトのレベルを見てみた。56だった。1しか増えていない。他のキャラ達は平均レベル20は増えていた。ここは、やる気の無いジークハルトに絞り、手動で鍛えるしかないと、懸命にレベル上げをした。レベル230になった。時間は昼になっていた。
このゲームはレベル上限無制限。それに伴いモンスターのレベルも無制限だ。レベル99で止まる事がない。それだけでわくわくした。
ひとりのキャラのレベルを上げまくるべきか、5人に絞って上げるべきか非常に迷う。迷っていても仕方ない。キャラメイクをして始めよう。何やらイケメンが設定されている。面倒なのでそのまま開始する。初期のままでも、ランダムで決定されるとスマホゲームの専門紙で読んだし、問題無いだろう。
所がこれが大きな問題だったと後になってから気がつく事になる。キャラのメイキングが終わった所で、仲間になるキャラのガチャを引く事になった。画面が虹色に輝く。虹色の水晶が3つに、金が3つ、残り5つは銀だ。
銀のキャラを見ていく。このゲームのガチャは規格外の高さで10回のガチャで3万円。10連続でガチャを回すとオマケで1回増える。3000円も違うのは大きい。なので、銀のキャラも重要なのだ。
虹色は最高レアの5星キャラで金が4星で、銀が3星。星の数は名声ポイントで決まり、キャラの名声が高まればどこまでも上がっていく。星20とかもあるのだと開発者は言っていた。さすがに星100とかは現実的ではないが、たどり着けるようには、努力して作ってみるとインタビューで答えていた。
つまり、現実世界のように、同じプロ野球選手でも知名度が違う事と一緒だ。成長し、結果を出し、実績を重ね、知名度を上げて行けば誰でも有名になれるのだ。なので、星が低いキャラも今は有名ではないだけで、星が少ないと舐めてはいけない。
さあ、さっきのゲームの続きだ。とりあえず戦闘をしてみる。10人単位での戦闘だ。キャラクターが駆け回り、敵の攻撃を後ろに飛んで回避したり、踏み潰される所を後ろに飛んで回避したり、激しい閃光の必殺技で敵を倒したりしている。キャラクターの動きがかなり頑張って作られていて、戦闘を見ていても退屈しない。それどころか応援したくなった。
その戦闘で一番活躍したのは花の騎士フローラだ。逆に一番活躍しなかったのは、俺の分身の主人公と、怠惰な騎士ジークハルトだった。
俺は花の騎士と、やる気がない騎士を同時に育てると面白い気がしてそのふたりに絞って育成してみた。ふたりともレベル55まで上がった。
ゲームが一区切りついたので、スーパーに向かい車を走らせた。半額の鳥の唐揚げをゲットできたのでビールを2缶買って家に向かって車を走らせた。その間にもキャラクター達が自動で戦っている。誰かを特別に育てる時以外は、勝手にキャラクター達が成長するのだ。その成長具合はキャラの性格と素質に影響される。
無事家に到着して、ビールを飲んで唐揚げを食べる。至福のひととき。働いてないが、毎日でなければビール飲んでもいいよね。さすがにヤバいと申し訳程度に経済新聞を読み、めぼしい企業の株を買う。大正という食品メーカーが新商品を出すらしい。体の免疫力を高めるヨーグルトでお世話になってるし、次の商品も期待大だ。
こうして、俺のつまらない1日は終わった。朝起きると、フローラのレベルは85になっていた。30のレベルアップだ。そして怠惰な騎士ジークハルトのレベルを見てみた。56だった。1しか増えていない。他のキャラ達は平均レベル20は増えていた。ここは、やる気の無いジークハルトに絞り、手動で鍛えるしかないと、懸命にレベル上げをした。レベル230になった。時間は昼になっていた。
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