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【二部】侯爵令嬢は今日もあざやかに断罪する
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王国護衛騎士ランディ・グリオール。
彼はグリオール伯爵家の嫡男として生まれ、家同士の繋がりにより、生まれた時から同じ伯爵家のロゼッタ・ロンバートと婚約が決まっていた。
家同士で決められた婚約ではあったが、共に幼馴染として仲良く育ち、互いに信頼関係も出来上がり、周りから見ても仲睦まじいと言われる二人だった。
口数少なく、物静かなロゼッタは、唯一の王女であるシルフィアと気があったようで、事ある事にシルフィアに誘われ、親友とまで呼び合う仲となり、その頃にはランディも第二王位継承権を持つ第三王子ユエインの護衛騎士となっていた。
会う時間が減っても、手紙や贈り物のやり取りで補い、短い逢瀬の間ですら互いを思いやる二人に、両家も今後は安泰だと言われている中、二人は婚姻を結んだ。
そして、それから妻となったロゼッタが、社交の一切に姿を見せなくなったのである。
家族からは体調が優れぬようだと、最初は伝えられており、これは早くも目出度い事が?などと言われていたが、半年経っても見せない姿に、二人の間に何かあって、仲違いをしているのかという話が流れ始めた。
その噂を聞いたユエインは、ロゼッタの具合を尋ねたものの、
「…妻は外に出るのが…。人に会うのが辛いと言って、部屋に閉じこもっているのです…」
という返事が返された。
ランディ自身も、何が原因か分からないのだという。
しばらくすると、ロゼッタには想い人がいて、望まない婚姻に悲しんでいるのだという噂が流れ始めた。
これに驚いたのは、シルフィアである。
彼女は普段は口数少ないロゼッタが、ランディの話だけは止まらない程に話してしまうくらい好意を持っていたと知っていたからだ。
確認しようと手紙を書いたシルフィアは、
『どうか放っておいてください』
という返事を受け取った。
しかし、どう考えてもロゼッタの書いた文字ではなく、彼女の代わりに書かれたものだとしても、おかしい所が多々あった。
使われていた封蝋は、間違いなくロゼッタの物だが、蝋が別の物を使っているような気がするのだ。
何もかもに納得のいかないシルフィアは、彼女らしくもなくユエインの元にいるランディへと直接乗り込んだ。
あまりにもしつこく聞こうとするシルフィアに、ランディはとうとう口にしてしまった。
「我々夫婦の問題に、王女だからと口を挟むのはやめていただきたいのですが…」
彼自身も理由を話さないロゼッタに焦れていたし、相談して貰えない自分が不甲斐なくて落ち込んでいた。
周囲からは興味本位で様子を伺われ、身内からは何があったと責めたてられて、彼も限界がきていたのだ。
護衛騎士として何とか保っていたプライドは、シルフィアの口撃によって、崩れ去ってしまった。
頭に血が上ったままのシルフィアは、そのままアディエル達の所へ乱入。
全てを見ていたユエインは、姉の暴走を止めるために慌てて追いかけてきたのだったーーーー。
彼はグリオール伯爵家の嫡男として生まれ、家同士の繋がりにより、生まれた時から同じ伯爵家のロゼッタ・ロンバートと婚約が決まっていた。
家同士で決められた婚約ではあったが、共に幼馴染として仲良く育ち、互いに信頼関係も出来上がり、周りから見ても仲睦まじいと言われる二人だった。
口数少なく、物静かなロゼッタは、唯一の王女であるシルフィアと気があったようで、事ある事にシルフィアに誘われ、親友とまで呼び合う仲となり、その頃にはランディも第二王位継承権を持つ第三王子ユエインの護衛騎士となっていた。
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「…妻は外に出るのが…。人に会うのが辛いと言って、部屋に閉じこもっているのです…」
という返事が返された。
ランディ自身も、何が原因か分からないのだという。
しばらくすると、ロゼッタには想い人がいて、望まない婚姻に悲しんでいるのだという噂が流れ始めた。
これに驚いたのは、シルフィアである。
彼女は普段は口数少ないロゼッタが、ランディの話だけは止まらない程に話してしまうくらい好意を持っていたと知っていたからだ。
確認しようと手紙を書いたシルフィアは、
『どうか放っておいてください』
という返事を受け取った。
しかし、どう考えてもロゼッタの書いた文字ではなく、彼女の代わりに書かれたものだとしても、おかしい所が多々あった。
使われていた封蝋は、間違いなくロゼッタの物だが、蝋が別の物を使っているような気がするのだ。
何もかもに納得のいかないシルフィアは、彼女らしくもなくユエインの元にいるランディへと直接乗り込んだ。
あまりにもしつこく聞こうとするシルフィアに、ランディはとうとう口にしてしまった。
「我々夫婦の問題に、王女だからと口を挟むのはやめていただきたいのですが…」
彼自身も理由を話さないロゼッタに焦れていたし、相談して貰えない自分が不甲斐なくて落ち込んでいた。
周囲からは興味本位で様子を伺われ、身内からは何があったと責めたてられて、彼も限界がきていたのだ。
護衛騎士として何とか保っていたプライドは、シルフィアの口撃によって、崩れ去ってしまった。
頭に血が上ったままのシルフィアは、そのままアディエル達の所へ乱入。
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