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第1話
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主人公は麻生拓真通称タクマである。趣味は走る事で街のマラソン大会では1位になった事もあるが、最近は仕事で疲れてスマホゲームばかりやっている。職場はスーパーマーケット大吉で、8時間勤務。パートのおばちゃん達の集団旅行テロがあれば15時間になるが、今日は平常通りに8時間であがれる。今日の勤務は終了で着替えをして帰宅の準備を始めた。
「お疲れ様でした。お先に失礼します」
「お疲れ様でした。私も帰ります」
同僚の葉山梨花に挨拶して帰ろうとすると梨花がタクマの腕の袖を引っ張った。
「待って下さい。この後飲みに行きません?」
「え、ああ、いいよ近くの焼き鳥でいいかな?」
「わたし焼き鳥好きなんです! 楽しみー! いっぱい飲むぞー」
「え、16000円課金するので予算4000円で」
「えー? じゃあ私無課金なので今日はおごっちゃいますね」
「ありがとう」
梨花は可愛くウインクした。普通の男ならイチコロだがタクマはお礼を言っただけだった。梨花は男性客から人気があり、店の看板娘のようなポジションにいる。そんな彼女と飲めるだけで幸せと言っていい。しかもおごってもらえるなんて幸運の極みである。その事にタクマは気がついていない。
スーパーマーケットを出て2分歩くと焼き鳥のいい香りがしてきた。焼き鳥とり丸についた。店内の雰囲気はよく、常連がカウンターに座り大将と話しながら焼き鳥を食ってビールを飲んでいる。中々の繁盛店だ。
「いらっしゃいませお好きな席にどうぞ」
2人はテーブル席に向かい合って座って、注文をした。梨花の顔がほのかに赤い少し興奮しているようだ。
「大将生ビール2つ、精肉、ネギま、ハツ、カワ、ボンジリ10本ずつ」
「え、ちょ! たのみすぎ! 冷めるよ」
「大丈夫ですよ。焼け次第持ってきてくれるので精肉10本が先にきて次に行きますよ。ね? 大将」
梨花がそう言うと大将がカウンターが笑顔でこう答えた。
「ああ、そうするよ10本ずつ持ってく」
「ね? 安心でしょ?」
「よかった焼きたてが1番美味しいもんね」
「ですねー」
タクマがスマホをいじり出すと梨花が隣に座って画面を覗き見る。とてもいい匂いがする。
「これから16000円課金するんですか?」
「ああ、今日はイベントが始まったばかり無料で手に入るチケットで限定のショボイアイテムはゲットしたから後はいいやつだけなんだ。100回で確定で限定品が出る」
「あーそれは課金ですねー! 私は課金しませんが」
「はぁはぁ。よし、8000円も課金したぞ。12000宝石オマケで貰えた無駄のない課金。これで出れば8000円の得だ」
「狙ったやつ出ろ出ろ!」
「いくよ梨花ちゃんいいかい?」
「いいわ沢山出してね」
こうしてタクマはスロットを開始したが、50回回しても目当ての賞品が出ない。天井まで行ってようやく出た。
「やった! これで最低限の賞品はゲットできた。3000%の技能ダメージクールタイム8秒最大3回まで追加発動可能で運が良ければ9000ダメージ更に最大体力の3%ダメージ次回発動時は1%に落ちるが十分な火力」
「あのー興奮してる所悪いけど、スロット爆死ですね次は私にやらせて下さい。1番いいの引き当ててさしあげましょう」
「え、じゃあ8000円課金するね」
「1000円でもいいですよ? 私の幸運を信じましょう」
課金すると梨花にスマホを手渡した。
「さーこいこい!」
「うそ! 確率0.02%1000回回さないと出ないやつ来たー!」
「ほら言ったでしょ1000円でいいって」
「凄い! 凄いよ梨花ちゃん!」
タクマが梨花に抱きついた。梨花はフフんと誇らしくしていたが、後から顔を赤くした。まだ飲んでないんだけどな。まあ、これはこれでいいか。と思った。
「へいお待ち! お熱いねお2人さん」
焼き鳥がきてタクマは慌てて梨花から離れた。タクマの興奮は冷めることなく、激レア乗り物のドラゴンをしげしげと見ている。10秒ごとに600%の技能ダメージを与え、燃焼状態にし技能ダメージの40%のダメージを毎秒与え続ける更に攻撃力と防御力と体力が3%ずつ上がり最大4スタックそして基本性能は体力プラス10%だ。これはテンションが上がるのも無理もない。
「さあ、いい事あったし、食べましょう飲みましょう!」
「おー! 梨花ちゃん本当にありがとう!」
「タクマさん運ないみたいだから次から課金する時は私がいる時にしましょうね」
「はい梨花様!」
こうして、課金のゴールデンコンビが誕生したのだった。梨花はその後何度も奇跡の大当たりを積み重ねて行く事になる。彼女に課金など必要ない。脅威の豪運なのだから。タクマはその幸運の女神を手に入れたのだ。課金に金棒状態。
「お疲れ様でした。お先に失礼します」
「お疲れ様でした。私も帰ります」
同僚の葉山梨花に挨拶して帰ろうとすると梨花がタクマの腕の袖を引っ張った。
「待って下さい。この後飲みに行きません?」
「え、ああ、いいよ近くの焼き鳥でいいかな?」
「わたし焼き鳥好きなんです! 楽しみー! いっぱい飲むぞー」
「え、16000円課金するので予算4000円で」
「えー? じゃあ私無課金なので今日はおごっちゃいますね」
「ありがとう」
梨花は可愛くウインクした。普通の男ならイチコロだがタクマはお礼を言っただけだった。梨花は男性客から人気があり、店の看板娘のようなポジションにいる。そんな彼女と飲めるだけで幸せと言っていい。しかもおごってもらえるなんて幸運の極みである。その事にタクマは気がついていない。
スーパーマーケットを出て2分歩くと焼き鳥のいい香りがしてきた。焼き鳥とり丸についた。店内の雰囲気はよく、常連がカウンターに座り大将と話しながら焼き鳥を食ってビールを飲んでいる。中々の繁盛店だ。
「いらっしゃいませお好きな席にどうぞ」
2人はテーブル席に向かい合って座って、注文をした。梨花の顔がほのかに赤い少し興奮しているようだ。
「大将生ビール2つ、精肉、ネギま、ハツ、カワ、ボンジリ10本ずつ」
「え、ちょ! たのみすぎ! 冷めるよ」
「大丈夫ですよ。焼け次第持ってきてくれるので精肉10本が先にきて次に行きますよ。ね? 大将」
梨花がそう言うと大将がカウンターが笑顔でこう答えた。
「ああ、そうするよ10本ずつ持ってく」
「ね? 安心でしょ?」
「よかった焼きたてが1番美味しいもんね」
「ですねー」
タクマがスマホをいじり出すと梨花が隣に座って画面を覗き見る。とてもいい匂いがする。
「これから16000円課金するんですか?」
「ああ、今日はイベントが始まったばかり無料で手に入るチケットで限定のショボイアイテムはゲットしたから後はいいやつだけなんだ。100回で確定で限定品が出る」
「あーそれは課金ですねー! 私は課金しませんが」
「はぁはぁ。よし、8000円も課金したぞ。12000宝石オマケで貰えた無駄のない課金。これで出れば8000円の得だ」
「狙ったやつ出ろ出ろ!」
「いくよ梨花ちゃんいいかい?」
「いいわ沢山出してね」
こうしてタクマはスロットを開始したが、50回回しても目当ての賞品が出ない。天井まで行ってようやく出た。
「やった! これで最低限の賞品はゲットできた。3000%の技能ダメージクールタイム8秒最大3回まで追加発動可能で運が良ければ9000ダメージ更に最大体力の3%ダメージ次回発動時は1%に落ちるが十分な火力」
「あのー興奮してる所悪いけど、スロット爆死ですね次は私にやらせて下さい。1番いいの引き当ててさしあげましょう」
「え、じゃあ8000円課金するね」
「1000円でもいいですよ? 私の幸運を信じましょう」
課金すると梨花にスマホを手渡した。
「さーこいこい!」
「うそ! 確率0.02%1000回回さないと出ないやつ来たー!」
「ほら言ったでしょ1000円でいいって」
「凄い! 凄いよ梨花ちゃん!」
タクマが梨花に抱きついた。梨花はフフんと誇らしくしていたが、後から顔を赤くした。まだ飲んでないんだけどな。まあ、これはこれでいいか。と思った。
「へいお待ち! お熱いねお2人さん」
焼き鳥がきてタクマは慌てて梨花から離れた。タクマの興奮は冷めることなく、激レア乗り物のドラゴンをしげしげと見ている。10秒ごとに600%の技能ダメージを与え、燃焼状態にし技能ダメージの40%のダメージを毎秒与え続ける更に攻撃力と防御力と体力が3%ずつ上がり最大4スタックそして基本性能は体力プラス10%だ。これはテンションが上がるのも無理もない。
「さあ、いい事あったし、食べましょう飲みましょう!」
「おー! 梨花ちゃん本当にありがとう!」
「タクマさん運ないみたいだから次から課金する時は私がいる時にしましょうね」
「はい梨花様!」
こうして、課金のゴールデンコンビが誕生したのだった。梨花はその後何度も奇跡の大当たりを積み重ねて行く事になる。彼女に課金など必要ない。脅威の豪運なのだから。タクマはその幸運の女神を手に入れたのだ。課金に金棒状態。
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