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第九章 《祝福》されし者
攻防戦
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[アリスティリア視点]
「リア!どうして、そんな所にいるのですか?今すぐ…」
「若様、落ち着け!とりあえず、落ち着こう!!」
「そうですよ、若様!無理強いはいけません!新婚早々、離縁されたいんですか!?」
バルカス領で過ごして早三日。
現在、わたしは庭の木の上に逃げてますーーーー。
木の根元では、登ろうとするエヴァン様を、カルステッドと、ステリナが必死で引き止めてくれてます。
何故、わたしが木の上にいるかと言うと、ぶっちゃけ逃亡です。
バルカス領で七日過ごした後、四候訪問に出かけなければなりません。
当然、専用のあのとんでもなく豪華なドレスを着なければなりません。
体型維持必須なのです!
だと言うのに、エヴァン様は屋敷に付くなり、わたしを連れて寝室に籠ろうとします。
隠れても隠れても、《ストーカー》を所持しているエヴァン様にはすぐ見つかってしまいます。
変装しても匂いでバレました……。香水使ったのに、何故バレた!?
獣人のフェリテさんでも分からないくらいだったのに……。
それなのに、どうして現在ここにいれるのかと聞かれれば、それはもう時の運としか言えません。
王都の騎士団から、急ぎの書類が来たとかで、確認してる最中にベランダから屋根に登り、手近な木にひょいと飛び移ったところ、ちょうど真下にいたステリナに見つかりました。
ですが、さすがに状況把握してくれたみたいで、見なかったことにしてくれました。感謝です。
木の枝に腰掛け、のんびり寛いでいるところ、屋敷内でわたしの名を叫ぶエヴァン様の声が聞こえました。
……はい。見事に木の真下に現れ、そこにいたステリナにわたしの居場所を確認しました。
シラを切っていたステリナに、エヴァン様はわたしの名を呼びながら、天を仰ぎました。
そう、上を向いちゃったんです。
そうして、冒頭に戻ります。
「リア!降りて…、いえ、動かないで!誰か梯子を!!」
「だーかーらー!若様は落ち着いて!!」
騒ぎを聞きつけて、使用人の皆さんも集まって来てます。
非常に気まずいです、はい……。
「……若奥様、どうされます?」
ふと気配を感じると、隣にフエリテさんがいらっしゃいました。
さすが猫の獣人です。音もせずに現れました。
「とりあえず、寝室は別にしたいです……」
「ですよねぇ…。あ、ラフィンが来ましたね…」
二人で下を見下ろすと、ラフィンさんがエヴァン様達を叱っているようです。
※※※※※※※※
[ラフィン視点]
真っ青になって慌てた使用人数人に呼ばれ、庭に出てみれば木の上に若奥様とフェリテ。
木の根元ではうちの子供達と若様が言い争ってました。
……あー、はい。若奥様が逃亡されたんですね、分かります。
『待て』がなかなか出来ない若様に、若奥様が強硬手段に出られたのでしょう。
使用人達には問題ないと通常業務に戻らせます。
そして、三人をジロリと見やると静かになりました。
「ステリナ。若奥様の部屋で待機。カルステッド、貴方は若様の執務室の書類の整理を。若様。若様は少し若奥様と距離をおいてください。お子が流れても知りませんよ!」
「うっ……」
さすがに我が子は大事なようで、何よりです。
「せっかく作ったドレスも、無駄にしたくはないですよね?」
「……ラフィン。添い寝だけ「出来てないから、こうなってますよね?」」
添い寝だけと言いつつ、毎度毎度押し倒しては乗っかっているのは、毎朝の若奥様の状態で分かります。
「わーかーさーまー?」
「…………はい……」
まったく、どうしてこうなったのだかーーーー。
「リア!どうして、そんな所にいるのですか?今すぐ…」
「若様、落ち着け!とりあえず、落ち着こう!!」
「そうですよ、若様!無理強いはいけません!新婚早々、離縁されたいんですか!?」
バルカス領で過ごして早三日。
現在、わたしは庭の木の上に逃げてますーーーー。
木の根元では、登ろうとするエヴァン様を、カルステッドと、ステリナが必死で引き止めてくれてます。
何故、わたしが木の上にいるかと言うと、ぶっちゃけ逃亡です。
バルカス領で七日過ごした後、四候訪問に出かけなければなりません。
当然、専用のあのとんでもなく豪華なドレスを着なければなりません。
体型維持必須なのです!
だと言うのに、エヴァン様は屋敷に付くなり、わたしを連れて寝室に籠ろうとします。
隠れても隠れても、《ストーカー》を所持しているエヴァン様にはすぐ見つかってしまいます。
変装しても匂いでバレました……。香水使ったのに、何故バレた!?
獣人のフェリテさんでも分からないくらいだったのに……。
それなのに、どうして現在ここにいれるのかと聞かれれば、それはもう時の運としか言えません。
王都の騎士団から、急ぎの書類が来たとかで、確認してる最中にベランダから屋根に登り、手近な木にひょいと飛び移ったところ、ちょうど真下にいたステリナに見つかりました。
ですが、さすがに状況把握してくれたみたいで、見なかったことにしてくれました。感謝です。
木の枝に腰掛け、のんびり寛いでいるところ、屋敷内でわたしの名を叫ぶエヴァン様の声が聞こえました。
……はい。見事に木の真下に現れ、そこにいたステリナにわたしの居場所を確認しました。
シラを切っていたステリナに、エヴァン様はわたしの名を呼びながら、天を仰ぎました。
そう、上を向いちゃったんです。
そうして、冒頭に戻ります。
「リア!降りて…、いえ、動かないで!誰か梯子を!!」
「だーかーらー!若様は落ち着いて!!」
騒ぎを聞きつけて、使用人の皆さんも集まって来てます。
非常に気まずいです、はい……。
「……若奥様、どうされます?」
ふと気配を感じると、隣にフエリテさんがいらっしゃいました。
さすが猫の獣人です。音もせずに現れました。
「とりあえず、寝室は別にしたいです……」
「ですよねぇ…。あ、ラフィンが来ましたね…」
二人で下を見下ろすと、ラフィンさんがエヴァン様達を叱っているようです。
※※※※※※※※
[ラフィン視点]
真っ青になって慌てた使用人数人に呼ばれ、庭に出てみれば木の上に若奥様とフェリテ。
木の根元ではうちの子供達と若様が言い争ってました。
……あー、はい。若奥様が逃亡されたんですね、分かります。
『待て』がなかなか出来ない若様に、若奥様が強硬手段に出られたのでしょう。
使用人達には問題ないと通常業務に戻らせます。
そして、三人をジロリと見やると静かになりました。
「ステリナ。若奥様の部屋で待機。カルステッド、貴方は若様の執務室の書類の整理を。若様。若様は少し若奥様と距離をおいてください。お子が流れても知りませんよ!」
「うっ……」
さすがに我が子は大事なようで、何よりです。
「せっかく作ったドレスも、無駄にしたくはないですよね?」
「……ラフィン。添い寝だけ「出来てないから、こうなってますよね?」」
添い寝だけと言いつつ、毎度毎度押し倒しては乗っかっているのは、毎朝の若奥様の状態で分かります。
「わーかーさーまー?」
「…………はい……」
まったく、どうしてこうなったのだかーーーー。
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