魔法少女になったら人生変わった。〜君は僕の宝物、だなんて、言わないけどな〜

ちさここはる

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其の32 興味心*出勤

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「オレ。魔法少女をやってみようって思う」

 三好が恵比寿に言ったことに、恵比寿は言葉を失くす。
 そこは一緒に来ていたゲームセンターのUFOキャッチャー前での出来事。
「ぇ? あ?? 嘘でしょ??」
 信じられなくて、何度も聞き返してしまう。
 獲得した人形を詰めた鞄を放った。

「だって? アレだよ?! あいつらの、ののの……」

「恵比寿クンだけじゃあ、大変だろう?? 闘うのなんかさw」

 さすがに、ここでバイト始めましたとも言えない。
 時給が1万だとか。
 特別ボーナスが10万だとか。
 口が裂けても言えない。

「――~~三好君~~……ッッ!」

 恵比寿が三好に抱きついた。
 首元で顔をぐりぐりとさせる。
 恵比寿の鼻息に。
(ぅ、う゛う゛う゛)
 顔が赤く染まってしまう。
 昨日の今日で。
 少し肌が、身体が過敏になってしまっている。

 結局、あの後。

 カップ麺と、ピザを食べ。
 2発も抜かれてしまった。
(まだ。中におじさんのチンコが入ってるみたいだな……はァ~~)
 腰も立たなくなり泊まった。
(てかおじさん、性欲あり過ぎでしょうがっ)

 三好が目を覚ます間もなく、とらのペニスは挿入れられていた。
 腹の圧迫感に、三好も目を覚ました。

 そこから、また3発抜かれてしまう。

(腰が、本当に……たはー~~)

 昨日の報酬は、それでもくれたのだが。
『いや、まだ契約してないし』
 三好が断った。
 すると。
『明日ー宝とデートしてよーはい、1万円ねー』
 とらはこじつけのように、そう言いつけた。
『ああ。そうだなーデートしとくか♡』
 三好も受け取った。
 これからの相棒に、話しをつけなければならない。

 なのに。

「で。横のビトーさんは、見張りか何かなの?」
「いや。僕のことは気にしなくてもいいよ」
「あの。結構、目立ちますからね? 体格いいし」

 そんな彼に、恵比寿も顔を手で覆う。

「ごめ……三好君と出かけるって言ったら来るって聞かなくってぇええ~~」

 一応、ビトーも角や耳を変え、変装をしてはいた。
 ただ、三好を見る目つきは厳しいものだった。
(取って食ったりしねェっての。ったく、過保護な奴だな~~)
 胸中で舌打ちする三好に、顔を真っ赤にさせたままの恵比須が聞く。
「ねー三好君の魔法少女のコードネームは何なの?」

「っこ、コードネーム??」
 
 突然の質問に、三好も目を白黒させた。
 恵比寿はとらから魔法少女の名前を引き継いでいた。
 ドレッド、を。
 考えるのも面倒で、衣装も、ほぼほぼ、そのままだったからだ。
 
「こ、コードネーム、かぁ」

 考えてもいなかったことに、三好もため息を漏らした。
 すんすん。
「!? ぎゃ! ななな、何、嗅いでんの?? ビトーさんッッ‼」
「匂いがしないね。とらが何かしたのかい??」
「あ。博士ってひとにタブレット作って貰ったんだよ。試験薬っての?」
 ビトーは鼻先を押さえた。
「そうか」
 そのやり取りに、恵比寿が頬を膨らませる。

 ぷっ、くーー~~!

「タカラ、どうかしたのかい?」
「別にぃい~~‼」

(可愛いなぁ~~恵比寿クンは)

 三好は笑いながら、大きく腕を伸ばした。
 そう日常のような雰囲気の中でビトーが声を漏らした。

「あ。僕、ちょっと出かけて来るよ」

 そして、そのまま姿を消して行ってしまうのだった。
 見送った三好は嫌な予感を抱いた恵比須に聞くのである。

「あの人さー敵じゃなかったっけ?」
「うん。敵だよ」

 そんな時。

 二人の身体に電流が奔った。

 思わず、見つめ合ってしまう。
 そして。2人は声を揃えた。

「「怪人だ‼」」
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