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第121話 手伝い
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「キャッスルギルドの育成の方は順調なのか?」
「うん。再来月までには、3パーティー組めそうだ」
3パーティーってのは、Sランク3パーティーの事だ。
キャッスルギルドはあの事件の後、大勢が抜けていってしまっている。
まあ、あんな事があったのではしょうがない事ではあるが……
でまあ、残ったSランクはたったの5人になってしまい。
ギルド全体でも、メンバーは20人しかいないボロボロの状態に。
悪いイメージ自体は、トップ二人の辞任や、聖女効果で何とかなったものの、一度人が抜けた穴というのは簡単に埋まる物じゃない。
高ランクシーカーなら猶更だ。
そしてそれは、ギルドとして大きな問題となる。
特にSランクのボスモンスターを狩れないのは、致命的と言っていい。
他に大手がある中、強力なボスの狩れないギルドの価値は、相当低くなってしまうからだ。
それでなくとも、問題を起こして凋落している訳である。
その上価値まで低いとなると、そんなギルドに好んで入ろうとする奴はいない。
そこで俺の出番だ。
同盟——以前の縁で協力関係であると周知している――としてが俺が協力する事で、キャッスルギルドは弱体化以降もSランクボスを狩り続ける事が出来た。
単独撃破じゃないのはあれだが、それでも狩れるのと狩れないのとではシーカーの目に映る評価は天地ほど変わって来る。
実際、この1年半でメンバーは倍の40人にまで増えてるしな。
だが、いつまでも俺が手伝う訳には行かない。
だから俺は無駄にため込んでいた経験値アップポーションを、大量にキャッスルギルドに売ってやっていた。
もちろん適正価格で。
グーベルバトルのランク報酬にあるため、経験値アップポーションは市場価格が形成されていたりする。
値段は高め。
需要に対して、供給数がかなり少ないから。
え?
友達の為なんだから、気前よくプレゼントしてやれよ?
いやいや、それをやってしまうと聖が負担に感じてしまうだろ?
親しき中にも礼儀ありって奴だ。
それに落ちぶれたとはいえ、元大手のキャッスルギルドは金を持っているんだ。
そりゃ売るよ。
適正価格で。
それすらも、聖達は大喜びしてくれてるし。
俺は懐が温まる。
まさにウィンウィン。
いやまあぶっちゃけ、金には困ってなかったんだけどな。
そりゃそうよ。
この1年半。
週4回くらいのペースで、天魔達のレイドでレア引きしてた訳だし――戦闘はちょろっとお手伝い程度。
後、週1ペース程でキャッスルギルドの討伐も手伝ってるし。
もうガッポガッポよ。
因みに、ダンジョンのドロップ品は自分達で使う分には無税だったりする。
装備もアイテムも。
例えば漁師が魚をとったとして、売らずに全部自分達で喰ったら税金かからないだろ?
理屈的には、それと同じ様な扱いだと思って貰えばいい。
え?
それってほんとに一緒か?
うん、まあ違うかな。
そういう屁理屈的なのを適用させて税制で優遇されるのは、シーカーが国にとって重要なポジションだからだろうと思われる。
たぶん。
まあ俺は装備を買うためにスキルブックとか売りまくってるから、税金をたんまり持ってかれる訳だが。
聖用に売ったあのアイテムの税金も、結構えぐかったし。
「このペースで立て直せたのは光のお陰だよ。恵さんは10年はかかるって覚悟してたからね」
「立て直しの10年。お前のそれに付き合う気だったのかよ」
「桃クリ3年、柿8年って言うだろ。大事な場所の為なら、いくらでも耐え忍ぶさ」
とんだお人よしである。
俺なら絶対ギルド出て別の場所に移ってるぞ。
まあ孤独とお友達の変態怪盗だから、そもそもギルドに入るって選択肢自体ないけど。
「ま……Sランクボスを狩る体制がもうじきできるなら、俺もそろそろお役御免だな」
3パーティーもあれば、今の聖達なら、下位Sランクボスを十分自分達だけで討伐できる様になるはずだ。
ボスで得たレア系のスキルブックも、いらない奴はちょこちょこ譲ってやってたからな。
聖達に。
その中には聖や大城光を大幅強化する物もあったので、今の聖のパーティーの戦力は以前とは比べ物にならない程上がっていたりする。
「すまない。僕達の為に、ランクアップを遅らせてしまって」
「気にすんな。その期間を使って、ペンダントもレベルアップさせてるわけだし」
ランクアップポーションは、実はもう結構前に手に入れていた――半年ほど前。
レアクラスのスキルはレベル90で頭打ちだし、レベルを99に上げる意味もない――ランクアップしたらステータスはリセットされるから――ので、本来なら即座にランクアップしているはずだった。
だが、俺が即座にランクアップしてしまうと、キャッスルギルドのSランクボス攻略が滞ってしまう。
だから俺はランクアップを先延ばしにし、数ポイント程度ステータスを伸ばしても意味がないので、こうやってペンダントの育成を行ってる訳である。
因みに、グーベルバトル用にレベルを上げる必要もない。
95で最高ランクの一歩手前になれてるし。
仮に99に上げても、最高ランクは絶対無理だからな。
最高ランクは3人だけで、その3枠はほぼ固定だ。
悔しいが、その3人には今の状態では天地がひっくり返っても勝ち目はない。
え?
ランクアップしても、どうせすぐにレベル上げれるんだから、後回しにしなくてもよかったんでは?
それは難しい。
必要経験値が今のままなら、まあ確かに1月もあれば上げる事は可能だったろう。
スキルブックを使って色々強化もしてるし、ヒーロークラスになればさらに強力なスキルも手に入る訳だからな。
けど、必要経験値は一緒じゃない。
ランクアップポーションの効果は、上位ランクへのクラスアップだが、そのデメリットとして必要経験値10倍がある。
俺は怪盗にランクアップする際、必要経験値が10倍になってる訳だが……実はこのデメリットは重複する――勇気から確認済み。
つまり、ランクアップした俺の必要経験値は他の人間の100倍になるという訳だ。
経験値アップポーションを使っても、実質等倍。
いくら以前よりもずっと強くなるとは言え、流石にその条件だと1年……はまあかからなくても、レベル90に戻すには数か月かかってしまうだろう。
何事も始めが肝心と言うしな……
まあキャッスルギルドは再起な訳だが、なんにせよ空白期間を開ければ開ける程、再起には時間がかかる事になってしまうはず。
だから俺はランクアップを後回しにして、聖達を手伝ってるって訳だ。
ああ、言っとくけど、強くなったんなら50とか60でもSランク手伝えるんじゃってのは無理だぞ。
まあ参加することぐらいは出来るかもしれないけど、ステータスが低いのと、Sランク装備を身に着けられない事を考慮したら、今のレベルで活躍するのはまず無理だからな。
それぐらい装備は重要だ。
「うん。再来月までには、3パーティー組めそうだ」
3パーティーってのは、Sランク3パーティーの事だ。
キャッスルギルドはあの事件の後、大勢が抜けていってしまっている。
まあ、あんな事があったのではしょうがない事ではあるが……
でまあ、残ったSランクはたったの5人になってしまい。
ギルド全体でも、メンバーは20人しかいないボロボロの状態に。
悪いイメージ自体は、トップ二人の辞任や、聖女効果で何とかなったものの、一度人が抜けた穴というのは簡単に埋まる物じゃない。
高ランクシーカーなら猶更だ。
そしてそれは、ギルドとして大きな問題となる。
特にSランクのボスモンスターを狩れないのは、致命的と言っていい。
他に大手がある中、強力なボスの狩れないギルドの価値は、相当低くなってしまうからだ。
それでなくとも、問題を起こして凋落している訳である。
その上価値まで低いとなると、そんなギルドに好んで入ろうとする奴はいない。
そこで俺の出番だ。
同盟——以前の縁で協力関係であると周知している――としてが俺が協力する事で、キャッスルギルドは弱体化以降もSランクボスを狩り続ける事が出来た。
単独撃破じゃないのはあれだが、それでも狩れるのと狩れないのとではシーカーの目に映る評価は天地ほど変わって来る。
実際、この1年半でメンバーは倍の40人にまで増えてるしな。
だが、いつまでも俺が手伝う訳には行かない。
だから俺は無駄にため込んでいた経験値アップポーションを、大量にキャッスルギルドに売ってやっていた。
もちろん適正価格で。
グーベルバトルのランク報酬にあるため、経験値アップポーションは市場価格が形成されていたりする。
値段は高め。
需要に対して、供給数がかなり少ないから。
え?
友達の為なんだから、気前よくプレゼントしてやれよ?
いやいや、それをやってしまうと聖が負担に感じてしまうだろ?
親しき中にも礼儀ありって奴だ。
それに落ちぶれたとはいえ、元大手のキャッスルギルドは金を持っているんだ。
そりゃ売るよ。
適正価格で。
それすらも、聖達は大喜びしてくれてるし。
俺は懐が温まる。
まさにウィンウィン。
いやまあぶっちゃけ、金には困ってなかったんだけどな。
そりゃそうよ。
この1年半。
週4回くらいのペースで、天魔達のレイドでレア引きしてた訳だし――戦闘はちょろっとお手伝い程度。
後、週1ペース程でキャッスルギルドの討伐も手伝ってるし。
もうガッポガッポよ。
因みに、ダンジョンのドロップ品は自分達で使う分には無税だったりする。
装備もアイテムも。
例えば漁師が魚をとったとして、売らずに全部自分達で喰ったら税金かからないだろ?
理屈的には、それと同じ様な扱いだと思って貰えばいい。
え?
それってほんとに一緒か?
うん、まあ違うかな。
そういう屁理屈的なのを適用させて税制で優遇されるのは、シーカーが国にとって重要なポジションだからだろうと思われる。
たぶん。
まあ俺は装備を買うためにスキルブックとか売りまくってるから、税金をたんまり持ってかれる訳だが。
聖用に売ったあのアイテムの税金も、結構えぐかったし。
「このペースで立て直せたのは光のお陰だよ。恵さんは10年はかかるって覚悟してたからね」
「立て直しの10年。お前のそれに付き合う気だったのかよ」
「桃クリ3年、柿8年って言うだろ。大事な場所の為なら、いくらでも耐え忍ぶさ」
とんだお人よしである。
俺なら絶対ギルド出て別の場所に移ってるぞ。
まあ孤独とお友達の変態怪盗だから、そもそもギルドに入るって選択肢自体ないけど。
「ま……Sランクボスを狩る体制がもうじきできるなら、俺もそろそろお役御免だな」
3パーティーもあれば、今の聖達なら、下位Sランクボスを十分自分達だけで討伐できる様になるはずだ。
ボスで得たレア系のスキルブックも、いらない奴はちょこちょこ譲ってやってたからな。
聖達に。
その中には聖や大城光を大幅強化する物もあったので、今の聖のパーティーの戦力は以前とは比べ物にならない程上がっていたりする。
「すまない。僕達の為に、ランクアップを遅らせてしまって」
「気にすんな。その期間を使って、ペンダントもレベルアップさせてるわけだし」
ランクアップポーションは、実はもう結構前に手に入れていた――半年ほど前。
レアクラスのスキルはレベル90で頭打ちだし、レベルを99に上げる意味もない――ランクアップしたらステータスはリセットされるから――ので、本来なら即座にランクアップしているはずだった。
だが、俺が即座にランクアップしてしまうと、キャッスルギルドのSランクボス攻略が滞ってしまう。
だから俺はランクアップを先延ばしにし、数ポイント程度ステータスを伸ばしても意味がないので、こうやってペンダントの育成を行ってる訳である。
因みに、グーベルバトル用にレベルを上げる必要もない。
95で最高ランクの一歩手前になれてるし。
仮に99に上げても、最高ランクは絶対無理だからな。
最高ランクは3人だけで、その3枠はほぼ固定だ。
悔しいが、その3人には今の状態では天地がひっくり返っても勝ち目はない。
え?
ランクアップしても、どうせすぐにレベル上げれるんだから、後回しにしなくてもよかったんでは?
それは難しい。
必要経験値が今のままなら、まあ確かに1月もあれば上げる事は可能だったろう。
スキルブックを使って色々強化もしてるし、ヒーロークラスになればさらに強力なスキルも手に入る訳だからな。
けど、必要経験値は一緒じゃない。
ランクアップポーションの効果は、上位ランクへのクラスアップだが、そのデメリットとして必要経験値10倍がある。
俺は怪盗にランクアップする際、必要経験値が10倍になってる訳だが……実はこのデメリットは重複する――勇気から確認済み。
つまり、ランクアップした俺の必要経験値は他の人間の100倍になるという訳だ。
経験値アップポーションを使っても、実質等倍。
いくら以前よりもずっと強くなるとは言え、流石にその条件だと1年……はまあかからなくても、レベル90に戻すには数か月かかってしまうだろう。
何事も始めが肝心と言うしな……
まあキャッスルギルドは再起な訳だが、なんにせよ空白期間を開ければ開ける程、再起には時間がかかる事になってしまうはず。
だから俺はランクアップを後回しにして、聖達を手伝ってるって訳だ。
ああ、言っとくけど、強くなったんなら50とか60でもSランク手伝えるんじゃってのは無理だぞ。
まあ参加することぐらいは出来るかもしれないけど、ステータスが低いのと、Sランク装備を身に着けられない事を考慮したら、今のレベルで活躍するのはまず無理だからな。
それぐらい装備は重要だ。
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