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閑話 6
創造神は残念神
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「う、う、う……。御影も夢乃も怖かったよぉ…」
「いや、確かに怖ぇけど、ディーの自業自得だし…」
長身の銀髪銀目の美形だというのに、中身はお子様と言われているのが明生の目の前で膝を抱えて泣いているディアル・マディルという名の創造神の一人である。
明生はディアルの創った世界とは、別の創造神が創った世界に生まれた人間であった。
ディアルの起こしたとある事件により、他の仲間三人と共に死んでしまい、明生達の世界の創造神ガイア・ナテラに出会った早々、彼女に足蹴にされて叱られているディアルと遭遇した。
第一印象は、全員一致の『女王様と下僕』であったことは内緒である。
話し合いの結果、ディアルの創った新しい世界の管理者として生まれ変わった為に、今の彼らはディアルの眷族である。
もっともディアルが何かをやらかす度に、後始末ー主に御影がーに走り回っているため、本人達は眷族というよりも、保護者的な心境である。
「いい加減、御影怒らさねえように立ち回れよなぁ…。あいつが怒るなんて滅多にねえのに、ディーがおんなじこと何回もやらかすから、怒ってんだぜ?」
慰めながら、頭をワシャワシャ撫で回す。
「分かってるよぉ…。分かってるけどやっちゃうんだもん…」
大の男が『もん』じゃねえよ…と思いつつ、慰め役を押しつけられた明生は、どうしたものかと悩む。
数多いる創造神の中でもディアルは特に若いらしく、外見に反して中身が幼いのも仕方ない。
とは、御影の言葉であるが、そこで『仕方ない』で済ませないのも御影という人物なのだ。
幼い子供に言い聞かせるように、何度も何度も分かりやすく忠告するにも関わらず、御影達に褒めてもらおう、安心してもらおうと、彼が頑張れば頑張るほど、事態はとんでもない方向に向かうのだ。
「あー、とりあえず何だ。ディーはガイア様に頼んで、『初心者向けパソコン教室』、も一回行ってこい…」
「……え?何で?」
ド派手に迷惑をかけ、どぎつく叱られて以来、ディアルはガイアが苦手らしい。自業自得である。
「確認作業中に、操作ミスで発生してる別世界のバグも見つかって、そっちはチュンタが対応中…。基本操作のミスの連続みたいで、これは御影からの決定事項な…」
ダラダラと冷や汗を流し始めたディアルに、明生は肩を叩いてこう言った。
「ガイア様に小言言われんのと、御影のハリセン。ディアルはどっち選ぶ?」
ディアルは小言を選んだのであったーー。
「いや、確かに怖ぇけど、ディーの自業自得だし…」
長身の銀髪銀目の美形だというのに、中身はお子様と言われているのが明生の目の前で膝を抱えて泣いているディアル・マディルという名の創造神の一人である。
明生はディアルの創った世界とは、別の創造神が創った世界に生まれた人間であった。
ディアルの起こしたとある事件により、他の仲間三人と共に死んでしまい、明生達の世界の創造神ガイア・ナテラに出会った早々、彼女に足蹴にされて叱られているディアルと遭遇した。
第一印象は、全員一致の『女王様と下僕』であったことは内緒である。
話し合いの結果、ディアルの創った新しい世界の管理者として生まれ変わった為に、今の彼らはディアルの眷族である。
もっともディアルが何かをやらかす度に、後始末ー主に御影がーに走り回っているため、本人達は眷族というよりも、保護者的な心境である。
「いい加減、御影怒らさねえように立ち回れよなぁ…。あいつが怒るなんて滅多にねえのに、ディーがおんなじこと何回もやらかすから、怒ってんだぜ?」
慰めながら、頭をワシャワシャ撫で回す。
「分かってるよぉ…。分かってるけどやっちゃうんだもん…」
大の男が『もん』じゃねえよ…と思いつつ、慰め役を押しつけられた明生は、どうしたものかと悩む。
数多いる創造神の中でもディアルは特に若いらしく、外見に反して中身が幼いのも仕方ない。
とは、御影の言葉であるが、そこで『仕方ない』で済ませないのも御影という人物なのだ。
幼い子供に言い聞かせるように、何度も何度も分かりやすく忠告するにも関わらず、御影達に褒めてもらおう、安心してもらおうと、彼が頑張れば頑張るほど、事態はとんでもない方向に向かうのだ。
「あー、とりあえず何だ。ディーはガイア様に頼んで、『初心者向けパソコン教室』、も一回行ってこい…」
「……え?何で?」
ド派手に迷惑をかけ、どぎつく叱られて以来、ディアルはガイアが苦手らしい。自業自得である。
「確認作業中に、操作ミスで発生してる別世界のバグも見つかって、そっちはチュンタが対応中…。基本操作のミスの連続みたいで、これは御影からの決定事項な…」
ダラダラと冷や汗を流し始めたディアルに、明生は肩を叩いてこう言った。
「ガイア様に小言言われんのと、御影のハリセン。ディアルはどっち選ぶ?」
ディアルは小言を選んだのであったーー。
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