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第86話 対策済み
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「Cランクダンジョンにあったのと同じタイプだな」
E、Dと隠し通路を見つけ、その次はBだった。
で、通路奥の宝箱を鑑定した結果は、特殊な魔物が出現するというものである。
「ふむ……ひょっとして、隠し通路は各ランクにつき一か所づつなのか」
何となくそうなんじゃないかと思い、勇気に聞いてみる。
まあ駄目元で。
「禁則事項です」
やっぱり答えてくれない。
あってたらいいけど、間違ってたら大損なんで、全種確認は続行だな。
「レア確変はちゃんととってあるし、宝箱を開けるとするか」
ランクが上がる毎に、隠し通路の殺意は確実に上がって行っている。
Cランクで出た壁型の魔物は、普通なら逃走不可な上にAランク相当の強さだった。
なので、Bランクで出るのはSランク相当である可能性が高い。
このトラップ、普通に考えたら死刑宣告だけど……
俺には逃走手段があるからな。
それに今の俺なら1ランク上の相手でも、1体位ならどうとでもなる自信がある。
なので、Cランクで出たヘルウォールの様に美味しいドロップがあるかもしれないので、可能なら倒す予定だ。
「とりあえず経験値ポーションも飲んどくか。さーて、どんな魔物が出るかな」
ポーションを飲み、宝箱を開ける。
中に入っていたのは見た事のない球だった。
取りあえず俺は素早く手に取ってミステリアスホールに放り込み、振り返る。
そこにいたのは―—
「あ、壁さんこんにちは」
―—壁型の魔物だった。
まあ色は違うので、キルウォールではないと思うが、ビジュアルはそのまんまだ。
なので、確実に系列が同じ魔物だと思われる。
「ミステリアス」
目玉が光ってビームが飛んで来たので、とりあえずミステリアスで無効にする。
「ふふふ、ビームなど私には効かんよ」
相手がビームを乱射してくるが、この状態の俺は無敵だ。
因みに、勇気は俺の横で器用に回避し続けている。
かなり激しい攻撃だけど、勇気ならまず喰らう心配はないだろ。
「やっぱSランクか」
魔物はSランクのヘルウォール。
相手はSランクの魔物だが、何も恐れる必要はない。
何故なら――
「背後を取ってしまえばこっちのもんだからな!」
そう、後ろに回りさえすれば後はケツドラム宜しく相手のけつを攻撃しまくればいいだけ。
ギャヒンギャヒン言わせてやるぜ。
「ちょっと失礼しますよ」
ヘルウォールをすり抜けて背後に。
そして確変からのスティールをしようとして――
「じゃあスティ――」
―—そこで目が合う。
誰と?
ヘルウォールさんの背中にある目玉とだ。
「つぉわっ!」
その目が光り、咄嗟にクイックステップでビームを回避する。
あっぶねぇ。
Sランクの攻撃なんて直撃したらとんでもない事になる所だった。
「マスター。欠点というものは、発見されれば対策されるものですよ」
ミステリアスで壁を抜け、俺の横に移動して来た勇気が呑気にそんな事を言う。
分かってたんなら先に言ってくれよ、全く。
しかし、振り返るんじゃなくて背後に目玉を付ける事で対応してくるとは……
「くそっ!」
ビームが激しすぎて近付く隙が全くない。
怪盗化の敏捷性の補正が上がっている分、以前戦った時より俺の動きは素早くなっている。
だが、相手もAからSランクに上がっているせいか手数が酷いのだ。
なので回避するので精いっぱいである。
近付くだけならミステリアスを使えば良い訳だが、スティールの際には解除する必要がある。
だが、この手数だ。
解除した瞬間にビームを叩き込まれてしまう可能性が高い。
けど、スティールは絶対にせんと……
何故なら、この魔物のレア枠には、スキルブック(U)なる謎アイテムがあるからだ。
(U)が何を指し示すのかは知らないが、絶対良い物だと俺の勘が告げている。
是が非でも手に入れたい。
「勇気!スティールしたいからあいつの動きを止めてくれ!」
困った時は勇気に頼むに限る。
なにせ寿命を10年も吸い取られてるんだからな。
バンバン活躍して貰って、ガンガン元を取って行かないと。
「やれやれ、仕方ないですねぇ」
勇気が乱射されるビームを華麗に回避しながら、あっさりと壁に肉薄する位置まで移動して魔物に触れる。
「縛!」
勇気が例のスキルを発動させると、光のエネルギー壁を拘束する。
その効果で、ヘルウォールの目から乱射されていたビームが止まった。
初めっから動けない相手を縛って何故ビームが止まるのか謎以外何物でもないが、これはスキルなので細かい事は言いっこ無しだ。
「せんきゅう!」
「生命力も減らしておきましたよ。ラッキースケベを入れて、スポットライトも発動させておいてください」
勇気が敵に攻撃を入れつつ、きっちり倒す事を求めて来る。
勇気が倒せって言う以上、倒した方がいいんだろうな。
ちょっと面倒臭そうな相手だけど、気合入れて相手するとしよう。
因みに通常ドロップはスキルブックで。
レアドロップは幸福のペンダントとかいう謎のアイテムだ。
スキルブックを押しのけてレア枠になるぐらいなので、相当良い物だろうと思われる。
「スティール!ラッキースケベ!」
ノーマルとレアアイテムを盗み、次いでラッキースケベをかけた。
壁の一部が盛り上がり、俺の手に吸い込まれる。
うん、柔らかい。
ラッキースケベさんの手にかかれば、壁ですら御覧の通りだ。
「スポットライト!」
スポットライトは俺に光が降り注ぎ、周囲の敵のヘイトを集めるスキルである。
単に敵意を集めるだけではなく、その数に応じて強化がかかる仕様だ。
これを使うと敵が全部俺に来てしまうという欠点があるが――勇気に敵を受け持って貰えなくなってしまう――相手が一匹ならほぼデメリット無しで使える。
単体だとたいして強化されないのが玉にキズだが。
「残り26秒です。がっつりぶん殴ってやってください」
勇気の束縛は通常は1分だ。
だが相手がSランクだと、その効果は半減してしまう。
まあボス系に比べればマシではあるが。
「オラオラオラ!」
短剣で切って切って切りまくる。
が、まあ、というかやっぱりというか、拘束時間内に仕留めるのは無理だった。
「離れてください!」
勇気の指示に合わせて間合いを離す。
俺の能力じゃ、間近でビームを躱すのは無理だからな。
ここからはカードと投げナイフでの攻撃が主力になる。
「私に攻撃を当てないで下さいね!躱すの面倒くさいんで!」
但し勇気はその場に残った。
彼の超絶技巧なら、零距離ビームを躱しながらでも攻撃できるんだろう。
ほんと、とんでもない奴である。
「ふー、終わったか」
たぶん戦ってたのは30分ぐらいだろうと思う。
が、とにかく相手の攻撃が激しかったので、何時間も戦ったような疲労感だ。
後、ジャーキー喰い過ぎてお腹がパンパンである。
遠距離戦はSPとMPが全然持たないからな。
「お疲れさまでした。レアドロップ出ましたよ。おめでとうございます」
勇気の手にはドロップ品のスキルブックと、幸運のペンダントが握られていた。
無事、レアドロップが出てくれた様だ。
レアドロップ率26倍は伊達じゃない。
「お、マジか!レベルが5つも上がってるぞ」
ステータスを確認すると、レベルが5つ上がっている。
ヘルウォールさんは激ウマだった。
E、Dと隠し通路を見つけ、その次はBだった。
で、通路奥の宝箱を鑑定した結果は、特殊な魔物が出現するというものである。
「ふむ……ひょっとして、隠し通路は各ランクにつき一か所づつなのか」
何となくそうなんじゃないかと思い、勇気に聞いてみる。
まあ駄目元で。
「禁則事項です」
やっぱり答えてくれない。
あってたらいいけど、間違ってたら大損なんで、全種確認は続行だな。
「レア確変はちゃんととってあるし、宝箱を開けるとするか」
ランクが上がる毎に、隠し通路の殺意は確実に上がって行っている。
Cランクで出た壁型の魔物は、普通なら逃走不可な上にAランク相当の強さだった。
なので、Bランクで出るのはSランク相当である可能性が高い。
このトラップ、普通に考えたら死刑宣告だけど……
俺には逃走手段があるからな。
それに今の俺なら1ランク上の相手でも、1体位ならどうとでもなる自信がある。
なので、Cランクで出たヘルウォールの様に美味しいドロップがあるかもしれないので、可能なら倒す予定だ。
「とりあえず経験値ポーションも飲んどくか。さーて、どんな魔物が出るかな」
ポーションを飲み、宝箱を開ける。
中に入っていたのは見た事のない球だった。
取りあえず俺は素早く手に取ってミステリアスホールに放り込み、振り返る。
そこにいたのは―—
「あ、壁さんこんにちは」
―—壁型の魔物だった。
まあ色は違うので、キルウォールではないと思うが、ビジュアルはそのまんまだ。
なので、確実に系列が同じ魔物だと思われる。
「ミステリアス」
目玉が光ってビームが飛んで来たので、とりあえずミステリアスで無効にする。
「ふふふ、ビームなど私には効かんよ」
相手がビームを乱射してくるが、この状態の俺は無敵だ。
因みに、勇気は俺の横で器用に回避し続けている。
かなり激しい攻撃だけど、勇気ならまず喰らう心配はないだろ。
「やっぱSランクか」
魔物はSランクのヘルウォール。
相手はSランクの魔物だが、何も恐れる必要はない。
何故なら――
「背後を取ってしまえばこっちのもんだからな!」
そう、後ろに回りさえすれば後はケツドラム宜しく相手のけつを攻撃しまくればいいだけ。
ギャヒンギャヒン言わせてやるぜ。
「ちょっと失礼しますよ」
ヘルウォールをすり抜けて背後に。
そして確変からのスティールをしようとして――
「じゃあスティ――」
―—そこで目が合う。
誰と?
ヘルウォールさんの背中にある目玉とだ。
「つぉわっ!」
その目が光り、咄嗟にクイックステップでビームを回避する。
あっぶねぇ。
Sランクの攻撃なんて直撃したらとんでもない事になる所だった。
「マスター。欠点というものは、発見されれば対策されるものですよ」
ミステリアスで壁を抜け、俺の横に移動して来た勇気が呑気にそんな事を言う。
分かってたんなら先に言ってくれよ、全く。
しかし、振り返るんじゃなくて背後に目玉を付ける事で対応してくるとは……
「くそっ!」
ビームが激しすぎて近付く隙が全くない。
怪盗化の敏捷性の補正が上がっている分、以前戦った時より俺の動きは素早くなっている。
だが、相手もAからSランクに上がっているせいか手数が酷いのだ。
なので回避するので精いっぱいである。
近付くだけならミステリアスを使えば良い訳だが、スティールの際には解除する必要がある。
だが、この手数だ。
解除した瞬間にビームを叩き込まれてしまう可能性が高い。
けど、スティールは絶対にせんと……
何故なら、この魔物のレア枠には、スキルブック(U)なる謎アイテムがあるからだ。
(U)が何を指し示すのかは知らないが、絶対良い物だと俺の勘が告げている。
是が非でも手に入れたい。
「勇気!スティールしたいからあいつの動きを止めてくれ!」
困った時は勇気に頼むに限る。
なにせ寿命を10年も吸い取られてるんだからな。
バンバン活躍して貰って、ガンガン元を取って行かないと。
「やれやれ、仕方ないですねぇ」
勇気が乱射されるビームを華麗に回避しながら、あっさりと壁に肉薄する位置まで移動して魔物に触れる。
「縛!」
勇気が例のスキルを発動させると、光のエネルギー壁を拘束する。
その効果で、ヘルウォールの目から乱射されていたビームが止まった。
初めっから動けない相手を縛って何故ビームが止まるのか謎以外何物でもないが、これはスキルなので細かい事は言いっこ無しだ。
「せんきゅう!」
「生命力も減らしておきましたよ。ラッキースケベを入れて、スポットライトも発動させておいてください」
勇気が敵に攻撃を入れつつ、きっちり倒す事を求めて来る。
勇気が倒せって言う以上、倒した方がいいんだろうな。
ちょっと面倒臭そうな相手だけど、気合入れて相手するとしよう。
因みに通常ドロップはスキルブックで。
レアドロップは幸福のペンダントとかいう謎のアイテムだ。
スキルブックを押しのけてレア枠になるぐらいなので、相当良い物だろうと思われる。
「スティール!ラッキースケベ!」
ノーマルとレアアイテムを盗み、次いでラッキースケベをかけた。
壁の一部が盛り上がり、俺の手に吸い込まれる。
うん、柔らかい。
ラッキースケベさんの手にかかれば、壁ですら御覧の通りだ。
「スポットライト!」
スポットライトは俺に光が降り注ぎ、周囲の敵のヘイトを集めるスキルである。
単に敵意を集めるだけではなく、その数に応じて強化がかかる仕様だ。
これを使うと敵が全部俺に来てしまうという欠点があるが――勇気に敵を受け持って貰えなくなってしまう――相手が一匹ならほぼデメリット無しで使える。
単体だとたいして強化されないのが玉にキズだが。
「残り26秒です。がっつりぶん殴ってやってください」
勇気の束縛は通常は1分だ。
だが相手がSランクだと、その効果は半減してしまう。
まあボス系に比べればマシではあるが。
「オラオラオラ!」
短剣で切って切って切りまくる。
が、まあ、というかやっぱりというか、拘束時間内に仕留めるのは無理だった。
「離れてください!」
勇気の指示に合わせて間合いを離す。
俺の能力じゃ、間近でビームを躱すのは無理だからな。
ここからはカードと投げナイフでの攻撃が主力になる。
「私に攻撃を当てないで下さいね!躱すの面倒くさいんで!」
但し勇気はその場に残った。
彼の超絶技巧なら、零距離ビームを躱しながらでも攻撃できるんだろう。
ほんと、とんでもない奴である。
「ふー、終わったか」
たぶん戦ってたのは30分ぐらいだろうと思う。
が、とにかく相手の攻撃が激しかったので、何時間も戦ったような疲労感だ。
後、ジャーキー喰い過ぎてお腹がパンパンである。
遠距離戦はSPとMPが全然持たないからな。
「お疲れさまでした。レアドロップ出ましたよ。おめでとうございます」
勇気の手にはドロップ品のスキルブックと、幸運のペンダントが握られていた。
無事、レアドロップが出てくれた様だ。
レアドロップ率26倍は伊達じゃない。
「お、マジか!レベルが5つも上がってるぞ」
ステータスを確認すると、レベルが5つ上がっている。
ヘルウォールさんは激ウマだった。
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