135 / 152
第133話 てへぺろ
しおりを挟む
スキル【器用】。
俺の持つ【幸運】や、天魔の持つ【魔力】。
それにアレックスの【敏捷】と同じ系列のスキルだ。
ステータスの器用には、効果が二つある。
一つは、肉体の挙動を円滑にするという物だ。
要は挙動の最適化だな。
例えば、剣を振るという行動一つとっても、器用さの高低で結構な差が生まれて来る。
不器用だと剣筋がぶれ、そうなると、当然速度と攻撃力が下がってしまうからだ。
防御にしてもそう。
動きが最適化されていれば無駄がなくなって回避しやすくなり、盾で防ぐ際も理想的な受け流しが出来る様になる。
つまり器用さは筋力であり、敏捷であり、防御力でもある訳だ。
それだけ聞けば優秀なステータスに聞こえるだろう?
けど実は結構最近まで、器用のステータスの評価はあまり高くなかった。
剣筋のブレ?
そんな物は、素振りを繰り返せばなくなる。
回避や防御の最適化も同じ。
まあ要は、訓練次第でどうにでもなる。
そう思われていたため、評価が低かったという訳だ。
じゃあ何で評価が上がったのか?
一般的な考え方の前提が、間違っていると浸透してきたからだ。
要は、訓練次第でどうこうという考えが浅い物だと周知されたからである。
何年か訓練すれば、剣筋をブレず振る事は出来るようになる。
それは間違いない。
だが問題は、その剣を振るシチュエーションだ。
激しい戦いの中、常に正しい姿勢で剣を振るい続けられるか?
答えはノーである。
魔物が止まって、こちらが剣を振るまで動かない?
そんな訳ないよな。
相手は動き回って攻撃を躱したり、逆に此方へ攻撃して来たりするのだ。
剣を振る際の態勢だって万全とは限らない。
そんな条件下で剣筋を全くぶれさせずに、剣を完璧に振るえるのは数十年研鑽を積んだ達人位の物である。
つまり……素人が数年訓練したぐらいじゃ、器用さの恩恵を感じられなくなるほどの技量は決して身に付けられないという訳だ。
まあごく一部の天才なら話は変わって来るだろうけど。
そう、勇気や竜崎みたいな。
後、天魔輪廻もそこに含めてもいいだろう。
あいつ何気に近接戦闘の動き、滅茶苦茶良いんだよな。
器用さなんて1ミリも振ってないのに。
まあなので、実質パワー、スピード、防御力が上昇するに等しい器用さは、今ではそこそこ有効なステータスと認識されていた。
もちろん最重要ではないが、俺みたいに一点極振りしてる人間以外は、多少は振っておくのがセオリーだ。
で、器用のもう一つの効果。
それは追尾機能だ。
そう、器用が上がると、攻撃が敵を追尾してくれるようになる。
まあ近接は殆ど影響がないっぽいが、遠距離攻撃はかなり顕著だ。
器用が高いと、回避した敵に直角に追いかけてヒットする動画とか見た事あるし。
なので、遠距離攻撃主体の後衛にとっては、かなり重要なステータスになって来る。
遠距離攻撃ってのは、近接攻撃に比べて基本的に当てづらいからな。
動きが遅くてデカい敵なら兎も角、小さい敵や、素早い敵に遠くから攻撃を当てるってのはかなり難易度が高い。
そんな時に効いて来るのが器用って訳だ。
因みに……パーティーを組む際、器用を抑えた火力至上主義みたいな奴は弾かれる傾向にある。
何故か?
理由はいたって単純だ。
誤射による味方撃ちのリスクが高まるから。
前に出て敵を抱えてる前衛が、ケツに高火力の味方の魔法を誤ってぶちかまされる。
これは結構シャレにならない。
下手したら、パーティーの壊滅にすら繋がるからな。
だから器用にステータスを振ってない様な奴は、パーティーから弾かれる訳である。
さて、ここからが本題だ。
器用さは高ければ高い程、敵に確実に攻撃を当て。
更に味方への誤射を無くす。
だが広範囲魔法を味方の側でわざとぶちかましたりしたら、流石に器用さでそれをカバーする様な事は出来ない。
但し……通常の範囲の器用さならば、ではあるが。
シヴァティはユニークスキル【器用】によって馬鹿みたいに器用の数値が上がっている。
彼女は器用極振りしてるからな。
そしてその度を越えた器用さは、味方の目の前で爆発した爆弾の爆風すら完璧にコントロールし、いやもうコントロールの域を越えて、味方をすり抜けていくレベルになっている。
だから、彼女がバンバン爆弾を投げ込んでも俺は無傷って訳だ。
因みに、ボンバーキングの扱う爆弾は器用さと魔力で威力が上がる仕様だ。
普通のクラスなら器用極振りは流石に微妙になるが、彼女の場合は超火力爆弾の元になっていた。
相性抜群って奴である。
あ、天魔は魔力極振りで器用にステータスを一切振ってないけど、フレンドリーファイヤーの心配は一切ない。
ヒーロークラスなので器用さの初期値が高めなのと、まあぶっちゃけ……彼女が天才だからだ。
敵と味方の動きを正確に読んで確実に魔法を当てていく様は、見事としか言いようがない。
流石天才。
さすてん。
たまにボス戦でカードを誤って竜崎にぶつけ、睨まれてる俺とは大違いである。
俺の持つ【幸運】や、天魔の持つ【魔力】。
それにアレックスの【敏捷】と同じ系列のスキルだ。
ステータスの器用には、効果が二つある。
一つは、肉体の挙動を円滑にするという物だ。
要は挙動の最適化だな。
例えば、剣を振るという行動一つとっても、器用さの高低で結構な差が生まれて来る。
不器用だと剣筋がぶれ、そうなると、当然速度と攻撃力が下がってしまうからだ。
防御にしてもそう。
動きが最適化されていれば無駄がなくなって回避しやすくなり、盾で防ぐ際も理想的な受け流しが出来る様になる。
つまり器用さは筋力であり、敏捷であり、防御力でもある訳だ。
それだけ聞けば優秀なステータスに聞こえるだろう?
けど実は結構最近まで、器用のステータスの評価はあまり高くなかった。
剣筋のブレ?
そんな物は、素振りを繰り返せばなくなる。
回避や防御の最適化も同じ。
まあ要は、訓練次第でどうにでもなる。
そう思われていたため、評価が低かったという訳だ。
じゃあ何で評価が上がったのか?
一般的な考え方の前提が、間違っていると浸透してきたからだ。
要は、訓練次第でどうこうという考えが浅い物だと周知されたからである。
何年か訓練すれば、剣筋をブレず振る事は出来るようになる。
それは間違いない。
だが問題は、その剣を振るシチュエーションだ。
激しい戦いの中、常に正しい姿勢で剣を振るい続けられるか?
答えはノーである。
魔物が止まって、こちらが剣を振るまで動かない?
そんな訳ないよな。
相手は動き回って攻撃を躱したり、逆に此方へ攻撃して来たりするのだ。
剣を振る際の態勢だって万全とは限らない。
そんな条件下で剣筋を全くぶれさせずに、剣を完璧に振るえるのは数十年研鑽を積んだ達人位の物である。
つまり……素人が数年訓練したぐらいじゃ、器用さの恩恵を感じられなくなるほどの技量は決して身に付けられないという訳だ。
まあごく一部の天才なら話は変わって来るだろうけど。
そう、勇気や竜崎みたいな。
後、天魔輪廻もそこに含めてもいいだろう。
あいつ何気に近接戦闘の動き、滅茶苦茶良いんだよな。
器用さなんて1ミリも振ってないのに。
まあなので、実質パワー、スピード、防御力が上昇するに等しい器用さは、今ではそこそこ有効なステータスと認識されていた。
もちろん最重要ではないが、俺みたいに一点極振りしてる人間以外は、多少は振っておくのがセオリーだ。
で、器用のもう一つの効果。
それは追尾機能だ。
そう、器用が上がると、攻撃が敵を追尾してくれるようになる。
まあ近接は殆ど影響がないっぽいが、遠距離攻撃はかなり顕著だ。
器用が高いと、回避した敵に直角に追いかけてヒットする動画とか見た事あるし。
なので、遠距離攻撃主体の後衛にとっては、かなり重要なステータスになって来る。
遠距離攻撃ってのは、近接攻撃に比べて基本的に当てづらいからな。
動きが遅くてデカい敵なら兎も角、小さい敵や、素早い敵に遠くから攻撃を当てるってのはかなり難易度が高い。
そんな時に効いて来るのが器用って訳だ。
因みに……パーティーを組む際、器用を抑えた火力至上主義みたいな奴は弾かれる傾向にある。
何故か?
理由はいたって単純だ。
誤射による味方撃ちのリスクが高まるから。
前に出て敵を抱えてる前衛が、ケツに高火力の味方の魔法を誤ってぶちかまされる。
これは結構シャレにならない。
下手したら、パーティーの壊滅にすら繋がるからな。
だから器用にステータスを振ってない様な奴は、パーティーから弾かれる訳である。
さて、ここからが本題だ。
器用さは高ければ高い程、敵に確実に攻撃を当て。
更に味方への誤射を無くす。
だが広範囲魔法を味方の側でわざとぶちかましたりしたら、流石に器用さでそれをカバーする様な事は出来ない。
但し……通常の範囲の器用さならば、ではあるが。
シヴァティはユニークスキル【器用】によって馬鹿みたいに器用の数値が上がっている。
彼女は器用極振りしてるからな。
そしてその度を越えた器用さは、味方の目の前で爆発した爆弾の爆風すら完璧にコントロールし、いやもうコントロールの域を越えて、味方をすり抜けていくレベルになっている。
だから、彼女がバンバン爆弾を投げ込んでも俺は無傷って訳だ。
因みに、ボンバーキングの扱う爆弾は器用さと魔力で威力が上がる仕様だ。
普通のクラスなら器用極振りは流石に微妙になるが、彼女の場合は超火力爆弾の元になっていた。
相性抜群って奴である。
あ、天魔は魔力極振りで器用にステータスを一切振ってないけど、フレンドリーファイヤーの心配は一切ない。
ヒーロークラスなので器用さの初期値が高めなのと、まあぶっちゃけ……彼女が天才だからだ。
敵と味方の動きを正確に読んで確実に魔法を当てていく様は、見事としか言いようがない。
流石天才。
さすてん。
たまにボス戦でカードを誤って竜崎にぶつけ、睨まれてる俺とは大違いである。
10
あなたにおすすめの小説
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
狐侍こんこんちき
月芝
歴史・時代
母は出戻り幽霊。居候はしゃべる猫。
父は何の因果か輪廻の輪からはずされて、地獄の官吏についている。
そんな九坂家は由緒正しいおんぼろ道場を営んでいるが、
門弟なんぞはひとりもいやしない。
寄りつくのはもっぱら妙ちきりんな連中ばかり。
かような家を継いでしまった藤士郎は、狐面にていつも背を丸めている青瓢箪。
のんびりした性格にて、覇気に乏しく、およそ武士らしくない。
おかげでせっかくの剣の腕も宝の持ち腐れ。
もっぱら魚をさばいたり、薪を割るのに役立っているが、そんな暮らしも案外悪くない。
けれどもある日のこと。
自宅兼道場の前にて倒れている子どもを拾ったことから、奇妙な縁が動きだす。
脇差しの付喪神を助けたことから、世にも奇妙な仇討ち騒動に関わることになった藤士郎。
こんこんちきちき、こんちきちん。
家内安全、無病息災、心願成就にて妖縁奇縁が来来。
巻き起こる騒動の数々。
これを解決するために奔走する狐侍の奇々怪々なお江戸物語。
ダンジョン菌にまみれた、様々なクエストが提示されるこの現実世界で、【クエスト簡略化】スキルを手にした俺は最強のスレイヤーを目指す
名無し
ファンタジー
ダンジョン菌が人間や物をダンジョン化させてしまう世界。ワクチンを打てば誰もがスレイヤーになる権利を与えられ、強化用のクエストを受けられるようになる。
しかし、ワクチン接種で稀に発生する、最初から能力の高いエリート種でなければクエストの攻略は難しく、一般人の佐嶋康介はスレイヤーになることを諦めていたが、仕事の帰りにコンビニエンスストアに立ち寄ったことで運命が変わることになる。
勘当された少年と不思議な少女
レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。
理由は外れスキルを持ってるから…
眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。
そんな2人が出会って…
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる