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第3章 騎士団長と別離の言葉
第9話 死者の手(下)
ライトのそばには白い神官服を着た神官達、そして子供達がいた。十人を越える人数だった。
彼らは皆ぼんやりと浮かび上がるように見えていた。その面差しは紙のように白い。ごっそりと表情を失っている。
その彼らは一斉に手を伸ばし、ライトの腕を足を、髪を掴んでいく。
「やめろやめろやめろ」
恐慌をきたしたように、ライトは泣き叫ぶ。自分が殺すことになった魂が部屋にいることは、ライトにとって気にならなかった。
だが、それが彼に直接害をもたらすのは別の話である。
その手が強く彼を掴み引っ張り、むしっていく。
「やめ、やあ、あぐ、ああ」
ヴェルディは、目の前で繰り広げられる陰惨なその光景から顔を背けた。
数分と経たずに、ライトの姿が血に塗れ、そして嫌な音を立てながら引き裂かれ崩れていく。
シューマッハがダルクに声をかける。
「ダルク、止めろ。ここであいつを殺してしまうと真相がわからなくなる」
大きく瞳を開いて、床にしゃがみこんでいるダルクは、シューマッハを見上げて言う。
「……もう、誰も真相が明らかになることなんて、彼らは望んでいないのですよ」
ぽたりぽたりと涙が零れる。
「十五年も経っているのです。彼らを安心させて眠らせてあげて下さい。彼が生きている限り、みんな眠ることはできない」
やがて悲鳴は聞こえなくなり、そこには赤く血塗れの、けっして人であったものとは思えないような肉の塊が転がっていた。
ダルクはまた地面に両手をついて、吐くものがもう胃の中には何も残っていなかったが、苦しそうに胃液を吐き出していた。やがてうずくまって泣き出した。
「神官長を眠らせてあげてください。みんながそれを望んでいます」
「わかった」
それに答えたのはグレゴリウスだった。
神官長のそばに置かれている魔道具を止めれば、時を止められていた彼の死体の上には時が流れ、自然に還るだろう。それでようやくその魂も、安らかな眠りにつけるはずだ。
驚いたような表情で、ついヴェルディはグレゴリウスの腕を掴む。
白髭の老人はヴェルディを痛ましげに見つめて言った。
「眠らせてやるんじゃよ、ヴェルディ」
そこに、子供の声が響いた。
「それは困ります。やめて欲しいですね」
唐突に後ろの階段から現れたのは、金の髪に碧い瞳の美しい少年だった。
上質の上着にふわりと膨らんだズボン、白いタイツにビーズの施された靴を履いて現れた。
彼を見て、ヴェルディは驚いて後ろに後ずさる。
「キリアン王子?」
そう、それは国王の末王子の名前だった。
いつぞやの食事会でも席を共にしていた。
ヴェルディは何度もその王子とも会ったことがあり、会話も交わしていた。
王宮にいるはずの彼が、どうしてここにいるのだ。
彼はにんまりと、子供らしからぬ笑みを浮かべて言った。
「ルーディス神官長は……その御方は、ご主人様に差し上げる予定なのだから。そんなことをされると困ります」
シューマッハの手の中の、鑑定の魔道具の円錐型の水晶が、彼にかざした瞬間、粉々に砕け散った。
「……彼は魔族です」
「そうですよ」
シューマッハの言葉に、キリアン王子は鷹揚にうなずいていた。それから優雅に一礼した。
「僕は魔族です」
「…………いつから王子に取り憑いているんじゃ」
グレゴリウスの問いかけに、今年八歳になるというキリアン王子は自分の金の髪を触りながら言った。
「んー、僕は生まれつきですね。この身体は、ロベルトに用意してもらいました」
「…………」
国王であり、父である人を、王子は呼び捨てにしていた。
「彼も頑張ったのですが、僕達が宿れるくらいの器は、このキリアン王子のものしか生み出せませんでしたね。あとは、しようがないので、みんな操れるようにしておいたのですが。まぁ、さすがにロベルトも泣いていましたね。一人くらいまともな人間を残してやっておけばよかったとちょっと悪いことした気になりました」
操れるように……ということは、キリアン以外の王子王女のすべてが精神汚染を受けてしまったことを言っているのだろう。
「まぁ、いまさら、いまさらですね」
キリアン王子はどこか歌うように話し続けた。
グレゴリウスは気になっていたことを尋ねた。
「そなたにとっての“ご主人様”とは誰じゃ?」
キリアン王子は、よくぞ聞いてくれたといわんばかりの表情で、嬉しそうに語り始めた。
「君達が上位魔族と呼ぶ、七人の魔界貴族の方々のお一人ですよ。ご主人様はあまりにも力が強すぎるので、直接人の世界には降りることはできないのです。だから、僕達みたいな者達が、人の世界へ渡って、ご主人様が望むようなものをお探しして、捧げるのです。神官長も、供物の一つだったんですよ。そこで死んだ公爵に神官長を任せていたら、彼はうっかり殺してしまったんです。せっかくもう少しで“聖人”を闇落ちさせることができたかも知れなかったのに。ルーディス神官長は素晴らしかったですよ、本当に。あの美しい姿達はもとより、魂も素晴らしい。どんなに穢しても彼はなかなか堕ちなかったのですが、やはり神官ですね、自分のために他人が死ぬことはたまらなかったようで」
「下種が、神官長を語るな!!」
ダルクが睨みつけて叫ぶとキリアン王子は言った。
「君も面白いですね。あんな風に死者の魂を実体化させる能力を持つ者は死霊術師なんですよ。神殿の神官なのに、死霊技を持つとか、面白いです。君は全部この部屋で起きたことを視ることができたのかい? よく耐えられたものですね。人間なのに」
「…………」
「まぁ、いいでしょう。神官長は更に素晴らしいことをしていたことに、君は気が付いていましたか?」
キリアン王子の問いに、ダルクは無言である。
それに、王子は腰に手を当て、胸を張り、我が事のように誇るよう言った。
「彼は、“ライシャ事変”直後、下された神の罰を、彼自身が受け止めたのですよ。素晴らしいと思いませんか? なんて、素晴らしい自己犠牲!! あのときも、本当なら、疫病が流行り、大地は穢れ、人の界は乱れに乱れ切るはずだったのです。あれだけのことをされながら、彼は最後までこの世界が乱れることを止めようとされていました。だから、彼の魂は重く、神の怒りも内包して」
「……だから、だからあんなに……」
自分を隠すための呪いだけではなく、神の呪いも受けていた。
黒く自分を染め、転生してもなおも呪われ続けていた。
「さすがに今回の“神罰”までは受け止めかねたのでしょうね。神も寵愛する“聖人”を自らの罰で殺すことはしなかった。どれほどルーディス神官長の魂が素晴らしいか、これでわかりますよね。美しく気高く、神の罰を受け止め、内包し、そして闇落ち寸前」
キリアンはにやりと笑った。
「今度こそ完全に堕として、ご主人様に捧げないといけません」
「そうはいかない。時間稼ぎ、ご苦労だったな」
そこに、突然空間を切り裂いて白銀の鎧をまとった二人の騎士が現れた。
神殿騎士団の誇る聖騎士だった。
背の高い、非常に体格の良い若者二人の唐突な出現に、ヴェルディは驚いた。
だが、グレゴリウスは言う。
「ワシらが時間稼ぎをしたわけではなく、そいつが勝手にぺらぺら喋っといただけじゃ」
「“鳥”での報告もご苦労だ」
その言葉に、ふんとグレゴリウスは鼻を鳴らす。
彼はずっと神殿の神殿騎士団の元に“鳥”を留まらせ、逐一、報告をしていたのだった。
魔族の出現に、神殿は神殿騎士団の聖騎士の派遣を決め、空間魔法を使って送り込んできたのだ。
「君のお相手は我々だ」
「あー、面倒な奴らが来ましたね。ちょっと分が悪いようですね」
キリアン王子は階段の方角に後ずさる。そして階段をのぼっていく。その後を二人の聖騎士達は追いかけていく。
彼らがいなくなったのを見て、へなへなとダルクは床に倒れ伏した。うずくまって声を出して泣きはじめる。
「……もういやだ、こんなの。こんなの、もういやだよ」
「そうだな」
シューマッハが、ダルクのそばに膝まづき、彼の身体を抱きしめた。
ダルクはシューマッハの背に両手を回して、泣き続けた。
「お願い……もう、神官長を眠らせて」
再度そう願ったのだった。
彼らは皆ぼんやりと浮かび上がるように見えていた。その面差しは紙のように白い。ごっそりと表情を失っている。
その彼らは一斉に手を伸ばし、ライトの腕を足を、髪を掴んでいく。
「やめろやめろやめろ」
恐慌をきたしたように、ライトは泣き叫ぶ。自分が殺すことになった魂が部屋にいることは、ライトにとって気にならなかった。
だが、それが彼に直接害をもたらすのは別の話である。
その手が強く彼を掴み引っ張り、むしっていく。
「やめ、やあ、あぐ、ああ」
ヴェルディは、目の前で繰り広げられる陰惨なその光景から顔を背けた。
数分と経たずに、ライトの姿が血に塗れ、そして嫌な音を立てながら引き裂かれ崩れていく。
シューマッハがダルクに声をかける。
「ダルク、止めろ。ここであいつを殺してしまうと真相がわからなくなる」
大きく瞳を開いて、床にしゃがみこんでいるダルクは、シューマッハを見上げて言う。
「……もう、誰も真相が明らかになることなんて、彼らは望んでいないのですよ」
ぽたりぽたりと涙が零れる。
「十五年も経っているのです。彼らを安心させて眠らせてあげて下さい。彼が生きている限り、みんな眠ることはできない」
やがて悲鳴は聞こえなくなり、そこには赤く血塗れの、けっして人であったものとは思えないような肉の塊が転がっていた。
ダルクはまた地面に両手をついて、吐くものがもう胃の中には何も残っていなかったが、苦しそうに胃液を吐き出していた。やがてうずくまって泣き出した。
「神官長を眠らせてあげてください。みんながそれを望んでいます」
「わかった」
それに答えたのはグレゴリウスだった。
神官長のそばに置かれている魔道具を止めれば、時を止められていた彼の死体の上には時が流れ、自然に還るだろう。それでようやくその魂も、安らかな眠りにつけるはずだ。
驚いたような表情で、ついヴェルディはグレゴリウスの腕を掴む。
白髭の老人はヴェルディを痛ましげに見つめて言った。
「眠らせてやるんじゃよ、ヴェルディ」
そこに、子供の声が響いた。
「それは困ります。やめて欲しいですね」
唐突に後ろの階段から現れたのは、金の髪に碧い瞳の美しい少年だった。
上質の上着にふわりと膨らんだズボン、白いタイツにビーズの施された靴を履いて現れた。
彼を見て、ヴェルディは驚いて後ろに後ずさる。
「キリアン王子?」
そう、それは国王の末王子の名前だった。
いつぞやの食事会でも席を共にしていた。
ヴェルディは何度もその王子とも会ったことがあり、会話も交わしていた。
王宮にいるはずの彼が、どうしてここにいるのだ。
彼はにんまりと、子供らしからぬ笑みを浮かべて言った。
「ルーディス神官長は……その御方は、ご主人様に差し上げる予定なのだから。そんなことをされると困ります」
シューマッハの手の中の、鑑定の魔道具の円錐型の水晶が、彼にかざした瞬間、粉々に砕け散った。
「……彼は魔族です」
「そうですよ」
シューマッハの言葉に、キリアン王子は鷹揚にうなずいていた。それから優雅に一礼した。
「僕は魔族です」
「…………いつから王子に取り憑いているんじゃ」
グレゴリウスの問いかけに、今年八歳になるというキリアン王子は自分の金の髪を触りながら言った。
「んー、僕は生まれつきですね。この身体は、ロベルトに用意してもらいました」
「…………」
国王であり、父である人を、王子は呼び捨てにしていた。
「彼も頑張ったのですが、僕達が宿れるくらいの器は、このキリアン王子のものしか生み出せませんでしたね。あとは、しようがないので、みんな操れるようにしておいたのですが。まぁ、さすがにロベルトも泣いていましたね。一人くらいまともな人間を残してやっておけばよかったとちょっと悪いことした気になりました」
操れるように……ということは、キリアン以外の王子王女のすべてが精神汚染を受けてしまったことを言っているのだろう。
「まぁ、いまさら、いまさらですね」
キリアン王子はどこか歌うように話し続けた。
グレゴリウスは気になっていたことを尋ねた。
「そなたにとっての“ご主人様”とは誰じゃ?」
キリアン王子は、よくぞ聞いてくれたといわんばかりの表情で、嬉しそうに語り始めた。
「君達が上位魔族と呼ぶ、七人の魔界貴族の方々のお一人ですよ。ご主人様はあまりにも力が強すぎるので、直接人の世界には降りることはできないのです。だから、僕達みたいな者達が、人の世界へ渡って、ご主人様が望むようなものをお探しして、捧げるのです。神官長も、供物の一つだったんですよ。そこで死んだ公爵に神官長を任せていたら、彼はうっかり殺してしまったんです。せっかくもう少しで“聖人”を闇落ちさせることができたかも知れなかったのに。ルーディス神官長は素晴らしかったですよ、本当に。あの美しい姿達はもとより、魂も素晴らしい。どんなに穢しても彼はなかなか堕ちなかったのですが、やはり神官ですね、自分のために他人が死ぬことはたまらなかったようで」
「下種が、神官長を語るな!!」
ダルクが睨みつけて叫ぶとキリアン王子は言った。
「君も面白いですね。あんな風に死者の魂を実体化させる能力を持つ者は死霊術師なんですよ。神殿の神官なのに、死霊技を持つとか、面白いです。君は全部この部屋で起きたことを視ることができたのかい? よく耐えられたものですね。人間なのに」
「…………」
「まぁ、いいでしょう。神官長は更に素晴らしいことをしていたことに、君は気が付いていましたか?」
キリアン王子の問いに、ダルクは無言である。
それに、王子は腰に手を当て、胸を張り、我が事のように誇るよう言った。
「彼は、“ライシャ事変”直後、下された神の罰を、彼自身が受け止めたのですよ。素晴らしいと思いませんか? なんて、素晴らしい自己犠牲!! あのときも、本当なら、疫病が流行り、大地は穢れ、人の界は乱れに乱れ切るはずだったのです。あれだけのことをされながら、彼は最後までこの世界が乱れることを止めようとされていました。だから、彼の魂は重く、神の怒りも内包して」
「……だから、だからあんなに……」
自分を隠すための呪いだけではなく、神の呪いも受けていた。
黒く自分を染め、転生してもなおも呪われ続けていた。
「さすがに今回の“神罰”までは受け止めかねたのでしょうね。神も寵愛する“聖人”を自らの罰で殺すことはしなかった。どれほどルーディス神官長の魂が素晴らしいか、これでわかりますよね。美しく気高く、神の罰を受け止め、内包し、そして闇落ち寸前」
キリアンはにやりと笑った。
「今度こそ完全に堕として、ご主人様に捧げないといけません」
「そうはいかない。時間稼ぎ、ご苦労だったな」
そこに、突然空間を切り裂いて白銀の鎧をまとった二人の騎士が現れた。
神殿騎士団の誇る聖騎士だった。
背の高い、非常に体格の良い若者二人の唐突な出現に、ヴェルディは驚いた。
だが、グレゴリウスは言う。
「ワシらが時間稼ぎをしたわけではなく、そいつが勝手にぺらぺら喋っといただけじゃ」
「“鳥”での報告もご苦労だ」
その言葉に、ふんとグレゴリウスは鼻を鳴らす。
彼はずっと神殿の神殿騎士団の元に“鳥”を留まらせ、逐一、報告をしていたのだった。
魔族の出現に、神殿は神殿騎士団の聖騎士の派遣を決め、空間魔法を使って送り込んできたのだ。
「君のお相手は我々だ」
「あー、面倒な奴らが来ましたね。ちょっと分が悪いようですね」
キリアン王子は階段の方角に後ずさる。そして階段をのぼっていく。その後を二人の聖騎士達は追いかけていく。
彼らがいなくなったのを見て、へなへなとダルクは床に倒れ伏した。うずくまって声を出して泣きはじめる。
「……もういやだ、こんなの。こんなの、もういやだよ」
「そうだな」
シューマッハが、ダルクのそばに膝まづき、彼の身体を抱きしめた。
ダルクはシューマッハの背に両手を回して、泣き続けた。
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再度そう願ったのだった。
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