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第二章 アーディル十歳
驚きの結果です
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[ステリナ視点]
「………」
現在、庭園の四阿にて、涙目のお嬢様の真正面に殿下が目を輝かせながら座っていらっしゃいます。
「……アーディ様。やはり、それはお返しくださいませ…」
悔しそうにそう言われたお嬢様ですが、殿下はものすごく素晴らしい笑顔を浮かべられました。
「え?ダメですよ、フィル。これはもう私のものです♪」
ええ、もう幸せ全開の笑顔でいらっしゃいます。眩しいわぁ……。
殿下の手には一枚の白いハンカチ。お嬢様が刺繍をされたハンカチを手にされております。
《不器用》スキルをお持ちのお嬢様の刺繍です。正直、何を刺繍しているのか、皆目見当も付きません。侍女の皆さんと何を刺繍したのか、連想ゲーム状態です。
「………、バラ…?でしょうか?」
赤と緑、黄色と緑の組合せなので、何を刺繍したのか分かるかと聞かれたのでそう答えました。刺繍の図案としては無難な物でしたから。
「………もういいですわ……」
少し口を尖らせて、そっぽを向かれたので間違えていたようです。
他にも侍女達が聞かれていて、正解が出なかったため、未だに意見が交換されてます。
《鑑定》した結果、
【何かが刺繍されたハンカチ】
何を刺繍したのか不明なハンカチ。
これを理解するには、深い愛情が必要とされる……かも?
まさかの結果に驚きましたね。
そんなことを思い出していた時でした。
「リコリスを刺繍したのでしょう?フィルの好きな花ですね。嬉しいです。大事に使いますね♪」
「……アーディ様……」
何と言うことでしょうか!まさかのリコリスでしたっ!?
お嬢様の表情がものすごくよろしいので、正解のようです。殿下、すごいです。
控えていた侍女の皆さんも、ビックリしてます。
だってねぇ。リコリスですよ?お嬢様の刺繍だと、長い緑の線の先に、赤や黄色の丸い団子のような物があるのです。想像もつきませんでしたよ。
失礼とは思いつつも、両陛下からお許しを頂いてる身としては、気になってしまいましたので、思わず殿下を《鑑定》させていただきました。
………………はい。新しく生えてました。
《直感》です。しかもMAX。これ、【特殊スキル】ですし、《閃き》スキルの上位スキルです。
そればかりか、同じく【特殊スキル】の《溺愛》まで増えてます。こちらのレベルはまだ7でしたが、このスキル。確か、うちの旦那様も持ってましたね。
え?殿下、《ストーカー》生えたりしませんよね?そちらはもう、旦那様と坊っちゃまで間に合ってますから、止めてくださいね?
「フィル。私以外に刺繍した物や、手作りのお菓子を渡さないで下さいね?」
いつの間にかお嬢様の隣に移動していた殿下は、お嬢様の両手を握ってそう仰ってました。
「……アーディ様。ワタクシ。《不器用》を持っているので、誰にも差し上げることなんてありませんわ…」
シュンと落ち込んだお嬢様でしたが、殿下の笑顔の威力が増しました。
「ええ。ですから、私以外に渡してはいけませんよ、フィル」
「…アーディ様……」
二人だけの世界に入られてしまいました。
ですよねぇ……。だって殿下はお嬢様のお作りになった【岩石クッキー】も一人で完食されましたし、今だって刺繍入のハンカチを喜んでらっしゃいます。
まあ、お二人が幸せならよろしいのではないでしょうか?
余談ですが、殿下はお嬢様の刺繍入のハンカチを額に入れて、執務机の上に飾られたそうです。
**********
お気に入り登録が百を越えてて、驚いてます。
不定期更新な作品ですが、読んでくださってる皆様に感謝です!
これからも、頑張って書きたいと思います。
「………」
現在、庭園の四阿にて、涙目のお嬢様の真正面に殿下が目を輝かせながら座っていらっしゃいます。
「……アーディ様。やはり、それはお返しくださいませ…」
悔しそうにそう言われたお嬢様ですが、殿下はものすごく素晴らしい笑顔を浮かべられました。
「え?ダメですよ、フィル。これはもう私のものです♪」
ええ、もう幸せ全開の笑顔でいらっしゃいます。眩しいわぁ……。
殿下の手には一枚の白いハンカチ。お嬢様が刺繍をされたハンカチを手にされております。
《不器用》スキルをお持ちのお嬢様の刺繍です。正直、何を刺繍しているのか、皆目見当も付きません。侍女の皆さんと何を刺繍したのか、連想ゲーム状態です。
「………、バラ…?でしょうか?」
赤と緑、黄色と緑の組合せなので、何を刺繍したのか分かるかと聞かれたのでそう答えました。刺繍の図案としては無難な物でしたから。
「………もういいですわ……」
少し口を尖らせて、そっぽを向かれたので間違えていたようです。
他にも侍女達が聞かれていて、正解が出なかったため、未だに意見が交換されてます。
《鑑定》した結果、
【何かが刺繍されたハンカチ】
何を刺繍したのか不明なハンカチ。
これを理解するには、深い愛情が必要とされる……かも?
まさかの結果に驚きましたね。
そんなことを思い出していた時でした。
「リコリスを刺繍したのでしょう?フィルの好きな花ですね。嬉しいです。大事に使いますね♪」
「……アーディ様……」
何と言うことでしょうか!まさかのリコリスでしたっ!?
お嬢様の表情がものすごくよろしいので、正解のようです。殿下、すごいです。
控えていた侍女の皆さんも、ビックリしてます。
だってねぇ。リコリスですよ?お嬢様の刺繍だと、長い緑の線の先に、赤や黄色の丸い団子のような物があるのです。想像もつきませんでしたよ。
失礼とは思いつつも、両陛下からお許しを頂いてる身としては、気になってしまいましたので、思わず殿下を《鑑定》させていただきました。
………………はい。新しく生えてました。
《直感》です。しかもMAX。これ、【特殊スキル】ですし、《閃き》スキルの上位スキルです。
そればかりか、同じく【特殊スキル】の《溺愛》まで増えてます。こちらのレベルはまだ7でしたが、このスキル。確か、うちの旦那様も持ってましたね。
え?殿下、《ストーカー》生えたりしませんよね?そちらはもう、旦那様と坊っちゃまで間に合ってますから、止めてくださいね?
「フィル。私以外に刺繍した物や、手作りのお菓子を渡さないで下さいね?」
いつの間にかお嬢様の隣に移動していた殿下は、お嬢様の両手を握ってそう仰ってました。
「……アーディ様。ワタクシ。《不器用》を持っているので、誰にも差し上げることなんてありませんわ…」
シュンと落ち込んだお嬢様でしたが、殿下の笑顔の威力が増しました。
「ええ。ですから、私以外に渡してはいけませんよ、フィル」
「…アーディ様……」
二人だけの世界に入られてしまいました。
ですよねぇ……。だって殿下はお嬢様のお作りになった【岩石クッキー】も一人で完食されましたし、今だって刺繍入のハンカチを喜んでらっしゃいます。
まあ、お二人が幸せならよろしいのではないでしょうか?
余談ですが、殿下はお嬢様の刺繍入のハンカチを額に入れて、執務机の上に飾られたそうです。
**********
お気に入り登録が百を越えてて、驚いてます。
不定期更新な作品ですが、読んでくださってる皆様に感謝です!
これからも、頑張って書きたいと思います。
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