31 / 154
閑話 4
解釈斜め上
しおりを挟む
「…………無理……。もう、ほんっとに無理……」
「頑張れ、チュンタ。俺も無理だけど、御影ハリセン食らうぞ…」
バシコーン!と、たまに聞こえる打撃音に、男二人は首を竦めた。
「もー、訳分かんなーい。なあんで、こんなにスキルあんのー?変に細すぎるし、意味分かんなーい!!」
ひたすら、まとめた内容を持ってきたノーパソに入力しながら、涙目で夢乃が叫ぶ。
「やっべ、目ェ疲れてきた…」
「俺、カーソル見失いそう…」
「ゆーは頭がパンクしそう…」
はぁと三人が同時に息を吐き出した時だった。
「そんな皆に残念なお知らせです…」
ハリセン担いだ御影の登場に、三人の視線がディアルに向いた。
「変更不可の【ギフト】というスキル。問題の彼にそれを与えてることが判明しました……」
ディアルはアハハ…と笑っているが、笑ったところで許してもらえる訳もなく。
「今から与えたスキルを確認。それによる対応策を考えることが優先されます……」
「「「はあっ!?」」」
殺意の籠った視線を向けられ、ディアルは飛び上がった。
「確認しなきゃなんないようなヤバイのやったの!?」
「マジか……。勘弁しろや…」
「ちょい待て、何か情報は?」
アッキーの言葉に三人は御影を見た。
「……ディーの話聞いた限りの予想だけど…」
「「「予想だけど?」」」
「……犯罪者スキルってヤツになるんじゃないかなぁ…と思う…。なんせ《ストーカー》ってスキルらしいので…」
「「「…………」」」
ギギギ…と音がしそうな感じで、ディアルを見ると、見事な土下座をしていた。
「御影はそう言ってるけどさ。犯罪者スキルなんて、付けるわけないでしょーっ!!」
涙目で顔を上げたが、御影は受け付けない。
「…ディー。さっき、私に話したこと、みんなに話してみて…」
「…えっとね…」
※※※※※※※※
ディアルの話はこうであった。
自分の与えた《魅力》スキルにより、彼は何者からも好意を向けられ、またその好意による争いもイヤになるほど見てきた。
そんな彼の前に、彼のスキルを無効化できる少女が現れ、彼は少女を思い続けた。
一途に彼女を想う彼の為に、彼女に関することを知りやすくしてあげたかった。
彼女の全てを教えてあげたかった。
彼の行く先々で、彼女に出会えるようにしてあげたかった。
ディアルはそう言った。
「地球では、一途に思う人のことを《ストーカー》って言うんだよね?」
ドヤ顔で言い切ったディアルに、全員から向けられる視線は冷たい。
「それ、付きまとい。完全に犯罪行為…」
「今までで一番斜め上なのきたな…」
夢乃とチュンタの言葉に首を傾げるディアル。
「ん、御影あったわ。マジで《ストーカー》付いてる…。ちなみにもうすぐレベルカンスト…」
アッキーの言葉に液晶画面を覗き込む。
「これ、何とかフォローする方向に持っていこう…。でないとどっちも不幸すぎる…」
そうして、《ストーカー》スキルに追加要素が加わったのであるーーーー。
「頑張れ、チュンタ。俺も無理だけど、御影ハリセン食らうぞ…」
バシコーン!と、たまに聞こえる打撃音に、男二人は首を竦めた。
「もー、訳分かんなーい。なあんで、こんなにスキルあんのー?変に細すぎるし、意味分かんなーい!!」
ひたすら、まとめた内容を持ってきたノーパソに入力しながら、涙目で夢乃が叫ぶ。
「やっべ、目ェ疲れてきた…」
「俺、カーソル見失いそう…」
「ゆーは頭がパンクしそう…」
はぁと三人が同時に息を吐き出した時だった。
「そんな皆に残念なお知らせです…」
ハリセン担いだ御影の登場に、三人の視線がディアルに向いた。
「変更不可の【ギフト】というスキル。問題の彼にそれを与えてることが判明しました……」
ディアルはアハハ…と笑っているが、笑ったところで許してもらえる訳もなく。
「今から与えたスキルを確認。それによる対応策を考えることが優先されます……」
「「「はあっ!?」」」
殺意の籠った視線を向けられ、ディアルは飛び上がった。
「確認しなきゃなんないようなヤバイのやったの!?」
「マジか……。勘弁しろや…」
「ちょい待て、何か情報は?」
アッキーの言葉に三人は御影を見た。
「……ディーの話聞いた限りの予想だけど…」
「「「予想だけど?」」」
「……犯罪者スキルってヤツになるんじゃないかなぁ…と思う…。なんせ《ストーカー》ってスキルらしいので…」
「「「…………」」」
ギギギ…と音がしそうな感じで、ディアルを見ると、見事な土下座をしていた。
「御影はそう言ってるけどさ。犯罪者スキルなんて、付けるわけないでしょーっ!!」
涙目で顔を上げたが、御影は受け付けない。
「…ディー。さっき、私に話したこと、みんなに話してみて…」
「…えっとね…」
※※※※※※※※
ディアルの話はこうであった。
自分の与えた《魅力》スキルにより、彼は何者からも好意を向けられ、またその好意による争いもイヤになるほど見てきた。
そんな彼の前に、彼のスキルを無効化できる少女が現れ、彼は少女を思い続けた。
一途に彼女を想う彼の為に、彼女に関することを知りやすくしてあげたかった。
彼女の全てを教えてあげたかった。
彼の行く先々で、彼女に出会えるようにしてあげたかった。
ディアルはそう言った。
「地球では、一途に思う人のことを《ストーカー》って言うんだよね?」
ドヤ顔で言い切ったディアルに、全員から向けられる視線は冷たい。
「それ、付きまとい。完全に犯罪行為…」
「今までで一番斜め上なのきたな…」
夢乃とチュンタの言葉に首を傾げるディアル。
「ん、御影あったわ。マジで《ストーカー》付いてる…。ちなみにもうすぐレベルカンスト…」
アッキーの言葉に液晶画面を覗き込む。
「これ、何とかフォローする方向に持っていこう…。でないとどっちも不幸すぎる…」
そうして、《ストーカー》スキルに追加要素が加わったのであるーーーー。
0
あなたにおすすめの小説
オオカミ課長は、部下のウサギちゃんを溺愛したくてたまらない
若松だんご
恋愛
――俺には、将来を誓った相手がいるんです。
お昼休み。通りがかった一階ロビーで繰り広げられてた修羅場。あ~課長だあ~、大変だな~、女性の方、とっても美人だな~、ぐらいで通り過ぎようと思ってたのに。
――この人です! この人と結婚を前提につき合ってるんです。
ほげええっ!?
ちょっ、ちょっと待ってください、課長!
あたしと課長って、ただの上司と部下ですよねっ!? いつから本人の了承もなく、そういう関係になったんですかっ!? あたし、おっそろしいオオカミ課長とそんな未来は予定しておりませんがっ!?
課長が、専務の令嬢とのおつき合いを断るネタにされてしまったあたし。それだけでも大変なのに、あたしの住むアパートの部屋が、上の住人の失態で水浸しになって引っ越しを余儀なくされて。
――俺のところに来い。
オオカミ課長に、強引に同居させられた。
――この方が、恋人らしいだろ。
うん。そうなんだけど。そうなんですけど。
気分は、オオカミの巣穴に連れ込まれたウサギ。
イケメンだけどおっかないオオカミ課長と、どんくさくって天然の部下ウサギ。
(仮)の恋人なのに、どうやらオオカミ課長は、ウサギをかまいたくてしかたないようで――???
すれ違いと勘違いと溺愛がすぎる二人の物語。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
Emerald
藍沢咲良
恋愛
教師という仕事に嫌気が差した結城美咲(ゆうき みさき)は、叔母の住む自然豊かな郊外で時々アルバイトをして生活していた。
叔母の勧めで再び教員業に戻ってみようと人材バンクに登録すると、すぐに話が来る。
自分にとっては完全に新しい場所。
しかし仕事は一度投げ出した教員業。嫌だと言っても他に出来る仕事は無い。
仕方無しに仕事復帰をする美咲。仕事帰りにカフェに寄るとそこには…。
〜main cast〜
結城美咲(Yuki Misaki)
黒瀬 悠(Kurose Haruka)
※作中の地名、団体名は架空のものです。
※この作品はエブリスタ、小説家になろうでも連載されています。
※素敵な表紙をポリン先生に描いて頂きました。
ポリン先生の作品はこちら↓
https://manga.line.me/indies/product/detail?id=8911
https://www.comico.jp/challenge/comic/33031
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?
由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。
皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。
ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。
「誰が、お前を愛していないと言った」
守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。
これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる