【R18】恋に落ちたとき

櫻屋かんな

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第二章 彼からみた彼女の話※

その3

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 小さく笑いながらショーツを人差し指でなぞると、染み出た愛液で指が濡れた。

「ねえ、見て。こんなに沢山」

 そう言って顔を隠す彼女の手を外し、てらてらに濡れた俺の指を見せ付ける。

「いっぱい出てる」

 舌を出して、自分の指に這わせた。舐め取るのではなく、彼女の愛液に俺の唾液を混ぜる行為。彼女の視線を受けながら、俺はその指でもう一度彼女のショーツをなぞった。
 濡れすぎてもはや布が張り付いているだけの状態となったその部分。べったりと張り付いているため彼女のカタチがくっきりと浮かび上がっている。
 クロッチ部分にぷくりと浮かび上がる小さな突起を見つけ、それを教えるようにくるりと撫ぜた。彼女の口から嬌声が漏れる。

「もう勃ってるね」

 俺の一言一言が彼女の羞恥心を煽り、そしてその羞恥心で感度が増してゆく。それに喜びを感じながら、俺は最後の一枚であるショーツを脱がした。
 濡れて光る会陰部に顔を覗かせるクリトリス。黙って見つめると、全体がヒクヒクと動き、愛液がこぽっと零れた。思わずそこに口付けて、舌で溢れたものをすくい上げる。そのまま膣に舌を入れてすすり上げた。
 彼女の味。
 ぐにぐにと舌を動かしながら、ついでに鼻の頭でクリトリスも押し上げる。彼女の愛液と自分の唾液に塗れ、口と鼻周りがひどい有様だがそんなことは気にならない。彼女のいやらしい匂いが濃厚に感じられ、酩酊する。

 しばらく膣の感触を愉しむと、彼女の動きが変わってきた。膣も締まって最大限に快楽を受け入れようとひくつきだす。でも駄目だ。こんなのでイカせたくない。
 俺は舌を抜いて顔を上げると、彼女に向かって微笑んだ。その笑みが意地悪そうになっているのは十分自覚している。
 そのまま指を一本膣に入れ、ほぐすように動かすと、クリトリスをぱくりと咥えた。空いていた片手で恥丘からクリトリスにかぶる皮を引き上げ、剥き出しにする。

「あっ、あーっ!」

 ぷるんとした弾力のあるそれを舌全体を使って包み込み、扱き上げ、カタチに沿って溝をほじり、堪能する。ひくつく膣も可愛がり、最終的に三本まで指を入れ、水音とともに出し入れをした。
 ふるふると彼女の太腿が小刻みに揺れ、最後が近いのを感じ取る。今度ははぐらかさず、クリトリスをちゅっと吸い上げると、彼女が背中を大きく反らして達した。
 体がビクビクと痙攣し、そのうちくたりと力が抜けて、枕に顔を埋める。

「……気持ち、良かった」
「まだ終わりじゃないよ」

 思わず突っ込むと、彼女がこちらを向いて気の抜けた表情でへらっと笑う。
 そんな彼女の目尻にたまった涙を舐め取ると、確認した。

「いい?」
「うん。来て」

 手早くゴムをつけて、彼女の中にゆっくりと入り込む。
 先を入れただけで持っていかれそうな快楽に包まれ、全身が粟立つ。やはり彼女には敵わない。愛おしさが込み上げて、全部入った途端、抱きしめた。彼女の腕が俺の背中に回されて、同じように抱きしめ返される。

「……幸せ」
「なにそれ、反則」

 噛み付くように口付ける。舌を入れて絡めとる。本能のままに腰は動くけど、少しでも彼女に気持ち良くなってほしいから、セーブする。
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