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第三章 そして、少年は運命に出会った
エヴァンの目標
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[エヴァン視点]
晴れの日は毎日リアに会って、絵本を読み聞かせたり、遊んだりして過ごした私は、ある日突然、屋敷に戻ることが決まった。
「もうこない?」
「分からない。でも、きっとまた来る!絶対にリアに会いに来るよ!!」
ギュッと可愛いリアを抱きしめてそう言うと、リアはにっこり笑ってくれた。
「リア、いいこ。ヴァン、まってうよ」
ギュウッと抱き返してそう言ってくれたリアはとても可愛くて、それだけに屋敷に戻った私の落ち込みように両親はもちろん、ラフィン達も驚いてた。
「それなら勉強を早めに終わらせて来年もまた行くといい…」
別荘に戻りたがる私に、父上は苦笑しながらそう言ってくれた。
だから私は、リアとたくさん遊べるように頑張って、翌年、約束通り別荘に向かった。
着いてすぐにラフィン達に声をかけて飛び出し、あのお墓の所へと駆け抜ける。
「……リア!!」
別れた時より少し大きくなったリアが、前と変わらずそこにいて、私は大きな声で名前を呼んだ。
「?」
振り返ったリアは、最初キョトンとしていたけど、近づいていく私に気づくと、嬉しそうに走り出してきた。
「ヴァーーーン!!」
駆け寄ってきたリアを抱き上げて、勢いのままクルクル回ると、二人して草の上に倒れ込んだ。
「ヴァン、お帰り!」
あの頃よりしっかり話せるようになったリアが、私の腕の中で笑う。
「ただいま、リア…」
成長してもリアはリアのまま変わってなかった。
ううん、前よりももっと可愛くなっていた。
伸ばしっぱなしだった髪はハーフアップにされてたし、前よりもっと髪がキラキラしてた。
別荘で過ごすリアとの日々は毎日楽しかった。
くっついて絵本を読んで、並んで昼寝をして、オヤツを食べさせあったり、花冠を作ったりした。
「リア、おっきくなったらお嫁さんになるのー!」
「リアなら可愛いお嫁さんになるよ。私のお嫁さんにしようかなぁ?」
「ヴァンのお嫁さん?なったげるー!」
真っ白なシロツメクサで指輪を作って、リアの指に嵌めて、可愛いほっぺにキスもして結婚式ごっこだってした。
私より5つ下のリアに、私は夢中だった。
その年も、その次の年も。別荘に来る度にそうやって過ごしたある日だった。
「若様。隣の敷地が買い取られたそうなので、結界魔道具の向こうには行ってはダメですよ!」
11歳の誕生日を迎えたその年。
リアと出会えるその場所は、なくなってしまっていたーー。
結界魔道具から出なければ大丈夫と向かった先には、あったはずのお墓が無くなってて、その向こう側にあった草っ原も何もかも荒れ地になっていた。
急ぎ戻ってラフィンに確認すると、少し前に盗賊達との逮捕劇の際に、抵抗する盗賊達が森に火をつけたらしく、私とリアの遊び場は燃えてしまっていた。
それでも、結界魔道具の側まで毎日通ったけど、リアは全く来なかった。
私のリアがいなくなったーー。
落ち込んだ私にラフィン達は必死に慰めてくれたけど、
「若様、その子のお名前は?」
ラフィンにそう聞かれて、私はリアの事をほとんど知らないことに気がついた。
捜そうにも本当の名前も知らない。
髪の色、目の色。両親が死んでいて、兄が二人いること。
知ってることだけを話したけれど、リアは見つからなかった。
「……エイデルに依頼しますか?」
落ち込んで口数の減った私に、フェリテがそう訊いてきた。
「……ううん。私は自分でリアをさがしたい…。自分の力でリアを見つけたいんだ!」
リアを自分で捜し出す!
その為には、私自身のチカラを付けようと、それからは勉強や剣術などにも満遍なく頑張って、私は20歳になった頃には騎士団の副団長になっていた。
ただし、その頃には《魅力》スキルの影響を抑えるために、顔の上半分を仮面で覆い隠し、首から指先までほとんど肌が露出しないように、【封印布】で作られた特注の団服に身を包まなくてはならなくなっていたーーーー。
晴れの日は毎日リアに会って、絵本を読み聞かせたり、遊んだりして過ごした私は、ある日突然、屋敷に戻ることが決まった。
「もうこない?」
「分からない。でも、きっとまた来る!絶対にリアに会いに来るよ!!」
ギュッと可愛いリアを抱きしめてそう言うと、リアはにっこり笑ってくれた。
「リア、いいこ。ヴァン、まってうよ」
ギュウッと抱き返してそう言ってくれたリアはとても可愛くて、それだけに屋敷に戻った私の落ち込みように両親はもちろん、ラフィン達も驚いてた。
「それなら勉強を早めに終わらせて来年もまた行くといい…」
別荘に戻りたがる私に、父上は苦笑しながらそう言ってくれた。
だから私は、リアとたくさん遊べるように頑張って、翌年、約束通り別荘に向かった。
着いてすぐにラフィン達に声をかけて飛び出し、あのお墓の所へと駆け抜ける。
「……リア!!」
別れた時より少し大きくなったリアが、前と変わらずそこにいて、私は大きな声で名前を呼んだ。
「?」
振り返ったリアは、最初キョトンとしていたけど、近づいていく私に気づくと、嬉しそうに走り出してきた。
「ヴァーーーン!!」
駆け寄ってきたリアを抱き上げて、勢いのままクルクル回ると、二人して草の上に倒れ込んだ。
「ヴァン、お帰り!」
あの頃よりしっかり話せるようになったリアが、私の腕の中で笑う。
「ただいま、リア…」
成長してもリアはリアのまま変わってなかった。
ううん、前よりももっと可愛くなっていた。
伸ばしっぱなしだった髪はハーフアップにされてたし、前よりもっと髪がキラキラしてた。
別荘で過ごすリアとの日々は毎日楽しかった。
くっついて絵本を読んで、並んで昼寝をして、オヤツを食べさせあったり、花冠を作ったりした。
「リア、おっきくなったらお嫁さんになるのー!」
「リアなら可愛いお嫁さんになるよ。私のお嫁さんにしようかなぁ?」
「ヴァンのお嫁さん?なったげるー!」
真っ白なシロツメクサで指輪を作って、リアの指に嵌めて、可愛いほっぺにキスもして結婚式ごっこだってした。
私より5つ下のリアに、私は夢中だった。
その年も、その次の年も。別荘に来る度にそうやって過ごしたある日だった。
「若様。隣の敷地が買い取られたそうなので、結界魔道具の向こうには行ってはダメですよ!」
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結界魔道具から出なければ大丈夫と向かった先には、あったはずのお墓が無くなってて、その向こう側にあった草っ原も何もかも荒れ地になっていた。
急ぎ戻ってラフィンに確認すると、少し前に盗賊達との逮捕劇の際に、抵抗する盗賊達が森に火をつけたらしく、私とリアの遊び場は燃えてしまっていた。
それでも、結界魔道具の側まで毎日通ったけど、リアは全く来なかった。
私のリアがいなくなったーー。
落ち込んだ私にラフィン達は必死に慰めてくれたけど、
「若様、その子のお名前は?」
ラフィンにそう聞かれて、私はリアの事をほとんど知らないことに気がついた。
捜そうにも本当の名前も知らない。
髪の色、目の色。両親が死んでいて、兄が二人いること。
知ってることだけを話したけれど、リアは見つからなかった。
「……エイデルに依頼しますか?」
落ち込んで口数の減った私に、フェリテがそう訊いてきた。
「……ううん。私は自分でリアをさがしたい…。自分の力でリアを見つけたいんだ!」
リアを自分で捜し出す!
その為には、私自身のチカラを付けようと、それからは勉強や剣術などにも満遍なく頑張って、私は20歳になった頃には騎士団の副団長になっていた。
ただし、その頃には《魅力》スキルの影響を抑えるために、顔の上半分を仮面で覆い隠し、首から指先までほとんど肌が露出しないように、【封印布】で作られた特注の団服に身を包まなくてはならなくなっていたーーーー。
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