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第十二章 トラブルは続く、何処までも……
お約束です
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[ラフィン視点]
「……やっとお休み…」
十日置きに二日の休みをもらうようにしたものの、本来の仕事よりキツい。
トリスタンは我が子でも、あの子は普通の子供だ。
双子の子守に『護衛メイド』が常時四人。
時には六人体制って、戦場護衛でも有り得ない事態だ。
追加で来る二人は、実習経験を詰ませるためにと、マリアステラ様が手配している。
トルテが得た【職業スキル】『育児メイド』の育成のためだと思われる。
「………確かに私も育児関係がスキルのレベル上がったわね……」
持っていなかったステリナとトルテが、取得するなり半年でレベルMAXである。
これに『エイデル商会の先読み姫』と言われたマリアステラ様が見逃すはずがない。
現に一ヶ月交替で研修に来たメイド達は、戦闘スキルもレベルを爆上げで戻っていく。
追加で言うなら、若様夫婦を見てる間に、全員が《気配遮断》と《冷静沈着》を手に入れるって………。
若奥様のお世話に関しては、エイデルから研修で何人も送られて来るため、お子様方が寝ている時に関わるくらいだ。
すっかりグランディバルカス家が、エイデル商会の人材研修所になっているのだが、エマリー様も旦那様も楽しんでいるようなので考えまい。
「お疲れ様、ラフ♡」
汗を流して寝室に入れば、ニコニコ顔でカフィル様が待っていた。
「……カフィ。トリスタンはどうしました?」
今日は一日一緒にいたはずの末息子の姿がない。
「あ~。僕の両親が会いにきてね……。初孫を堪能したいのと、ラフが休みならゆっくりさせてあげてって、連れて帰っちゃった♪」
「…は?カフィの両親?私、会ったことありませんよね?聞いてませんけど?」
今まで一度も話題に出なかったので、勝手に天涯孤独なものだと思ってましたよ!
「うん。僕も忘れてた…。最後に会ったのも二百年くらい前だし…」
エルフが長命過ぎて、家族の概念が薄いことを忘れてました。本来、彼らは性欲も淡白なんです。
うちの夫は例外みたいですけどね!!
「カルが明日休みだから、トリスと一緒に付いて行かせたから大丈夫だよ」
「いえ、いらっしゃるなら一度ご挨拶をしておきたいのですけど…」
「うん。明後日にブランディアに迎えに行った時にしたらいいよ♪」
「……ブランディア?ブランディアにいらっしゃるんですか?」
何回も出入りしてるのに、挨拶してないのはやばくないだろうか……。
考え込む私に、夫の声は明るい。
「あ、大丈夫だよ。あの二人、普段はフラフラしてて、落ち着いた場所に居ることないから。たまたまブランディアで僕が大神官の任期終わらせて結婚したの聞いて会いに来たらしいから…」
「……そうですか」
とりあえず挨拶の際には、お知らせしなかったことをお詫びしなければなりませんね。
「そんなことより…。ラフは油断しすぎじゃない?」
かけられた言葉に、自分の現状を把握しました。
いつの間にやらベッドの上に、全裸で蔓に手足を拘束されていました。
「……カフィ……。まさかとは思いますけど、これはまさか……」
そうです。トリスタンを産むことになったのは、若奥様が懐妊なされたからでした。
そして、今。
若奥様は再び懐妊されています。
さらに私達夫婦は、トリスタンを産んでから今まで、そういう事をしておりません。
あまりにも私の疲労状態が酷かったからなのですが…。
カフィル様は、私としかそういう行為をしないのです。
もしかしたら、明日の夜まで終わらないかもしんない………。
サーッと血の気が引くような気分の私に、とても艶のある色気を醸し出しながら、愛する夫が蕩け顔で私に覆いかぶさってきました。
「久しぶりだから、たーっぷりと可愛がってから、たーくさん注いであげるからね、私のラフ♡」
ペロリと舌なめずりをするその目は、完全に捕食者のモノです。
あ、これ。《回復》させてでも満足するまでするつもりだ。骨まで食べられる……。
結果。
丸一日をカフィに貪られ、末息子を迎えに行くことも挨拶に向かうことも出来ないぐらい動けなくされてしまいました。
挨拶は次の子供の出産のお祝いを持ってきた時にと、あちらのご両親からの言伝を聞き、恥ずかしさで死にたくなりましたーーーー。
******
いつも読んで下さりありがとうございます。
近況にて詳しく記しておりますが、十七日以降より、こちらは偶数日のみの更新とさせていただきます。
昼前後の更新予定としております。
最低一話。もしかしたら、数話を更新するかもしれませんが、今後もよろしくお願いいたします。
「……やっとお休み…」
十日置きに二日の休みをもらうようにしたものの、本来の仕事よりキツい。
トリスタンは我が子でも、あの子は普通の子供だ。
双子の子守に『護衛メイド』が常時四人。
時には六人体制って、戦場護衛でも有り得ない事態だ。
追加で来る二人は、実習経験を詰ませるためにと、マリアステラ様が手配している。
トルテが得た【職業スキル】『育児メイド』の育成のためだと思われる。
「………確かに私も育児関係がスキルのレベル上がったわね……」
持っていなかったステリナとトルテが、取得するなり半年でレベルMAXである。
これに『エイデル商会の先読み姫』と言われたマリアステラ様が見逃すはずがない。
現に一ヶ月交替で研修に来たメイド達は、戦闘スキルもレベルを爆上げで戻っていく。
追加で言うなら、若様夫婦を見てる間に、全員が《気配遮断》と《冷静沈着》を手に入れるって………。
若奥様のお世話に関しては、エイデルから研修で何人も送られて来るため、お子様方が寝ている時に関わるくらいだ。
すっかりグランディバルカス家が、エイデル商会の人材研修所になっているのだが、エマリー様も旦那様も楽しんでいるようなので考えまい。
「お疲れ様、ラフ♡」
汗を流して寝室に入れば、ニコニコ顔でカフィル様が待っていた。
「……カフィ。トリスタンはどうしました?」
今日は一日一緒にいたはずの末息子の姿がない。
「あ~。僕の両親が会いにきてね……。初孫を堪能したいのと、ラフが休みならゆっくりさせてあげてって、連れて帰っちゃった♪」
「…は?カフィの両親?私、会ったことありませんよね?聞いてませんけど?」
今まで一度も話題に出なかったので、勝手に天涯孤独なものだと思ってましたよ!
「うん。僕も忘れてた…。最後に会ったのも二百年くらい前だし…」
エルフが長命過ぎて、家族の概念が薄いことを忘れてました。本来、彼らは性欲も淡白なんです。
うちの夫は例外みたいですけどね!!
「カルが明日休みだから、トリスと一緒に付いて行かせたから大丈夫だよ」
「いえ、いらっしゃるなら一度ご挨拶をしておきたいのですけど…」
「うん。明後日にブランディアに迎えに行った時にしたらいいよ♪」
「……ブランディア?ブランディアにいらっしゃるんですか?」
何回も出入りしてるのに、挨拶してないのはやばくないだろうか……。
考え込む私に、夫の声は明るい。
「あ、大丈夫だよ。あの二人、普段はフラフラしてて、落ち着いた場所に居ることないから。たまたまブランディアで僕が大神官の任期終わらせて結婚したの聞いて会いに来たらしいから…」
「……そうですか」
とりあえず挨拶の際には、お知らせしなかったことをお詫びしなければなりませんね。
「そんなことより…。ラフは油断しすぎじゃない?」
かけられた言葉に、自分の現状を把握しました。
いつの間にやらベッドの上に、全裸で蔓に手足を拘束されていました。
「……カフィ……。まさかとは思いますけど、これはまさか……」
そうです。トリスタンを産むことになったのは、若奥様が懐妊なされたからでした。
そして、今。
若奥様は再び懐妊されています。
さらに私達夫婦は、トリスタンを産んでから今まで、そういう事をしておりません。
あまりにも私の疲労状態が酷かったからなのですが…。
カフィル様は、私としかそういう行為をしないのです。
もしかしたら、明日の夜まで終わらないかもしんない………。
サーッと血の気が引くような気分の私に、とても艶のある色気を醸し出しながら、愛する夫が蕩け顔で私に覆いかぶさってきました。
「久しぶりだから、たーっぷりと可愛がってから、たーくさん注いであげるからね、私のラフ♡」
ペロリと舌なめずりをするその目は、完全に捕食者のモノです。
あ、これ。《回復》させてでも満足するまでするつもりだ。骨まで食べられる……。
結果。
丸一日をカフィに貪られ、末息子を迎えに行くことも挨拶に向かうことも出来ないぐらい動けなくされてしまいました。
挨拶は次の子供の出産のお祝いを持ってきた時にと、あちらのご両親からの言伝を聞き、恥ずかしさで死にたくなりましたーーーー。
******
いつも読んで下さりありがとうございます。
近況にて詳しく記しておりますが、十七日以降より、こちらは偶数日のみの更新とさせていただきます。
昼前後の更新予定としております。
最低一話。もしかしたら、数話を更新するかもしれませんが、今後もよろしくお願いいたします。
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