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第十三章 生えたのなら刈り取りましょう!
だから、何故……
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[ラフィン視点]
「だぁ~かぁ~らぁ~っ!!さっきするなって注意したとこでしょうがあっ!!」
バシコーン!!
「………」
私は今、夢を見ているのでしょうか?
何やら懐かしい夢ですね。懐かしくも恐ろしいと言いますか…。
強いて言うなら、前回とは違う方が叱られておりますね。
ええ、困った顔でこちらを見ている若奥様もいらっしゃいますね。
認めたくありませんが……
ま た で す か っ !?
つまり、また生まれる子供達は……。
思わず両手で顔を覆ってしまいました。
いや、でも。今回は神獣様達の複数加護はないから、マシなはず……。多分…………。
少し前向きになろうと、そのような事を考えていましたら、若奥様がこちらを向いて頷かれていました。
「若奥様…。これは一体……」
「とりあえず、隣りに座ってくださいね…」
困り顔の若奥様に頷き、失礼ながらも隣りに座らせていただきました。
「重ね重ね、ほんっとーにごめんなさいっ!!」
「すみませんでした!」
御影様と共に、先程まで叱られていらっしゃったお方が頭を下げられました。
「いえ…」
前回はいらっしゃらなかった方です。
何と言いますか。それなりのお歳の割には、幼いような雰囲気の方です。
言葉が悪いですが、頼りない?
「…ラフィンさん。創造神様だそうです……」
「っ!?」
血の気が引きました。
私、失礼なことを考えておりましたよ……。
そんな私に、若奥様も隣でウンウンと頷かれてます。
御影様の方が違和感ありませんよ?もしや、教育係的な方だったのでしょうか?
考え始めた私の前で、御影様がコホンと咳払いをなさいました。
「改めて、こちらがあなた方に大変ご迷惑をおかけした元凶の創造神です……」
向かい側に座られた御影様が、その隣の創造神様を紹介なされました。
「ディアル・マディルです。この度は僕がほんっとーに、大変ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした!!」
深々と銀の頭を下げられました。
「………」
創造神様ということは、最も尊く尊敬されるべき存在ではないかと思うのです……。
なのに……。
なのに、どうしてこの方は、頭を下げ慣れているようなのでしょうか?
気分的には頭を抱えて、叫びたい…。声を大にして叫びたいっ!!
ですが、私の【加護スキル】《冷静沈着》が仕事してます。
ですので、悲しいことにこの事態すらも、落ち着いて対応していると思われているのでしょう…。泣きたい……。
さらに私は〈閃光〉という二つ名持ちの『護衛メイド』です。
護衛対象の一人である若奥様が側にいるのです。自身の感情は閉じ込め、任務に忠実でなければなりません!
「……」
ゆっくりと息を吐き出し、気を引き締めました。
「…それで、今回私共は何故神界に喚ばれたのでしょうか?」
その言葉に、御影様がじろりと創造神様を睨まれました。
「うぅ……」
体を縮こめていかれる創造神様。
何でしょう。この母に叱られる子供のような状況は……。
「あ~。何ていうか、当初の予定では、声を伝えるだけでした。今回も妊娠してたからね。ついでに言えば、アリスティリアさんだけのはずが……」
「叱られて、動揺して、焦ったディーが、慌てて動いたもんだから、間違ったんだ……」
アッキー様がいつの間にやら、御影様達の背後に立たれておいででした。
「神界に喚ぶんじゃなくて、ディーが地上に行くはずだったのに、反対にしちゃったんだよねぇ……」
その隣には夢乃様がいらっしゃいます。
「…事情は分かりましたが、でしたら私は何故喚ばれたのでしょうか?」
話を伺っている限り、喚ばれるのは若奥様だけのはずですよね?
『…………』
私の言葉に、皆様の視線があちこちへとさまよわれました。
あ、これ聞いたらダメなやつです、多分……。
「……こちらもちょっと色々慌ててしまいまして、いっそ当事者を喚んでしまおうとなりまして……」
御影様が私から目を背けながら、そう言われました。
「…当事者…ですか…」
それ、若様と若奥様のことのはずですよね?
だから、
な ん で 私 が 喚 ば れ た !?
神様……。私、何か大きな罪を犯しましたか?
……って、目の前にいましたね、神様達ーーーー。
「だぁ~かぁ~らぁ~っ!!さっきするなって注意したとこでしょうがあっ!!」
バシコーン!!
「………」
私は今、夢を見ているのでしょうか?
何やら懐かしい夢ですね。懐かしくも恐ろしいと言いますか…。
強いて言うなら、前回とは違う方が叱られておりますね。
ええ、困った顔でこちらを見ている若奥様もいらっしゃいますね。
認めたくありませんが……
ま た で す か っ !?
つまり、また生まれる子供達は……。
思わず両手で顔を覆ってしまいました。
いや、でも。今回は神獣様達の複数加護はないから、マシなはず……。多分…………。
少し前向きになろうと、そのような事を考えていましたら、若奥様がこちらを向いて頷かれていました。
「若奥様…。これは一体……」
「とりあえず、隣りに座ってくださいね…」
困り顔の若奥様に頷き、失礼ながらも隣りに座らせていただきました。
「重ね重ね、ほんっとーにごめんなさいっ!!」
「すみませんでした!」
御影様と共に、先程まで叱られていらっしゃったお方が頭を下げられました。
「いえ…」
前回はいらっしゃらなかった方です。
何と言いますか。それなりのお歳の割には、幼いような雰囲気の方です。
言葉が悪いですが、頼りない?
「…ラフィンさん。創造神様だそうです……」
「っ!?」
血の気が引きました。
私、失礼なことを考えておりましたよ……。
そんな私に、若奥様も隣でウンウンと頷かれてます。
御影様の方が違和感ありませんよ?もしや、教育係的な方だったのでしょうか?
考え始めた私の前で、御影様がコホンと咳払いをなさいました。
「改めて、こちらがあなた方に大変ご迷惑をおかけした元凶の創造神です……」
向かい側に座られた御影様が、その隣の創造神様を紹介なされました。
「ディアル・マディルです。この度は僕がほんっとーに、大変ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした!!」
深々と銀の頭を下げられました。
「………」
創造神様ということは、最も尊く尊敬されるべき存在ではないかと思うのです……。
なのに……。
なのに、どうしてこの方は、頭を下げ慣れているようなのでしょうか?
気分的には頭を抱えて、叫びたい…。声を大にして叫びたいっ!!
ですが、私の【加護スキル】《冷静沈着》が仕事してます。
ですので、悲しいことにこの事態すらも、落ち着いて対応していると思われているのでしょう…。泣きたい……。
さらに私は〈閃光〉という二つ名持ちの『護衛メイド』です。
護衛対象の一人である若奥様が側にいるのです。自身の感情は閉じ込め、任務に忠実でなければなりません!
「……」
ゆっくりと息を吐き出し、気を引き締めました。
「…それで、今回私共は何故神界に喚ばれたのでしょうか?」
その言葉に、御影様がじろりと創造神様を睨まれました。
「うぅ……」
体を縮こめていかれる創造神様。
何でしょう。この母に叱られる子供のような状況は……。
「あ~。何ていうか、当初の予定では、声を伝えるだけでした。今回も妊娠してたからね。ついでに言えば、アリスティリアさんだけのはずが……」
「叱られて、動揺して、焦ったディーが、慌てて動いたもんだから、間違ったんだ……」
アッキー様がいつの間にやら、御影様達の背後に立たれておいででした。
「神界に喚ぶんじゃなくて、ディーが地上に行くはずだったのに、反対にしちゃったんだよねぇ……」
その隣には夢乃様がいらっしゃいます。
「…事情は分かりましたが、でしたら私は何故喚ばれたのでしょうか?」
話を伺っている限り、喚ばれるのは若奥様だけのはずですよね?
『…………』
私の言葉に、皆様の視線があちこちへとさまよわれました。
あ、これ聞いたらダメなやつです、多分……。
「……こちらもちょっと色々慌ててしまいまして、いっそ当事者を喚んでしまおうとなりまして……」
御影様が私から目を背けながら、そう言われました。
「…当事者…ですか…」
それ、若様と若奥様のことのはずですよね?
だから、
な ん で 私 が 喚 ば れ た !?
神様……。私、何か大きな罪を犯しましたか?
……って、目の前にいましたね、神様達ーーーー。
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