騎士団長はスキル《ストーカー》を極めたい!

ミアキス

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閑話 4

解釈斜め上

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「…………無理……。もう、ほんっとに無理……」

「頑張れ、チュンタ。俺も無理だけど、御影ハリセン食らうぞ…」

バシコーン!と、たまに聞こえる打撃音に、男二人は首を竦めた。

「もー、訳分かんなーい。なあんで、こんなにスキルあんのー?変に細すぎるし、意味分かんなーい!!」

ひたすら、まとめた内容を持ってきたノーパソに入力しながら、涙目で夢乃が叫ぶ。

「やっべ、目ェ疲れてきた…」

「俺、カーソル見失いそう…」

「ゆーは頭がパンクしそう…」

はぁと三人が同時に息を吐き出した時だった。

「そんな皆に残念なお知らせです…」

ハリセン担いだ御影の登場に、三人の視線がディアルに向いた。

「変更不可の【ギフト】というスキル。問題の彼にそれを与えてることが判明しました……」

ディアルはアハハ…と笑っているが、笑ったところで許してもらえる訳もなく。

「今から与えたスキルを確認。それによる対応策を考えることが優先されます……」

「「「はあっ!?」」」

殺意の籠った視線を向けられ、ディアルは飛び上がった。

「確認しなきゃなんないようなヤバイのやったの!?」

「マジか……。勘弁しろや…」

「ちょい待て、何か情報は?」

アッキーの言葉に三人は御影を見た。

「……ディーの話聞いた限りの予想だけど…」

「「「予想だけど?」」」

「……犯罪者スキルってヤツになるんじゃないかなぁ…と思う…。なんせ《ストーカー》ってスキルらしいので…」

「「「…………」」」

ギギギ…と音がしそうな感じで、ディアルを見ると、見事な土下座をしていた。

「御影はそう言ってるけどさ。犯罪者スキルなんて、付けるわけないでしょーっ!!」

涙目で顔を上げたが、御影は受け付けない。

「…ディー。さっき、私に話したこと、みんなに話してみて…」

「…えっとね…」


※※※※※※※※

ディアルの話はこうであった。

自分の与えた《魅力》スキルにより、彼は何者からも好意を向けられ、またその好意による争いもイヤになるほど見てきた。
そんな彼の前に、彼のスキルを無効化できる少女が現れ、彼は少女を思い続けた。
一途に彼女を想う彼の為に、彼女に関することを知りやすくしてあげたかった。
彼女の全てを教えてあげたかった。
彼の行く先々で、彼女に出会えるようにしてあげたかった。

ディアルはそう言った。

「地球では、一途に思う人のことを《ストーカー》って言うんだよね?」

ドヤ顔で言い切ったディアルに、全員から向けられる視線は冷たい。

「それ、付きまとい。完全に犯罪行為…」

「今までで一番斜め上なのきたな…」

夢乃とチュンタの言葉に首を傾げるディアル。

「ん、御影あったわ。マジで《ストーカー》付いてる…。ちなみにもうすぐレベルカンスト…」

アッキーの言葉に液晶画面を覗き込む。

「これ、何とかフォローする方向に持っていこう…。でないとどっちも不幸すぎる…」

そうして、《ストーカー》スキルに追加要素が加わったのであるーーーー。

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