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第六章 アリスティリア悟る
《悟り》を手に入れた
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「リア、戻りました!」
ご機嫌な声で帰宅するなり、エヴァンはアリスティリアのいる部屋に向かった。
「お帰りなさいませ、エヴァン様」
にっこりと微笑み、自分がアリスティリアの為に作ったドレスを纏い出迎えられたことに、エヴァンは強く幸せを噛みしめていた。
「夕飯は食べられましたか?身体はいかがでしょう?」
近寄るなりアリスティリアを抱き上げ、腕に抱えたまま寝室に向かおうとしていたが、立ち塞がるようにドアの前にいる二人のメイドに首を傾げた。
「……若様。ご令嬢は若様をお待ちでお食事をされておりません。私の言いたいことはお分かりですね?」
にっこり笑うラフィンにエヴァンはコクコクと首を振り、そっとアリスティリアをソファに下ろした。
「こちらにお食事をお運びしておきますから、着替えておいでませ」
「…分かった。リア、また後でね」
「はい、エヴァン様…」
名残惜し気に立ち去るエヴァンに微笑むアリスティリア。
ドアが閉まるなり、アリスティリアはラフィン達の方を向いた。
「あ、あの…。ありがとうございます!!」
エヴァンに寝室に連れ込まれるのを阻止して貰えたことに気づき、アリスティリアはものすごく感謝した。
「お嬢様……。食事の後の入浴以降は、さすがに対応が難しいですわ」
申し訳なさそうに答えるラフィンに、アリスティリアは両手で拳を握っている。
「大丈夫です!実家がどうなってるかも確認したいので、頑張って話を逸らします!!」
ーー……無理じゃないかなぁ……。
気合いを入れているアリスティリアにメイドの二人はそう心中で呟いていた。
※※※※※※※※
「待って!自分で洗えます!自分で洗いますからっ!!」
無事に二人きりの食事を終え、入浴をエヴァンに勧めたところ、
「では、一緒に入りましょう♪」
と、ものすごく良い笑顔で言われたアリスティリアは、あっという間に服を奪われ、浴室へと運ばれた。
自身も素早く裸になったエヴァンは、石鹸を泡立てると、アリスティリアの身体を洗おうとした。
「洗いたいんです…。私のリアを、私自身の手で洗いたいんです…」
「ひゃっ!」
逃げようとした身体は、エヴァンの腕に絡め取られ、胸の先を泡の付いた手で擦られた。
「や……ぁん……」
全身を隈無くまさぐられ、快楽に襲われたアリスティリアの唇の端から、睡液が溢れた。
「リア…。リア、可愛いい…」
溢れたそれを舌先でチロリと舐め上げ、エヴァンは唇を重ねた。
「んうっ!?んふーっ!ふーっ!!」
そのまま泡の付いた手で、二つの膨らみを揉みしだくと、アリスティリアの体がしなった。
「今夜もリアを味合わせて下さいね…」
「は……、はぅ……」
息も絶え絶えのアリスティリアを優しく見つめながら、エヴァンは泡を流し落とすと、身体を抱えて共に湯の中に身を沈めた。
「リア、愛してます。愛してるんです…」
抱きしめたアリスティリアの耳元で、エヴァンは何度も甘く囁く。
息も絶え絶えになっていたアリスティリアは、ふと身体が少し楽になったことに気がついた。
ーー何か、新しいスキル増えてる……?
自分に《鑑定》をかけてみれば、《寵愛》というスキルが増えていた。
《寵愛》
・《溺愛》スキルの保持者を相手にした場合、《体力回復》、《気力回復》の速度が早まる。
・レベルが上がれば上がるほど、《溺愛》保持者との仲が深まる。
「…………」
思わず真顔になってしまった。
「どうしました、リア?」
心配そうに顔を覗き込むエヴァンに、アリスティリアは肩を竦めて苦笑した。
どうやら自分は何があっても、エヴァンに愛される運命でしかないのだと悟ったのだ。
「!?」
新たなスキルを得た感覚に、再び《鑑定》を使う。
《悟り》
・《溺愛》スキル保持者からの愛情が受け入れやすくなる。
・《気力》の回復が早まる。
・状況の把握ができやすくなり、今後の展開が読みやすくなる。
・《先読み》の上級スキル。
何だ、これ。いいのか悪いのか分かんないよ!と、思いながら、気がついた時にはベッドの上に運ばれていたアリスティリアは、ずっとこんな事が続くのかも知れないなと、覚悟を決めたのであったーーーー。
ご機嫌な声で帰宅するなり、エヴァンはアリスティリアのいる部屋に向かった。
「お帰りなさいませ、エヴァン様」
にっこりと微笑み、自分がアリスティリアの為に作ったドレスを纏い出迎えられたことに、エヴァンは強く幸せを噛みしめていた。
「夕飯は食べられましたか?身体はいかがでしょう?」
近寄るなりアリスティリアを抱き上げ、腕に抱えたまま寝室に向かおうとしていたが、立ち塞がるようにドアの前にいる二人のメイドに首を傾げた。
「……若様。ご令嬢は若様をお待ちでお食事をされておりません。私の言いたいことはお分かりですね?」
にっこり笑うラフィンにエヴァンはコクコクと首を振り、そっとアリスティリアをソファに下ろした。
「こちらにお食事をお運びしておきますから、着替えておいでませ」
「…分かった。リア、また後でね」
「はい、エヴァン様…」
名残惜し気に立ち去るエヴァンに微笑むアリスティリア。
ドアが閉まるなり、アリスティリアはラフィン達の方を向いた。
「あ、あの…。ありがとうございます!!」
エヴァンに寝室に連れ込まれるのを阻止して貰えたことに気づき、アリスティリアはものすごく感謝した。
「お嬢様……。食事の後の入浴以降は、さすがに対応が難しいですわ」
申し訳なさそうに答えるラフィンに、アリスティリアは両手で拳を握っている。
「大丈夫です!実家がどうなってるかも確認したいので、頑張って話を逸らします!!」
ーー……無理じゃないかなぁ……。
気合いを入れているアリスティリアにメイドの二人はそう心中で呟いていた。
※※※※※※※※
「待って!自分で洗えます!自分で洗いますからっ!!」
無事に二人きりの食事を終え、入浴をエヴァンに勧めたところ、
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自身も素早く裸になったエヴァンは、石鹸を泡立てると、アリスティリアの身体を洗おうとした。
「洗いたいんです…。私のリアを、私自身の手で洗いたいんです…」
「ひゃっ!」
逃げようとした身体は、エヴァンの腕に絡め取られ、胸の先を泡の付いた手で擦られた。
「や……ぁん……」
全身を隈無くまさぐられ、快楽に襲われたアリスティリアの唇の端から、睡液が溢れた。
「リア…。リア、可愛いい…」
溢れたそれを舌先でチロリと舐め上げ、エヴァンは唇を重ねた。
「んうっ!?んふーっ!ふーっ!!」
そのまま泡の付いた手で、二つの膨らみを揉みしだくと、アリスティリアの体がしなった。
「今夜もリアを味合わせて下さいね…」
「は……、はぅ……」
息も絶え絶えのアリスティリアを優しく見つめながら、エヴァンは泡を流し落とすと、身体を抱えて共に湯の中に身を沈めた。
「リア、愛してます。愛してるんです…」
抱きしめたアリスティリアの耳元で、エヴァンは何度も甘く囁く。
息も絶え絶えになっていたアリスティリアは、ふと身体が少し楽になったことに気がついた。
ーー何か、新しいスキル増えてる……?
自分に《鑑定》をかけてみれば、《寵愛》というスキルが増えていた。
《寵愛》
・《溺愛》スキルの保持者を相手にした場合、《体力回復》、《気力回復》の速度が早まる。
・レベルが上がれば上がるほど、《溺愛》保持者との仲が深まる。
「…………」
思わず真顔になってしまった。
「どうしました、リア?」
心配そうに顔を覗き込むエヴァンに、アリスティリアは肩を竦めて苦笑した。
どうやら自分は何があっても、エヴァンに愛される運命でしかないのだと悟ったのだ。
「!?」
新たなスキルを得た感覚に、再び《鑑定》を使う。
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・《溺愛》スキル保持者からの愛情が受け入れやすくなる。
・《気力》の回復が早まる。
・状況の把握ができやすくなり、今後の展開が読みやすくなる。
・《先読み》の上級スキル。
何だ、これ。いいのか悪いのか分かんないよ!と、思いながら、気がついた時にはベッドの上に運ばれていたアリスティリアは、ずっとこんな事が続くのかも知れないなと、覚悟を決めたのであったーーーー。
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